前回記事では、徹夜続きの毎日や二日酔い、むくんだ足から漂ってくるキツ〜いニオイ“疲労臭”についてご紹介しました。他人事ではない……と感じた人も多いのではないでしょうか? 

働く女性を悩ませる疲労臭の改善策を、体臭や多汗症の治療室・五味クリニック院長の五味常明(ごみ・つねあき)先生に聞きしました。

しじみで肝機能を向上させる

「第一に、疲労臭のもととなるアンモニアを、肝臓内でしっかり分解する必要があります。焼き肉など動物性タンパク質を摂取すると、1時間ほどでアンモニアに変換され、多量のアンモニアが体内に発生してしまいます。肉の食べ過ぎには要注意です。さらに、二日酔いになるほどお酒を飲んでしまうと、肝機能そのものが低下しアンモニア分解力も弱まるため、暴飲も避けるのが理想でしょう」

暴飲暴食がNGなのはわかるけど、仕事の付き合いや忘年会など、仕方ないケースはどうしたらよいのでしょうか?

「どうしても避けられない場合は、肝機能を高める食べ物を摂取してください。肝機能を向上させる食材として有名なのが“しじみ”です。しじみには、肝臓がアンモニアを分解するために必要な成分・オルニチンがたくさん含まれているため、摂取するだけでアンモニアの分解が進みます。しじみの味噌汁が、もっとも手軽な摂取法かと思います」

そのほか、疲労回復成分のクエン酸も疲労回復に効果的とのこと。クエン酸はお酢や、レモンなどの柑橘類、梅干しなどの食材に多く含まれています。

「疲れた時には、お酢を飲むと一番合理的にクエン酸を摂取できるので、フルーツビネガーなど飲みやすいものを選びましょう」

ミョウバンでアンモニアを消臭する

前回も触れたように、老廃物のアンモニアは時間が経つにつれて足元に溜まり、疲労臭を発生させます。汗とともに発せられた疲労臭を撃退する方法とは?

「すでに発生した疲労臭に効果的なのは、ミョウバンなど“酸性”のものを直接足裏に塗る方法です。アンモニアはアルカリ性なので、酸性のものと中和させることでニオイを消してくれます。最近ではミョウバン入りのデオドラント剤も多く売られているので、手に入りやすくなっています」

『デオナチュレ』、『ドクターデオドラント』『ミネラルデオストーン』など、ドラッグストアで購入可能なものもあり、人気を博しています。とくにこれからの時期は汗をかく機能が低下するため、ワキや足から老廃物を多く含んだ“濃い汗”が出るようになります。この部分汗はニオイも強いので、冬は制汗剤が手放せない季節なのです。

「そのほか、湯舟に浸かって足のむくみを解消することも、疲労臭改善につながります。浴槽に入って全身の血行をよくし、足裏からふくらはぎまでマッサージしてください。また、ウォーキングや水泳などの有酸素運動も、血行促進やむくみ解消に効果的なので、適度な運動を心がけてください」

湯舟に浸かる入浴や適度な運動など、やらねばと思いながら後回しにしている人も多いはず。疲労臭解消は一日にしてならず。ぜひ実践してみましょう!

協力:ワキガ・体臭・多汗症に悩む方の心と体の治療室五味クリニック
http://www.gomiclinic.com/

(真島加代[清談社])