女性にとって40代は「美しさ」と「経験値」のバランスが“最高”に達する時期。でも、それは30代できちんと基礎を築いてきた人に限っての話。連載「30代のTO DOリスト」では、ありとあらゆる分野のプロフェッショナルに、40歳から自分史上最高の10年を送るために「30代でやっておくべきこと」を聞いていきます。
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古くから「文字は人なり」と言われるように、文字はその人の性格や心理状態を映し出します。字が汚いと「だらしなさそう」「仕事ができなさそう」とネガティブなイメージを持たれてしまうことも……。

「美しい文字を書ければ、マナーの身についた“ちゃんとした女性”として見られるだけじゃないんです。人生そのものが開けて、よい運気が舞い込んでくるようになるんですよ」そう話すのは、『1日1文字「書く」だけで性格は変えられる!』(サンマーク出版)の著者であり、書道家、筆跡診断士の夕凪(ゆうなぎ)さん。

一体どういうことなのでしょうか? 夕凪先生に、女性の30代を輝かせる正しい文字の綴り方を聞きました。

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文字を変えるだけで、新しい自分になれる

――私、今年で32歳でいい大人なんですが、自分の字に自信がなくて、結婚式の芳名帳に名前を書くのが恥ずかしくて……。(まだ相手はいないけど)結婚もしたいし、仕事もがんばりたいし、“人生が開ける文字”の書き方、ぜひ、教えてください!

夕凪先生(以下、夕凪):そうですね、20代のうちは芳名帳の文字が多少下手でもご愛嬌で笑ってもらえたのが、30代のいい大人になると、単に恥ずかしいだけになっちゃいますからね。では、まずは自分の名前を美しく書けるようになりましょう。

それでは早速ですが、こちらにお名前を書いてみてください。綺麗に書こうとせずに普段と同じように書いてくださいね。

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夕凪:なるほど。ちょっと添削してみましょう。

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夕凪:この書き方からは主に4つの型が見て取れます。それぞれ詳しく見ていきますね。

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【1】起筆すなお型
文字を書き入れる部分である起筆は、クセの出やすい部分です。すっと自然に入っている素直型なので、物事を素直に考えられる面があるようですね。

【2】接筆閉型
縦画と横画が接する部分を“接筆”といいます。ここをぴったりとくっつけて書く人は基本的にまじめでルールに従順なタイプ。一方で頑固で融通がきかないという面もあります。

【3】転折角型
折れ曲がる部分をしっかり角ばらせて書くこの形は、規範性の高さを示しています。接筆閉型と同じように、真面目、律儀、誠実、几帳面というタイプの人が多い。ルールを守らない人が許せないとか、物事に対して先入観を持ってしまいやすいのもこのタイプの特徴です。

【4】はね強型
はねが強いのは努力家で責任感が強い面が現れています。

筆跡診断は「統計学」と「行動心理学」

総じて、本当にまじめで誠実で頑張り屋さん。だだ、マニュアル通りに動くようなところがあるので、融通がきかなかったり、妥協できなかったりするのかなと。

――確かに、頑固だってよく言われます。もっと柔軟に、しなやかに生きていきたいんですが。

夕凪:ならば、接筆部分、特に左上の角に隙間を開けるようにして書くといいですね。柔軟性と寛容性、社交性の高さを表す型で、頭を柔らかくしてくれますよ。心が広くて、包容力があって、しなやかな女性に近づけるはず。

――名前を書いただけでここまでわかるとは。筆跡診断って当たりすぎてちょっと怖いですね。

夕凪:占いのように思われがちですが、筆跡診断は統計学と行動心理学による学問の一つ。昔から研究が盛んな“筆跡先進国”のフランスでは、弁護士や公認会計士に匹敵するほど権威のある職業とされているんですよ。

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結婚できる文字があるって、本当ですか?

夕凪:では、理想の自分になるための字を作っていきましょう。半年後はどうなっていたいですか?

――大きな仕事もしたいし、人としての器も大きくしたい。取材だから仕事っぽいことを、と思って来たのですが…。本当は、結婚できる字が知りたいです!

夕凪:女性からの相談、第1位が来ましたね(笑) 今、お相手は?

――よかったー! そういう悩みでも大丈夫なんですね。相手はこれから探します(笑)。先ほど診断していただいた通り、先入観が強くてせっかくのチャンスも逃してしまいがちで……。疲れやすいので、休みの日に出会いを求めて出かける元気がないのも悩みです。

夕凪:ならば、「へん」と「つくり」を開けていきましょう! ここからエネルギーが循環するので、出会いが増えますよ。では、お手本を書いてみますね。

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夕凪:“富”や“陽”の字は、口の上の部分を開いて、下をきゅっと閉めるように書いてください。中の十字や横線がくっつかないようにするのがポイント。そうすることでこの空間に財や人脈、情報が貯まりやすくなります。

――この“子”の部分は?

夕凪:囲まれた部分を大きく取ることで、エネルギータンクの役割を果たします。気力や体力が充実するので、行動的で快活な性格になれます。その結果、人からも好かれやすくなりますよ。

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「なりたい自分」をイメージして手書きする

――頑張ります! あ……、しまった。教えていただいたばかりなのに、取材メモの字は口の下の部分が開きっぱなし。運が逃げていく!

夕凪:書き方を変えるだけというと、簡単だと思いがちですが、無意識レベルのクセを直すのは相当難しいんですよ。書いた文字というのは自分自身ですから、それを変えるのは大変なことです。これまでと違う文字の型を身に付けるには、最低でも3週間かかります。性格も価値観も生き方も変えるなら、最低でも半年くらい必要です。お手本をじっくり見て、ゆっくり書く練習を繰り返してください。

――無意識レベルまで変えていくのは、大変そう……。

夕凪:そうなんです。だからこそ、なりたい自分や、コンプレックスが解消された状態をイメージして練習することが大切。美しい字が書けるようになりたいと思うのは、「きちんとした人だと思われたい」という理想の自分をイメージしているからですよね。つまり、内面を変えたいというサインなんです。

――「変わりたい」と思った時が、行動する時。文字の練習を習慣にしたいですね。

夕凪:ある生徒さんは、朝、仕事を始める前に「今日はどんな自分でありたいか」を意識して文字を書いているそうです。このように意識的に書く時間を設けて、習慣づけるといいですね。これからクリスマスカードや年賀状など、手書きする機会が増えます。まさに自分と向き合うのに適した季節なんですよ。

〈TO DOリスト〉
【1】自分の書きグセを知る
【2】「正しく美しい文字」と「自分を助けてくれる文字」の型を知る
【3】毎日、手書きで文字を書く習慣を身につける

(安次富陽子)

夕凪(ゆうなぎ) 書道家、筆跡診断士。新潟県出身。幼少のころより書道を始め、18歳にして書道高等師範取得。早稲田大学商学部卒業後、一度は就職するも、その後退職し、2008年に訪問型書道教室を開設。2010年より中目黒に書道教室「凪家」を開設し、20代の大学生から60代の会社経営者まで、幅広い生徒に指導を行うほか、英語による外国人向けの書道レッスンなども行っている。2013年、筆跡診断士資格を取得。これまで500人以上の筆跡診断を行い、悩み事の解消や理想の自己実現のサポートに努めてきた。同じく書道家の妹である朝凪と共に、商品デザイン・ロゴ製作やイベント会場での書道パフォーマンスといった活動も積極的に行い、フジテレビ「バイキング」やテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」をはじめ、日本テレビ「ぐるぐるナインティナイン」、NHK「サキどり」といった数々のメディアで話題を呼んでいる。