Viva! Photodays 第10回

【女のひとり旅】樹齢7000年の屋久杉に逢うために 午前3時の暗闇を歩く

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【女のひとり旅】樹齢7000年の屋久杉に逢うために 午前3時の暗闇を歩く

“長老”まで片道歩いて4、5時間!?

「今週は、人以外の声に耳を澄ませてこよう」
そう思って向かった先は、屋久島でした。

宇佐美里圭

「雨が1ヵ月に35日降る」と言われるこの島には、かの有名な樹齢7000年を超える屋久杉があったり、「もののけ姫」の舞台といわれる白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)があったり、ウミガメの産卵で有名な永田浜があったり……。自然が豊かで、どこか神秘的な雰囲気に包まれています。

宇佐美里圭

さっそく島に着いた翌日、噂の縄文杉まで行くことにしました。7000歳以上と言われる“長老”に会うには、片道歩いて4、5時間かかるとのこと。つまり、往復8〜10時間。

宇佐美里圭

朝早く歩き始めないと、日が暮れるまでに山から下りてこられません。つまり……朝5時頃には登り始めないといけない? ぼーっとしていた私は前日にその事実に気づき、宿の人に慌てて行き方を尋ねました。

宇佐美里圭

「朝3時半にここを出て、バス停まで歩きな。登山口行きのバスがあるから」。宿からバス停までは徒歩20分とのことです。

そして、翌朝(というか深夜)。寝ぼけ眼で急いで身支度をし、ザックを背負って外へ出てびっくり。ま、真っ暗じゃありませんか!

この時なぜか、朝3時半が真っ暗だということをすっかり忘れていて、ヘッドランプさえ用意していませんでした。しかも、まわりを見渡すと、どうやら早朝バスに乗る人は私ひとり。さらに、ロッジからバス停へ向かう道は舗装されていない山の道。

宇佐美里圭

つまり、街灯なし。よく考えたら、バス停の場所も正確に聞いていませんでした。「山道まっすぐ歩いて20分くらいのところ」という情報だけ。

さて、どうする私。
目の前は完全なる闇。後ろにはひっそりと寝静まったロッジ。肩にはザック。

暗闇に向かって歩くのは躊躇しましたが、前に進む以外選択肢がありませんでした。意を決し、携帯の灯りを頼りにひとりで歩き始めると、前も後ろも真っ暗闇。

ガサガサと茂みの中から物音がするし、「キイィィ」とか「ホォォ〜」とか、聞いたこともない動物の鳴き声がしてくるし。怖い!!

宇佐美里圭

次第に自分がどこに向かっているのかもわからない気分に。はっきりいって、暗闇の中“人以外の声”しかありません。

泣きそうになりながら、無我夢中で歩き続けること数十分……。暗闇にうっすらと民家らしき建物が見えてきたときは心底ほっとしました。

宇佐美里圭

無事バスに乗り、“長老”にも会えましたが、個人的には暗闇体験の方がインパクトが強くなってしまいました。しかし、人間、この道しかないと腹をくくれば、なんとか前へ進めるものですね。

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