海で泳がなくなった年頃

海に行っても、泳がずに帰ってくるようになったのはいつからだろう。20代後半か30代になってからか……。近頃は、海へはもっぱら“飲みに”行くようになってしまいました。

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だから、空を見て「海にでも行こうかな」と重い腰をあげて電車に乗るのは、だいたいお昼を過ぎてから。ここ10年くらい通っているのは、逗子の一色海岸です。ビーチに着くのは午後3時か4時くらいだけれど、日差しが少しやわらぐので、これくらいがちょうどいい。

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砂浜に布を敷いて、水着になって、ビールをプシュ。寝っ転がって本を広げれば最高の気分です。ひとりの時もあるし、友だちを誘うこともあります。

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夏のビーチは、書斎であり、バーであり、リビング。

気が向けば海に入ったり、夕焼けに染まる海でシーカヤックを漕いだり。

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刻々と表情を変える海と空が群青色になるまで見届け、すっかり夜がふけたら、また一杯。

大人になってよかったなと思うのは、こういう楽しみ方ができるようになったことかもしれません。

短い夏、今年は何回海へ行けるかな。

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宇佐美里圭(うさみ・りか)
1979年、東京都生まれ。編集者、ライター。東京外国語大学スペイン語学科卒。在学中、ペルー・クスコにて旅行会社勤務、バルセロナ・ポンペウファブラ大学写真専攻修了。中南米音楽雑誌、女性誌、週刊誌、カメラ雑誌などで働く。朝日新聞デジタルで「島めぐり」「ワインのおはなし」「花のない花屋」などを連載中。ラテン音楽とワインが好きなエピキュリアン。