多少の肌トラブルがあっても若さで乗り切れるのは20代まで。30代に突入して肌のリカバー力の衰えに戸惑っている人も多いのでは? 用賀ヒルサイドクリニック院長の鈴木稚子先生と一緒に自己流の習慣を見直しましょう。
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自己流の美容習慣を見直す「30歳からの美常識」。第2回目は洗顔です。

「1回15分以上の長時間洗顔をしている人で、汚れが落ちていない人も多いのです。つまりしっかり洗顔しているつもりでいても、汚れを落としきれていないのです。着目すべきは洗い方です」と話すのは用賀ヒルサイドクリニック院長の鈴木稚子(すずき・わかこ)先生。鈴木先生に正しい洗顔法をレクチャーしてもらいましょう。

あなたもきっとやってしまっている“悪”習慣

私たちは、お化粧を覚えるよりにも先に洗顔の習慣がついているので、今さら洗顔の仕方など習わなくてもと思う女性も多いかもしれませんが……まずはやりがちな習慣をピックアップ!

【under30】
□冷たい水で洗って肌を引き締める
□泡でマッサージをするように洗顔
□自分は敏感肌だと思っている

・冷たい水で洗って肌を引き締める→△

肌を引き締める、収斂(しゅうれん)効果を期待して、冷たい水で洗顔を行う人もいるようですが、肌にとってもっとも刺激が少ないのはぬるま湯です。ぬるま湯で汚れを落としきったあとに、徐々に冷たい水にしていく方法ならアリです。

・泡でマッサージをするように洗顔→×

マッサージをすると、血流がアップして肌の上のものを取り込もうとする作用が働きます。洗顔の泡は洗い流すものなので、長時間肌の上に置いて肌内部に浸透させて美肌効果を期待するものではありません。マッサージを行うなら、洗顔の時に一緒にではなく、専用のクリームを使用し、肌滑りをよくして行いましょう。塗布するものの浸透力を高めるためのマッサージですから、洗顔の目的と混同しないようにしてください。

・自分は敏感肌だと思っている→△

皮膚科医として意見させていただくと、日本人の約8割が「自分の肌は敏感」と思い込んでいます。「肌に優しい」とうたわれている製品を必要以上に使いたがる人は、要注意。今一度、自分は本当に肌が弱いのかどうかを、正確に把握してください。

普通肌の人が洗浄力の弱いものを使い続けていると、汚れが落ちきらず肌トラブルを引き起こすことが多々あります。

多くの女性は、「肌に優しい」といううたい文句に弱いかもしれませんね。次に洗顔料の選び方を聞きました。

洗顔料の選び方

すっぴん派の女性の中には「夜だけ洗顔して、朝は洗わない。寝ている間に出てきた自然な皮脂を残した方がいい」と思っている人も多いようですが、洗顔は、朝晩の両方行いましょう。

私は普段ファンデーションを使わないのですが、最新のものは、どんどん粒子が細かくなっています。粒子が細かくなっているということは、より肌がキレイに見えるようになっているわけですが、毛穴が詰まる原因にもなります。

不要な汚れを落としつつ、肌に必要な皮脂を残す。この2つのポイントを念頭に置いて、自分の肌に合った洗顔料を選ぶようにしましょう。

洗顔の方法

できれば一瞬で細かい泡が作れる泡ネットを使いましょう。または手の上で立ち上がるくらいの泡を作ってから洗顔するのが効果的です。

洗顔は優しく優しくと繊細なタッチでするのに、顔を拭く段になると、ゴワゴワしたタオルでゴシゴシと水分を拭き取る女性が多いようです。水分を優しくキャッチできれば十分と心得て、決してこすらないでください。

個人の性格に合わせた洗顔を

何事もきちんとしないと気が済まない人や、適当でいいから効果を最大限に出したい人など、洗顔には個人の性格が表れるものです。肌に刺激を与えない方法、長続きする方法を会得しましょう。30代は1日でも早く自分の肌のことを把握して、正しいスキンケアを覚える年代です。

次回は10月26日更新です。

(パツワルド敬子)

鈴木稚子(すずき・わかこ)1968年10月15日生まれ。医学博士。美容皮膚科医。スポーツ認定医。温泉療法医。東京慈恵会医科大学医学部卒業後、同大皮膚科、国立大蔵病院皮膚科勤務等を経て、2000年東京世田谷区用賀に用賀ヒルサイドクリニック開業。著書に「女医が実践している『ちょっと変えるだけ』でだれでもキレイになれるシンプルな習慣」などがある。「女医プラス」所属。