「一億総活躍社会」をうたっている昨今。今年4月には「女性活躍推進法」が施行され、国をあげて働く女性の活躍を推進しています。

しかし、男性との間で、性別間の報酬やキャリアサポートに差を感じている女性も少なくありません。グローバルな視点から見ても、日本はまだサポート体制が整っていないと感じているようです。

4割の働く女性が報酬に「性差がある」と回答

このたび、総合人材サービスの「ランスタッド」が、世界33の国と地域の18〜65歳を対象に、労働意識調査「ランスタッド・ワークモニター」を実施しました。

「職場における男女平等」に関する調査で、同様の役職にある男性と女性に、等しく報酬が与えられているか聞いたところ、日本人女性の41.0%が「差がある」と回答。また、男女平均においても、「差がある」と感じている人の割合は、調査国の中で最も高い結果となりました。

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また、仕事への応募や昇進を希望する際、男性と女性は同等にサポートされていると思うかという質問にも、日本人女性の42.9%が「キャリアサポートされていない」と回答しています。これらの結果から、日本人女性の4割以上が、性別の違いによる報酬やキャリアサポートの差を感じているようです。

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希望する上司は男性?

また、現在の上司の性別について聞いたところ、日本人女性の76.1%が「男性」だと回答し、グローバル平均の55.3%を大きく上回りました。調査国の中でも最も高い結果となり、日本では女性管理職が少ないことが読み取れます。

一方で、女性活躍推進の流れとは異なる、働く女性の実際の気持ちも明らかになりました。希望する上司の性別について聞くと、日本人女性の67.8%が「男性」を希望するという意外な結果になりました。

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報酬やキャリアサポートにおける性差を感じている女性が多いことが明らかになった同調査。世界経済フォーラムが発表した2016年の「ジェンダー・ギャップ指数」でも、日本は144カ国中111位と低ランクの結果となっています。

ランスタッドの「ダイバーシティコミッティ リーダー」の佐藤葉子さんは「待遇や昇進・採用に性別による差があると感じながら女性優遇には半数以上が反対し、直属の上司に女性を希望する回答も3割程度に留まるなど、女性活躍推進の流れとは異なる女性側の気持ちが浮き彫りになりました。その理由には、長時間労働を『貢献』と評価してきた日本の文化が背景にあると推測されます。実際に昇進を打診された女性が『家庭との両立ができない』と断った、というのはよく聞く話です」とコメントしています。

様々なバックグラウンドを持つ人が自分が貢献できる形で社会に参加し、成果を出せる環境作りを推進していくことが企業や社会に求められているのではないでしょうか。

【調査概要】
調査の方法:インターネット調査
調査の対象:33の国と地域で18〜65歳の週24時間以上の勤務をする労働者
調査実施日:2016年7月20日〜8月4日

(渡邊晃子)