女性の社会進出にともない、年々増加する共働き世帯。一方、一都三県では他の地方と比べて比較的「専業主婦」の割合が高く、既婚女性の半数をしめています。*

そんな専業主婦の家事の実態や意識について、東京ガス都市生活研究所は1990年から3年ごとに調査を重ねてきました。結果を見ると、約20年前に比べ、専業主婦の家事にかける時間や意識が大きく変わっていることが分かります。

20〜50代の全年代に変化は見られるものの、なかでも「40〜50代主婦の時短・家事レス化」が目立ちました。

*東京ガス都市生活研究所 生活定点観測調査資料より

家事はまとめてー効率を重視する主婦たち

まずは、「家事や買い物をまとめてやっている」と答えた人の変化を見てみましょう。

表1

Q.家事はまとめてやっている
1993年 20代:6.9% 30代:2.0% 40代:4.7% 50代:4.5%
2014年 20代:23.3% 30代:20.6% 40代:12.4% 50代:14.8%

「家事をまとめてやっている」人の割合は20代がもっとも高く、1993年と比べても6.9%から23.3%と、伸び幅も大きくなっています。

40~50代も20年前と比較すると、まとめ家事の割合は増加。週末や平日の空いた時間にまとめて家事をする“家事の効率化”が進んでいるようです。

次は、家事の中でも大きな比重をしめる「料理」について。調理にかける手間や時間の変化を見てみましょう。

表2

Q.調理の手間はかけないほうである
1993年 20代:58.1% 30代:57.6% 40代:31.6% 50代:36.9%
2014年 20代:58.3% 30代:68.8% 40代:63.4% 50代:60.7%

表3
Q.夕食を作る時間が1時間未満
1993年 20代:32.0% 30代:22.8% 40代:13.7% 50代:12.6%
2014年 20代:46.5% 30代:49.0% 40代:50.3% 50代:39.9%

夕食の調理時間の変化は、40代・50代の伸び幅が大きくなっています。

特に、40代は「調理の手間はかけない」と答えた人の割合が20年で2倍に、「夕食を作る時間が1時間」と答えた人の割合については約3.5倍(!)にまで増加。

これは、少手間意識の高かった1993年の主婦層がそのまま年齢を重ねた結果とも考えられます。

「家事をまとめてやる人」の割合は20代がもっとも高かったものの、調理時間など家事個別にかかる時間が最も高かったのは40~50代。

どうやら、平日家にいないことが多い共働き世帯だけでなく、専業主婦の間でも家事の時短化が進んでいるようです。

電化製品の進化や、レトルト食品・加工品など調理の手間がかからない食材が増えたことなども、家事の時短化に一役買っているのかもしれませんね。

家事にかかる手間が減った分、自分の趣味や家族とのコミュニケーションの時間が増えるのも専業主婦の家事の時短化・効率化のメリットといえそうです。

調査概要:生活定点観測調査
分析対象(人):東京ガス都市生活研究所「生活定点観測調査」より「専業主婦または無職の既婚女性」

分析調査1

分析調査2

 
(松原舞衣[清談社])