『パリピ経済』(新潮社)一部公開 第2弾

パリピが流行らせたもの、いくつ知ってる? 自撮り棒からラブホ女子会まで 

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パリピが流行らせたもの、いくつ知ってる? 自撮り棒からラブホ女子会まで 
博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーである原田曜平(はらだ・ようへい)が4月14日に刊行した著書『パリピ経済』(新潮社)から一部を公開! 第2弾では、パリピがこれまでに流行らせたものを紹介します。

【第1弾はこちら】「パリピ」とは何なのか? マスコミを上回る、彼らの影響力

過去2~3年くらいでパリピが流行らせた若者トレンドをざっと紹介してみましょう。ただし、「マスコミを通じて我々の耳に入って来る頃には、既にパリピの間ではホットではなくなっている」ということは十分念頭に置いてください。

自撮り棒(セルカ棒)

ご存知、棒の先にスマホを取り付けて自撮りしやすくするアイテム。引きの構図で撮れるので、イベント時などに友達全員をフレーム内に収められます。2011年頃から韓国で流行りはじめ、東アジアや東南アジアを経由したあと、日本では韓国好きのパリピの若者たちが2012~13年頃から注目、一般的には2014年の夏頃にブレイクしました。

昨今ではディズニーランドをはじめ持ち込み禁止の施設が増え、持ち歩くのにかさばることもあり、スマホのレンズ部分にクリップ式で装着する「セルカレンズ」が人気を集めています。これはいわゆる広角レンズなので、セルカ棒同様、引きの構図で集団を撮影できるというわけです。

リムジンパーティー

数人で1台のリムジンを数時間貸し切り、都内を周遊しながら車内で飲酒を絡めたパーティーをする遊び。誕生日会、女子会などに利用され、参加者はドレスコードを作ってセレブ気分を味わいます。夜に開催して、東京タワーなどランドマークの前で停車し、集合写真を撮るのが定番。車種を選べたり、シャンパン付きプランがあったりと、各社がさまざまなプランで売り出しています。昨今では、仮装してリムジンに乗り込む「ハロウィンリムジン」というミックス技を楽しむ人たちも現れました。

若者たちの行うパーティーとして多くのメディアに取り上げられていますが、現在のパリピはあまりやらなくなっているという噂も。

ナイトプール

都内のホテルが夜の時間帯に開放するプール。キラキラしたパリピたちが集います。ライトアップされて幻想的なムードに浸れる、酒や食べ物が提供され海外セレブのプライベートパーティーのような気分が味わえる、日焼けしないで済む──といった点が引きになっているようです。ここ数年で広がっており、まさに今、パリピが飛びついている段階なので、数年後に一般の若者たちに波及していくと考えられます。

オクトーバーフェスト

世界中のビールを提供するイベント。多くの会場は屋外に設置され、ステージでライブなどが開催されるのが主流です。元はドイツ・バイエルン州のミュンヘンで開催されるビールのお祭り。10月(オクトーバー)の第一日曜日を最終日とする日間に開催されるものですが、日本ではそれとは関係ないイベントとして、さまざまな企業が一年中、全国各地で開催しています。関東圏で有名なのは、横浜の赤レンガ倉庫で開催される横浜オクトーバーフェスト。都内では日比谷公園、芝公園、豊洲、お台場などでも行われます。

いまや一般の若者たちも行くフェスとして多くのメディアに取り上げられますが、パリピの若者たちは初期から足を運んでいました。

ラン系イベント

湾岸地区などの開放的なオープンスペースに特設コースを作り、多数の参加者がお祭り気分で走るのが「ラン(RUN)」系のイベントです。ただし、タイムを競うわけではありません。設定されたテーマにしたがって何かをしながら、一体感と高揚感を求めてわいわい走る(実際にはほぼ「歩く」)のです。例えば、泡をかけられ泡まみれで走る「バブルラン」、水鉄砲や水風船でびしょ濡れ、水浸しになりながら走る「ウォーターラン」、光るグッズを身につけて走る「エレクトリックラン」、カラーパウダーを全身に浴びながら走る「カラーラン」などがそれにあたります。

変わり種としては、仮装ゾンビから逃げながら走る「ゾンビラン」、ハロウィンのコスプレをして走る「ハロウィンダッシュ」、自然の中でアスレチック要素を取り入れた「サバイバルラン」というものも。いずれも広いスペースを必要とするので、フェスが行われるような山中や湖畔、東京近郊であればお台場や幕張といった湾岸地域で行われるケースが多く見られます。(中略)

ラブホ女子会、ドレスコード女子会

ラブホ女子会はラブホテルで開催する女子会。ラブリーに飾りつけられた部屋を、一般的なホテルに比べて安く貸し切れます。凝ったインテリアやジャグジー風呂など、非日常的な空間が魅力。防音もばっちりなので、大声で思う存分ハメを外せるといったメリットも。記念写真を撮ってSNSにアップするのはもちろん定石で、都内では新宿のバリアンリゾートなどが有名です。

リクルートブライダル総研の「恋愛・婚活・結婚調査2015」によると、20代男性の77・1%、20代女性の53・8%に彼女・彼氏がいません。このような若者の恋愛離れが進み、ラブホテルが干上がりつつあるなか、ラブホテル側がおいしいスイーツを用意するなど女子会需要を狙い始めたことが、ラブホ女子会トレンドの背景にはあります。

非日常感や仲間との一体感を強めるため、ドレスコードを設定する集団もあります。この場合のドレスコードとは、「ピンクの服」「頭にカチューシャ」といったアイテム装着をしばりにすること。このような女子会を通称「ドレスコード女子会」と呼び、パリピ女子から今や一般の女子へと伝播しています。

また、洋服のみならず、部屋や部屋の中の家具や食べ物も同じ色に統一した「カラーパーティー」(これは筆者の造語で、通常は「ピンクパーティー」「イエローパーティー」等、具体的な色で呼ばれる)も2015年あたりからパリピの間で流行りつつあるので、数年以内に一般の若者たちへと波及していく可能性が高いと思われます。

バチェロレッテ・パーティー

「バチェロレッテ」とは女性の独身者のこと。独身最後のどんちゃん騒ぎという意味です。海外ドラマや映画にもよく登場するのでご存知のかたも多いかもしれません。日本でも、結婚直前の女性を女友達が祝うパーティーが若者たちの間で流行りかけています。自宅やホテルの部屋を借り、飾り付けをして、時にドレスコードを定めて着飾り、飲み、とにかく騒ぐ。ケーキやプレゼントを用意することもあります。

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