多少の肌トラブルがあっても若さで乗り切れるのは20代まで。30代に突入して肌のリカバー力の衰えに戸惑っている人も多いのでは? 用賀ヒルサイドクリニック院長の鈴木稚子先生と一緒に自己流の習慣を見直しましょう。
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自己流の美容習慣を見直す「30歳からの美常識」。第8回目のテーマはボディラインについてです。用賀ヒルサイドクリニック院長の鈴木稚子(すずき・わかこ)先生に 美しいボディラインの保ち方についてお聞きました。

「だらりと座ると、ラクな姿勢をとっているように感じますが、それは大きな間違いで、特に腰に大きな負担がかかっている場合が多々あります。正しい姿勢をマスターするだけで、実年齢より見た目年齢が若返る上、肩こりや腰痛が改善される可能性もあるんです」(鈴木先生)

正しい首の位置を覚えたい! やってしまいがちな悪姿勢

今回も、ついやってしまいがちな習慣をピックアップしました。

【under30】
□ほおづえをつく
□筋トレをする
□椅子に深く座る
□気付くと背筋がだらんとしている

・ほおづえをつく→×

ほおづえをついているときは、椅子に座っている上半身が、かなり前のめりになっているはずなんです。片手でほおづえをつく癖がついてしまっている人は、座っていても立っていても重心が傾いてしまうことがあります。ほおづえをつきそうになったら、顔が前傾している証拠ですので、あごに指を1本当てて、背筋がまっすぐになるところまで押してみましょう。ほおづえをつく癖がなくなるまで続けてみてください。

・筋トレをする→△

筋トレの目的によっては、効果的なこともあります。ただ、自己流のやり方で、偏ったバランスで過度な強度をかけると、全身のバランスが崩れて悪影響を及ぼす場合も。

・椅子に深く座る→△

椅子に深く座っても、足を投げ出していては意味がありません。インナーマッスル(腹筋の奥)を使って、背筋を伸ばすことが望ましいでしょう。悪習慣が抜けてくると、立っていても座っていても、歩いているときでさえ正しい姿勢がとれるようになります。

・気付くと背筋がだらんとしている→×

一見リラックスしているように思えるかもしれませんが、腹筋を使わずだらんとした姿勢のまま行動をすることで、腰に相当の負担がかかります。結果、腰痛を感じないようにするために、本来なら力が入らない部分を使うなど、背筋だけでなく全身に悪影響が及ぶ可能性が高くなります。

美しい姿勢とはどんな姿勢?

ボディラインを保つ秘訣は、体幹を意識して行住坐臥(ぎょうじゅうざが)を行うことです。立っていても座っていても、体の中心(とくに腹筋と背筋)に力をいれることで、腰への負担も激減するはずです。デスクワークの方は特に注意してみてください。

あごが前に出ている状態は?

頭部は5~6キロの重さがあります。頭部を支えている背骨を立てて、頭部を背骨で支えられるようになると、あごは前に出なくなるはずです。両手を前に伸ばして、その先に5~6キロの玉を支えていると想像してみてください。苦しくて、とてもそのままの姿勢ではいられませんよね。あごが前に出ていると、手のひらで6キロの玉を支えているのと同じくらい首から肩にかけて負担がかかり、その影響が腰までいってしまうこともあります。

老若男女ができる正しい姿勢維持

全身運動をして、凝っている部分をほぐすのはとてもよい習慣です。特に水泳は、全身運動で膝が悪くてもトライできるスポーツですから、浮力を上手に使って正しい姿勢をマスターするのにも適しています。

壁にぴたっと背中をつけてみて

壁に背中をつけてみて、鏡を横に置き、肩の延長線上に耳がきているかどうかをチェックしましょう。自分が思っているより、頭部が後ろにくることに気付くことでしょう。つまり普段、理想のポジションよりあごが前に出ている証拠。道を行き交う人を見ると、ほとんどの人があごと耳が肩より前に出ています。注意してみてください。

両肩甲骨を意識して

両肩甲骨を中央に寄せるようにしてみてください。するとおのずと姿勢がまっすぐになりませんか? 仕事中でもちょっとした仕草を取り入れるだけで、美しいボディラインを保てるようになります。ぜひトライしてみてくださいね。

(パツワルド敬子)

鈴木稚子(すずき・わかこ)1968年10月15日生まれ。医学博士。美容皮膚科医。スポーツ認定医。温泉療法医。東京慈恵会医科大学医学部卒業後、同大皮膚科、国立大蔵病院皮膚科勤務等を経て、2000年東京世田谷区用賀に用賀ヒルサイドクリニック開業。著書に「女医が実践している『ちょっと変えるだけ』でだれでもキレイになれるシンプルな習慣」などがある。「女医プラス」所属。