久しぶりに会った友人と話が合わない…一瞬で“あの頃”に戻れるキーワードって?

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久しぶりに会った友人と話が合わない…一瞬で“あの頃”に戻れるキーワードって?

「私たち、一生友達だよね!」
「ずっと親友でいようね」
子どもの頃に交わしたこんな約束のもろさを実感する機会が、大人になれば必ず訪れる。

同級生が久しぶりに集まることの多いお盆や正月。初めはお互いの近況などで盛り上がるのに、その後何を話題にしていいのやら困ったことはないだろうか? “一生友達”だったはずなのに共通言語が見当たらない、というシチュエーション。かく言う私も20代後半以降、それが気まずくて地元での飲み会を断り続けていた(友よ、すまん!)。

ワケありの女子が集う映画

そんな時に出会ったのが、この韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」だ。

夫や高校生の娘と不自由なく生活している42歳の主婦ナミは、ある日母の入院先で、高校時代の仲良し7人グループ「サニー」のひとりだったチュナと偶然再会する。しかし、彼女はがんで余命2ヵ月。「最期にみんなに会いたい」と願うチュナのために、ナミは“ある事情”のせいで離れ離れになってしまった当時の仲間たちを探し始める……というのがこの映画の冒頭。

そこから、青春時代の回想と今の彼女たちの場面が交差しながら、25年ぶりに懐かしい顔ぶれが集まってくるのだが、そのメンバーたちの現在の姿がリアルなのだ。

保険セールスの仕事でなかなか結果が出せず、久しぶりの再会にもかかわらず保険の加入を勧めてくる友(ここはコミカルに描かれていたけど)、義母の介護に追われ自分の時間を持てない友、シングルマザーになり水商売でお金を作る友、行方知れずの友など……。

ここまでワケありが揃っているのも珍しいかもしれないが(映画ですからね!)、国は違えど、そこは隣国。なんだか日本でも聞いたことのある状況。

そう、女というのは10代後半に選ぶルートによってくっきり道が分かれていくのだ。

進学か就職か、はたまたアルバイトか。結婚して出産するのか、それともひとりで子どもを育てるのか?ということでも、金銭感覚・仕事観などの価値観が変わっていく。

気がつくと、かつての親友と何だか噛み合わなくなっていたという体験の只中にいた私は、劇中のシチュエーションに大きく頷いた。

友との時間を巻き戻すキーワードって?

この映画の中に印象に残ったやりとりがある。
先に集まった何人かのメンバーで、チュナの病室に集まりおしゃべりするというとてもさり気ないシーンなのだが、そこに“久しぶりに会った友人との時間を巻き戻すキーワード”があった。

メンバーのジニが、ため息をつきながら「どうやら夫が浮気しているらしい」と告白。すると、みんなベッドに集まり旦那を非難し始め、あっという間に“あの頃”の雰囲気に戻ったのだ。

これだ、と思った。女同士というのは、困っていることを打ち明けた時に距離がグッと縮まるもの。

それが女なりの“かっこつけ”を取っ払う行為なのかもしれない。そして、ひとりが困ると団結力がいっそう増すのが女なのだ。

“青春時代のあの子たち”に会いたくなる時

男性からすると、女同士は陰湿だったり、上っ面で付き合っているような印象かもしれない。だけどそれはいけ好かない奴の前だけで、一度くっつくと女の人間関係は強固だ。

久しぶりに会う友人の前で思わず虚勢を張りそうになったら、このシーンを思い出そう。壁を作っていたのは自分、そう戒めた。

「サニー」の面々を見ていると、どこか懐かしい。始めは“どこかの誰かの物語”だった。それなのに、いつの間にか“自分の物語”になっていた。

私のように天邪鬼な人間の懐にこの映画がスッと入ってきたのは、それぞれのキャラクターの言動にちゃんとバックグラウンドが見えて、リアルに感じられれたからだろう。フィクションの部分と現実的な部分のグラデーションが自然で、そこもよかった。

さて、ごくプライベートな話だが、先日地元の友人から「8月にみんなで集まろう!」という内容のLINEが届いた。手帳を開いてみると、そこに仕事の予定はない。

青春時代を一からやり直すのはもう御免だけど、この映画を観るとあの子たちに無性に会いたくなる。彼女たちだけがくれる、特別な安心感があったことを思い出す。この夏は久しぶりに地元に帰ろうかな。

(奥浜レイラ)

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