多少の肌トラブルがあっても若さで乗り切れるのは20代まで。30代に突入して肌のリカバー力の衰えに戸惑っている人も多いのでは? 用賀ヒルサイドクリニック院長の鈴木稚子先生と一緒に自己流の習慣を見直しましょう。
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自己流の美容習慣を見直す「30歳からの美常識」。第3回目のテーマは化粧水です。

「化粧水をつけるのは、皮脂膜を作るのが目的です。しっとり、もっちりなどいろいろなタイプがありますが、まずは好みの使い心地を知ること。そのあとに美白やニキビ対策といった成分を加えていきましょう」と話すのは、用賀ヒルサイドクリニック院長の鈴木稚子(すずき・わかこ)先生。化粧水の選び方、つけ方をマスターしましょう。

オーガニックなら安心? やってしまいがちな習慣

肌は本来、何もつけない状態で上手に皮脂膜を作るようにできています。ただ、年とともにきちんと皮脂膜が作れなくなったり、体調や気候によって毎日変わったりする肌を、よい状態に保ってあげようというのが化粧水なんですね。

今回も、若い時にやりがちなことをピックアップしました。

【under30】
□オーガニック化粧品なら安心
□コットンで塗布した方がいい
□叩き込むようにつける

・オーガニック化粧品なら安心→×

植物の成分は強いものもありますから、「使い始めはよかったのに、2週間したら肌がかぶれてきた、原因がわからない」と言って来院される人もいます。どの植物成分が原因かを突き止めるのは、難しいですね。防腐剤フリーがよいと思ったら、化粧水が腐ってしまって、それを肌につけてかぶれる場合も。「オーガニックなら大丈夫」という神話には個人差があると覚えてください。

確かに「防腐剤フリー」は、余分な成分が入っていないので肌によさそうに思えますよね。でも、防腐剤は品質維持のために必要な成分なのです。

・コットンで塗布した方がいい→△

手は万能です。顔の凹凸似合わせて細かいところまで指先が届きますよね。コットンを使うのなら、パックのようにしばらく顔の上に置くのがおすすめですね。

・叩き込むようにつける→×

叩き込むようにパンパンと化粧水をつける人もいるようですが、クレンジングや洗顔と同じように、できるだけ肌に刺激を与えないことが望ましいですね。ですから叩き込むのはNGです。

まずは自分の肌を観察して

自分の肌がどんなバランスだと調子がいいのかよく観察してください。すると、皮脂が多い部分と少ない部分が日によっても違うことに気づくはずです。製品をいくつもそろえる必要はありませんが、「今日の自分に必要な成分は何かな?」という意識を持つだけでも、化粧水選びの基準になります。

目元は多めにつける

目元は量を多めにして、優しく手で塗布するのが理想的ですね。例えば、全体的に乾燥肌なのに、小鼻のまわりだけは他人の肌のように皮脂腺が活発に働いている方もいます。その場合は、小鼻まわりはあまり化粧水をつけない、逆に皮脂膜が足りない部分には数回補うなど、自分の肌をよく見て調整するようにしてください。

気に入る使用感のものを

最近は、1本でスキンケアを済ませるオールインワンタイプも人気ですね。下地成分が入っているオールインワンタイプもありますから、就寝前につけても感触が悪くないなら、使ってみても大丈夫です。

人によっては、化粧水だけでクリームはつけなくても十分という場合もあるので、化粧水選びは特に肌質によって差が出ます。個人差に敏感になって選びたい美容アイテムです。

次回は11月2日更新です。

(パツワルド敬子)

鈴木稚子(すずき・わかこ)1968年10月15日生まれ。医学博士。美容皮膚科医。スポーツ認定医。温泉療法医。東京慈恵会医科大学医学部卒業後、同大皮膚科、国立大蔵病院皮膚科勤務等を経て、2000年東京世田谷区用賀に用賀ヒルサイドクリニック開業。著書に「女医が実践している『ちょっと変えるだけ』でだれでもキレイになれるシンプルな習慣」などがある。「女医プラス」所属。