女性の社会進出が進み、「学校を卒業したらまずは就職」という女性が多数派となった現在。20代の社会人・専業主婦の間で、ある意識の変化が見られるようになりました。

東京ガス都市生活研究所は1990年から3年ごとに、専業主婦・単身社会人の実態を調査。その結果、20代女性の就労意識や理想のライフスタイルにある特徴があることがわかりました。

20代女性の仕事のストレスがもっとも高い

表1

Q.「今現在」精神的に満足している
2008年 20代単身男性:58.3%  20代単身女性:61.5%
2011年 20代単身男性:28.9%  20代単身女性:43.3%
2014年 20代単身男性:49.2%  20代単身女性:40.0%

Q.仕事でストレスを感じている〈2014年〉
20代女性:81.9% 30代女性:66.6% 40代・50代女性:66.2%
20代男性:52.4% 30代男性:78.7% 40代・50代男性:70.8%

表2

Q.心身をリラックスさせるために、入浴剤や香りの商品を利用すること
1993年 20代単身男性:52.2%  20代単身女性:72.0%
2002年 20代単身男性:72.7%  20代単身女性:75.0%
2014年 20代単身男性:43.2%  20代単身女性:86.4%

「今現在」精神的に満足している人の割合を見てみると、20代男性は精神的満足度が2011年より高まっているのに対して、20代女性の満足度は2008年から減少し続けています。

仕事でストレスを感じている人の割合も20代女性が81.9%ともっとも高く、30代女性は2番目に高い78.7%でした。また、精神的な満足度と反比例するかのように、入浴剤や香りの商品を使う20代の単身女性の割合は年々増加。

リラックスグッズの需用の高まりから、20代女性がストレス解消のために、暮らしの中で工夫していることがうかがえます。

さらに、働く女性のストレスが増えていく中で、20代の専業主婦の意識も変化していることがわかりました。

表3

Q.条件が整ったら働きたいと思うか
(フルタイムで働きたい+パート・アルバイトで働きたい)
2002年 20代:98.1% 30代:85.2%
2014年 20代:81.5% 30代:89.1%

表4

Q.調理の手間はかけないほうである
2002年 20代:64.3%
2014年 20代:58.1%

Q.炊いてあるごはんを買うことに抵抗がない
(あてはまる+ややあてはまる)
2002年 20代:38.1%
2014年 20代:32.6%

Q.売っている惣菜を利用して料理を簡便化することに抵抗ない
(あてはまる+ややあてはまる)
2002年 20代:69.0%
2014年 20代:44.2%

20代~50代の半数以上が「条件が整ったら働きたい」と回答しており、幅広い年代で専業主婦も働く意欲が高いことがわかります。

一方、2002年と2014年の結果を比較すると、ほとんどの年代で就労意欲が上昇しているのに対して、20代だけは「働きたい」と答えた人の割合が98.1%から81.5%に減少。2014年は30代女性の85.2%を下回る結果となりました。

さらに、20代専業主婦は他の年代に比べて調理に時間をかける傾向があり、市販のごはんや惣菜を使うことに抵抗がある、と答えた人の割合も年々増えています。以前お伝えしたように、全年代で家事の時短化が進む中、こうした20代の意識は特異なものだと言えるでしょう。

20代の若手社会人がストレス感じやすい状況にあるなか、「あえて」専業主婦を選択する20代女性が増えているようです。

働きに出て世帯収入を上げるのはなく、家事・節約に専念して専業主婦であり続けること。それも一つのライフスタイルとして選択されているようです。

【調査概要】
・女子力男子とストレス女子

ストレス女子

・40-50代主婦の家事レス化と20代主婦の家事のエキスパート化

エキスパート化

(清談社)