“7坪のお茶会” 消費で終わらない土曜日の午後 第6回

30代のストレスの半分は経験が消してくれる 残り半分を解消する方法

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30代のストレスの半分は経験が消してくれる 残り半分を解消する方法

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20代のストレスと30代のストレスは何が違う?

–最近、女性のアルコール中毒(キッチンドランカー)が増えているという記事を読んだんですけど、知ってますか?

塚本:へー、だいぶ前に問題になっていた記憶があるけど、また増えてるんですね。原因はストレス?

–そう。私はお酒でストレスを発散できるタイプじゃないからわからないけど、ストレス発散というより、一時的にイヤなことを忘れる感じなんでしょうかね。塚本さんはストレスありますか? なさそうに見えるけど(笑)。

塚本:ありますよ! まあ、年齢を重ねて鈍感になったし(笑)、フリーランスになってからはかなり減りましたけどね。実は20代半ばを過ぎるまでは「ストレスって何?」というタイプで、自分にはストレスがないと思っていたんです。でも、電車に乗ると息苦しくて気持ちが悪くなったり、おなかが痛くなったり、そんなことが続いた時期があって、今思えば原因はストレスだったのかもしれません。

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–私もストレスを感じないタイプだし、思い返しても当てはまりそうな症状はないけど、塚本さんは身体に出ていたんですね。

塚本:当時は “ストレス”という言葉や、ストレスによってどういう症状が出るかなど、今ほど騒がれていない時代だったから、私もストレスとの関連性なんてこれっぽっちも考えずに「今日は体調が悪い」くらいの感覚でした。

–病名がつくことで病人が増えると言いますからね。当時は気づかなかったとはいえ、ストレスの原因は何だったと思いますか?

塚本:やっぱり仕事関連かな。20歳そこそこで働き始めてから、一番時間を費やしているのが仕事ですからね、どうしても仕事関係のストレスは多いし、重い。

–具体的にはどんなことにストレスを感じるんですか?

塚本:年代によって違いますね。20代の頃はまだ経験も浅かったので、「原稿を書けるのか」とか「〆切を守れなかったらどうしよう」とか。毎回、原稿を書くためにパソコンに向かうのが恐怖でした。コミュニケーションも苦手なほうなので、取材も緊張でしどろもどろになってしまって、原稿を書く以前に取材の失敗で自己嫌悪なんてしょっちゅうでした。

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–なるほど。でもそれは経験によって解消されていく類いのストレスですよね。確かに、30代になってからストレスの半分は、20代で蓄積した経験がカバーしてくれるかも。

塚本:はい。30代になってからは、時間がかかったとしても「いつか原稿は書ける。ゴールには辿り着ける」という確信を持てるようになりました。とはいえ、今でも憂鬱な気持ちになるのは変わらないですね、パソコンに向き合うまでは 。“パブロフの犬”ですよ(笑)。書き始めると楽しくなってくることも多くなりましたけど。

–となると、30代のストレスの原因は?

塚本:「このままこの会社で働き続けるべきか」とか「そもそもこの仕事を続けていくべきか」みたいな、人生に対する“焦り”ですかね。私の場合、人間関係がうまくいかなかったこともあって、30代半ばくらいから長い間、「仕事は好きだけど、この会社は辞めたい。辞めるなら早い方がいい。でも生活を考えたら辞められない」というジレンマに陥っていました。

仕事とストレス。辞めるなら早くやめた方がいい?

–確かに、人生の軌道修正というか、新しいことを始めるには、30代ってとても重要な時期ですよね。

塚本:そうなんですよ。「〆切が守れるか」なんていうのは、瞬間的なストレスでしかないから終われば解消するけど、新しい人生に踏み出すか否かとなると、簡単に踏ん切りがつくものではない。だから、20代とは違って継続的にストレスまみれでした。

–それで、どうしてたんですか?

塚本:バイオリズムがあって、ストレスの原因がなくならなくても「なんとかなるさ」と素晴らしく前向きになれる時期と、逆にもの凄く落ち込む時期が順番にやってくる。そんなバイオリズムとうまくつき合うしかないんですよね、根本的な原因が取り除かれるまでは。30 代の頃は落ち込むと、お風呂で大声を出して歌っていました。

–大声を出すのは、いいって言いますよね。

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塚本:あとは、わざと泣けるストーリーのDVDを借りてきて思い切り泣くとかね。見終わったあとに鏡で泣き顔を確認するのがポイントです。もうね、不細工すぎて大笑いしちゃうんですよ。それで、「あー、スッキリした」って。あっ、でもこれは私限定かもしれない。泣き顔が不細工じゃなければ効果は期待できません(笑)。

–(笑)何と言っていいやら。でも、喜怒哀楽をバーッと出すと、ストレス発散になりそう。

塚本:そんな発散の仕方をしていた時期もあったけど、ようやく落ち着いたのは「仕事は生活費を稼ぐための手段」と割り切ったことが大きかったですね。人間関係に疲れてはいたけど、仕事はそれなりに楽しかったから、人間関係のしがらみはやり過ごすことに決めて、会社を辞めずに生活の安定を選んだんです。一見、マイナスな選択の気もしますが、そう決めたことで気持ちはだいぶラクになりました。その代わりプライベートの充実を求めるようになって、結果、家を建ててお店を始めてしまったというね。

–ストレス発散に、ずいぶんお金をつぎ込んだんですねー。

塚本:そういうことになるのか(笑)。今でも、もしもっと早く会社を辞めていたらどうなっていたんだろうと考えたりもするけど、選んだ道しか経験はできないですからね。“もし”の人生を選んでいた場合に想像できることがあるとしたら、家もお店もなかっただろうなということくらいなので、やはり辞めるタイミングは間違ってはいなかったのかな。

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耐久性と潔さと

–結局、会社も辞めて、はたから見ると思うような人生を歩んでいるように思えるのですが、 今もストレスはあるんですか?

塚本:どんな状況になっても新たなストレスは発生しますね。フリーランスのライターとしても、ショップの店主としても、収入にしても方向性にしても、自分の思うようなスピードで結果は得られない。

–それ、わかります。思ったようなスピードでものごとが進まないと、ものすごくストレスたまりますよね。

塚本:先日、取材でお会いしたご夫婦が自分たちのやりたいことを6、7年かけて形作ってきたという話を聞いてちょっと考えさせられました。焦らずに、慌てずに、着実に目標に向かって歩んでいる感じなんです。自分は真逆だなと。私はいつも落ち着きなくて、目の前の、しかも表面的な部分にばかり目がいって失敗するタイプだから。

–なんで慌てずにいられるんでしょうね。

塚本:このご夫婦の場合、やりたいことは手段であって、「夫婦2人で長く続ける」ということを目的にしている点が大きい気がしました。短期的に結果を出そうと思えばやり方はいくらでもあるけど、その場合、行き詰まるのも早い。長く続けていくためには、焦ってすぐに結果を求めてはいけない、耐久性が必要なんですよね。それでも結果的にうまくいかなければ、他の方法を模索すればいいんだっていう潔さもある。

–耐久性かと潔さかー。

塚本:難しいけど、私もライターの仕事もお店も長く続けていきたいと思うから、やっぱり焦ってはいけないんだなと。性格的に「焦っちゃいけない」と思い込ませるのもストレスになる可能性はあるけど、ダメなら辞めるという潔い選択肢を持っていれば、ストレスはかなり軽減される気がしています。

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【お茶会のメニュー】
〈器〉
・マグカップ(柴田裕子さん/2268円)
・珈琲サーバー(柴田裕子さん/7344円〈珈琲ドリッパーとセット〉)
・ミルクピッチャー(柴田裕子さん/1296円)
・ケーキの長皿(柴田裕子さん/2700円)
・ケーキの取り皿(柴田裕子さん/1620円)

*金額掲載の器は「Fika」にて取扱中。

〈お菓子とお茶〉
・ミュークペッパルカーカ(スパイスケーキ)
・コーヒー

☆ミュークペッパルカーカ(スパイスケーキ)の作り方

[材料]W18×D9×H6cmのパウンド型
〈スポンジ〉
バター……50g/グラニュー糖……90g/卵……1個/リンゴンジャム……60g/ヨーグルト……100g(水気を切って50〜60g)/薄力粉……120g/ベーキングパウダー……小さじ1/シナモンパウダー……小さじ1/クローブパウダー……小さじ1/カルダモンパウダー……小さじ1/ジンジャーパウダー……小さじ1/4

〈アイシング&トッピング〉
粉砂糖……60g/水……大さじ1/2/くるみ……20g

[1]下準備:型にクッキングシートを貼る。バターは室温に戻しておく。ヨーグルトは水気を切っておく。
[2]バターとグラニュー糖を、白くふんわりするまで泡立て器で混ぜる。
[3] 2に卵を混ぜて、泡立て器で混ぜる。
[4] 2にジャムと水気を切ったヨーグルを加え、さらに混ぜ合わせる。
[5]粉類(薄力粉、ベーキングパウダー、スパイス類)をふるいながら4に加えたら、木ベラやゴムベラでさっくりと混ぜる。
[6]型に流し入れたら、170度のオーブンで50分〜60分焼く。
[7]あら熱がとれたら、粉砂糖を水でといたアイシングをかける。
[8]アイシングがかわかないうちに、くるみをトッピングする。

*リンゴンジャムは、ベリー系のジャムに置きかえてOK。
*スパイス類は、好きなものに置きかえてOK。
*生くるみを使用する場合は、軽くローストしてからトッピングする。
*くるみは生地に練り込んでもOK。

2016-7-16-7

「北欧雑貨と日本の器 Fika」
関連リンク:公式HPFacebook

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消費で終わらない土曜日の午後

40歳の時、おひとり様で都内に「7坪ハウス」を建てた雑貨店オーナーの塚本佳子(つかもと・よしこ)さん。バリキャリ編集者だった30代には、家具、インテリア、服、旅行、習い事……とあらゆる“消費”に手を出したそう。そんな塚本さんと編集部が「オンナの30代」と「消費」の幸せなバランスについて語り合います。

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