自己流の美容習慣を見直す「30歳からの美常識」。

第6回目のテーマはボディケアです。用賀ヒルサイドクリニック院長の鈴木稚子(すずき・わかこ)先生にボディケアについて聞きました。

「体にとって効果的な入浴方法は、遠赤外線のようにじわじわと温めることです。つまり、ぬるま湯で長風呂をするか、湯船から出たり入ったりを繰り返す。すると体の芯までじわじわと温めることができます」(鈴木先生)

スクラブはオッケー? 20代までの習慣

今回も、ついやってしまいがちな習慣をピックアップしました。

【under30】
□スクラブでゴシゴシ洗う
□ナイロンの硬いタオルで洗う
□ボディクリームはべたつくのでつけない

・スクラブでゴシゴシ洗う→△

毎日の使用はあまりおすすめできません。ただし、手のひらを使って全身を優しくこするくらいなら、スクラブ入りの洗浄剤を使っても大丈夫でしょう。

・ナイロンの硬いタオルで洗う→×

刺激の強いナイロンタオルでゴシゴシと洗うのは、“摩擦こすり症”という皮膚炎の元に! 背中の骨に沿ってシミがでてきている人は要注意です。そのシミは、毎日のこすりすぎによるものかもしれません。

・ボディクリームはべたつくのでつけない→×

どんなに美肌の持ち主でも、加齢とともに乾燥しやすくなるのが皮膚です。水分は数分で蒸発してしまうので、お風呂あがりは肌が乾燥しやすくなっています。そのタイミングでボディクリームをつけると、洗いたての肌に潤いをぎゅっと閉じ込めることができます。

体の洗い方、ボディウォッシュの選び方

テクスチャー(ウォッシュの形状)をふわふわの泡にすれば、石鹸、ボディソープ、シャワージェル、どんなもので洗ってもかまいません。

最近は、お湯で洗い流すだけで済ませる人もいるようですが、それでは汚れが落としきれない可能性があるのでおすすめできません。

ここで気をつけたいのが、経皮吸収率(皮膚を通して物質が体に吸収される率)です。腕の内側の柔らかい部分を1とした時に、頭皮は3.5倍、背中は17倍、性器はなんと42倍も吸収してしまうと言われています。

デリケートゾーンのお手入れについては、最近はピュービックケアといって、性器専用の洗浄剤も発売されています。あまり神経質になる必要はありませんが、デリケートゾーンはフェイスウォッシュなど刺激の少ない洗浄剤で洗ってもいいかもしれません。

ちなみに、経皮吸収率は手のひらは0.83倍、かかとは0.14倍。角質の薄い部分ほど経皮吸収してしまうと覚えておきましょう。

皮脂基準で考える ボディローションのつけ方

手足は角質層が厚い分、乾燥しやすい部位と言えます。特に歩き回る仕事の方は、足の裏にかかる体重の負担から、かかとが乾燥しやすいはず。部位ごとに保湿剤を変えるのが面倒なら、乾燥している部分はお風呂あがり以外も保湿してあげましょう。お風呂あがりには毎日ボディローションを使いたいですね。

夏と冬では使い分けが必要?

ボディウォッシュは季節によって使い分ける必要はありません。ただ、暑い時期でもシャワーで済ませず、バスタブでの入浴をおすすめします。特に眠る前のひと時をゆったり過ごすと、睡眠の質がよくなります。体の調子を整えることで、肌の状態もよくなるはずです。

(パツワルド敬子)

鈴木稚子(すずき・わかこ)1968年10月15日生まれ。医学博士。美容皮膚科医。スポーツ認定医。温泉療法医。東京慈恵会医科大学医学部卒業後、同大皮膚科、国立大蔵病院皮膚科勤務等を経て、2000年東京世田谷区用賀に用賀ヒルサイドクリニック開業。著書に「女医が実践している『ちょっと変えるだけ』でだれでもキレイになれるシンプルな習慣」などがある。「女医プラス」所属。