多少の肌トラブルがあっても若さで乗り切れるのは20代まで。30代に突入して肌のリカバー力の衰えに戸惑っている人も多いのでは? 用賀ヒルサイドクリニック院長の鈴木稚子先生と一緒に自己流の習慣を見直しましょう。
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自己流の美容習慣を見直す「30歳からの美常識」。第4回目のテーマは乳液です。用賀ヒルサイドクリニック院長の鈴木稚子(すずき・わかこ)先生に乳液について聞きました。

「ここでたとえ話をします。20代の頃は、洗濯をする時、色物も柄物も全部一緒くたに洗っていたけれど、30代になるとデリケートな衣服は『あら、縮んじゃったわ』と気づいて分けて洗うようになる。スキンケアの気づきもこれに似ていて、30代はちょっとした変化を感じ取ってほしい年代なんです」(鈴木先生)

化粧水と必ず同じラインでそろえる! やってしまいがちな習慣

今回も、ついやってしまいがちな習慣をピックアップしました。

【under30】
□化粧水と同じラインナップでそろえる
□乳液の代わりにクリーム塗布
□男性用のケア剤は使ってはいけない

・化粧水と同じラインナップでそろえる→×

アイテムごとに足りない成分を補い合うために同じシリーズで使った方がいいという商品ラインナップもあります。しかし基本的には、すべてラインナップでそろえなくてはいけないということはありません。「化粧水はこのブランドが好きだけれど、乳液はべたつくのであちらのブランドを使う」というふうに組み合わせても問題ありません。使い心地がよく、自分の肌によいと思うものならいいのです。

・乳液の代わりにクリーム塗布→△

ニキビができやすい人は、乳液を使わない方がよい場合もあります。実は私はそのタイプなので、乳液は使いません。でも気になる目元はエクストラケアをします。乳液を使わない方が調子がよければ、それで問題ありません。ただ、皮脂が必要な部分が乾いていないかよく見てください。

・男性用のケア剤は使ってはいけない→×

成分に問題がなければ、男性用のスキンケアを使っても支障はありません。私の場合、乳液をつけるとニキビができると言いましたが、逆に男性用のケア用品を使った方が調子がよいこともあります。ただ、人によっては清涼感が強すぎたりするので、そういうものが苦手な人はやめた方がいいかもしれません。

季節によって使い分ける? 乳液の選び方

化粧水のようなテクスチャーのもの、クリームのようにコクのある乳液など、最近ではさまざまなタイプがあります。注意が必要なのは、とろみのある化粧水を乳液と勘違いして使うこと。成分表は、入っている割合が多い順番に書かれているので、最初に「水」とあったら、とろみを感じても、乳白色でも、「化粧水」と考えてください。

肌に鈍感な人でも、顔の肌、手の肌、足の裏の肌が、それぞれ違う感触なのはわかりますよね?

季節によって肌に与える油分を変えた方が調子がいいのか、油分は足りているのかなどをきちんと把握して、今の自分に必要な油分を与えられる乳液選びをしてください。

皮脂基準で考えて 乳液のつけ方

顔はTゾーン(額から鼻筋)・Uゾーン(フェイスライン)が比較的皮脂線が多いんですね。ですから、乳液は、頬や目のまわりなど、皮脂が少なく皮膚が薄い部位からつけて、TゾーンとUゾーンは日々の調子を見て量を調節しながら塗布しましょう。

マッサージクリームとして使うのはNG

首は深いシワができやすいので、乳液やクリームをたっぷりと塗ってあげてください。乳液にとろみがあるからといってマッサージクリームとして使うのはおすすめできません。マッサージをしたい時は専用クリームを使いましょう。肌すべりがよく、浸透する成分も効果的に作られているはずなので、用途を間違えないようにしましょう。

次回の更新は11月9日です。

(パツワルド敬子)

鈴木稚子(すずき・わかこ)1968年10月15日生まれ。医学博士。美容皮膚科医。スポーツ認定医。温泉療法医。東京慈恵会医科大学医学部卒業後、同大皮膚科、国立大蔵病院皮膚科勤務等を経て、2000年東京世田谷区用賀に用賀ヒルサイドクリニック開業。著書に「女医が実践している『ちょっと変えるだけ』でだれでもキレイになれるシンプルな習慣」などがある。「女医プラス」所属。