夜の顔

一日のうち、一番好きな時間帯は何時頃ですか? 本当は毎日朝焼けや夕焼けが見られたらいいなと思うけれど、その時間は寝ていたり、仕事に取り込み中だったりで、たいてい見過ごします。

一時期、夜のお散歩ばかりしているときがありました。なんとなくそういう気分だったのですが、夏の夜に外を歩くのは気持ちがいいし、ふだんと違う風景に出会えるもの。花も植物もどこか秘密めいていて、太陽の下で見るより親密な感じがします。夜なので、ノーメイクで大丈夫というメリットもあります(笑)。

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夜の顔と昼の顔。

どの街も、たいていまったく違う表情を持っていますが、幻想的で美しいのは、やはり白熱灯のあたたかみのある光。(写真はブエノスアイレスの夜の街)

日本の青白い街灯がオレンジ色になったらどれだけ見違えるだろう、といつも思ってしまいます。東京の街は好きだけれど、それが少し残念。

煌々と光るコンビニなんて、「明る過ぎて目がつぶれる!」と思っちゃいますが、まあ安全上の理由もあるのでしょう。でも、もう少しあたたかみのある照明に変わればいいのに、と思っている人も多いはず。特に飲んだ後なんて、容赦なく現実に引き戻す蛍光灯はけっこうキツイ。白熱灯のような明かりにすれば、売り上げが倍増するかもしれない……?!

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ところで、この時期の日本は、日の出が4時半頃、日の入りは19時頃です。日の出、早すぎると思いません? 私はまだまだ寝ていたい! 4時台に起きる人ってどれくらいいるのかしら。ちょっと夜更かしするともう朝です。仮に1時間ずらせば、日の出が5時半、日の入りが20時。2時間ずらせば、日の出が6時半、日の入りが21時! 仕事が終わってもまだ明るいんです。こっちの方がよくないか?!と寝坊助の私は思ってしまいます。

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実は、戦後占領下の日本ではサマータイムを導入していた時期もありました。4月から9月まで標準時を1時間早めたそうだけれど、占領が終わる52年に廃止。体調不良を訴えた人も多かったというけれど、今やってみるとどうなんだろう?

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宇佐美里圭(うさみ・りか)
1979年、東京都生まれ。編集者、ライター。東京外国語大学スペイン語学科卒。在学中、ペルー・クスコにて旅行会社勤務、バルセロナ・ポンペウファブラ大学写真専攻修了。中南米音楽雑誌、女性誌、週刊誌、カメラ雑誌などで働く。朝日新聞デジタルで「島めぐり」「ワインのおはなし」「花のない花屋」などを連載中。ラテン音楽とワインが好きなエピキュリアン。