アキバガレージ インタビュー(後編)

浮気調査、潜入取材、大きな商談にも 紙コップやメガネに装着できる、小型カメラの現在地

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浮気調査、潜入取材、大きな商談にも 紙コップやメガネに装着できる、小型カメラの現在地

防犯・護身用グッズからちょっと怪しげなグッズまで、いかにも秋葉原らしい品揃えを誇る「アキバガレージ」。前半では、防犯ブザー、催涙スプレー、スタンガンなどの防犯・護身用グッズや、意外な客層について、店長の戸矢好政さんにお話していただきました。

後編では、盗聴器や小型カメラなど、よりディープな世界に足を踏み入れ、昨今の防犯事情について伺います。壁に耳あり障子に目あり、盗聴器やカメラの驚くべき使い道が明らかになりました。

【前編はこちら】「彼氏よりも役に立ちます」アイドルやメイドの身を守る、秋葉原護身グッズ店の売れ筋とは?

離婚・浮気調査目的で盗聴器を購入する女性が増えている

戸矢好政さん(以下、戸矢):盗聴器にもさまざまな種類があります。ドラマなどでよく見るような、よく知られているコンセント型から、電卓やPCのマウス、USBケーブルの形状をしたものまで……。USB型盗聴器に至っては、PCにつなげておけば、その間ずっと稼働する訳です。

全てに盗聴機能付き

全てに盗聴機能付き

実は、最近盗聴器を購入される女性のお客様が増えてきたな、と感じています。その多くは、離婚や浮気調査のためです。

探偵さんに盗聴器の調査を頼まれる方もいらっしゃいます。ただ、一度取り除いても、一ヶ月後に再発するケースも往々にしてあります。また何十万もかけて依頼するのか? という話になりますよね。そういう時に、機材の知識があると、毎月自分自身でチェックすることもできるんです。

――夫婦間の仁義なき争いに、盗聴器が使われている訳ですね……。

戸矢:防犯ブザーの形をした追跡機もあります。スマホと連動して、所持者の位置が分かります。
非常に小型の発信機もありまして、探偵さんが靴の裏に仕込んでいたりしますね。これを鞄の中に放り込まれたりしたら、筒抜けになってしまうと思います。

離婚や浮気調査の話に絡めるなら、そうした発信機は6〜7万程度で販売されていますので、探偵さんに依頼するより格安です。しかも、買った直後から使えます。

携帯会社からもGPS探知キットは提供されているのですが、そちらですとキャリアの契約が必須になるんですよ。こちらの商品はそうした手続きは不要なんです。

――一般人が盗聴器を仕掛けられている可能性はどれくらいありますか?

戸矢:結構あると思いますよ。個人の例で言えば、「愉快犯」と「恋人や配偶者」という2パターンが考えられます。愉快犯からストーカーに発展していく場合もありますね。

――怖いですね。

戸矢:うちの商品を知れば知るほど、疑心暗鬼に陥ってしまうお客様もいます。それは確かです。しかし、知識として持っておくに越したことはないと思いますね。

――ちなみに、少し前にLINEトークの流出が話題になりましたが、携帯を盗み見することはできるんですか?

戸矢:できますよ。ただ、相手と縁もゆかりもない第三者が覗き見るというのは、不可能に近いです。多少間の抜けた話にはなりますが、クラウドなどの共有部分に同期されたものが、不特定多数に流れ出している可能性はあります。完全に自己管理の世界にはなりますが。

ですが、流出しているかどうかを明らかにするのは難しいんです。不倫騒動に関係するLINE流出のような事態は、今後も生じてくるのではないかと思いますよ。

訪問客の4割は小型カメラを購入

戸矢:小型カメラは、証拠能力が高いので人気ですね。うちにいらっしゃるお客様の4割は、カメラを探し求めていらっしゃいます。

購入目的としては、やはり離婚・浮気調査が非常に多いです。後は、ビジネスシーンでの言質取りや、ユーチューバーの方が「○○な店に潜入してみた」というような類の撮影に利用されたりしますね。眼鏡型のカメラが売れ筋です。
 

眼鏡型のカメラは売れ筋

眼鏡型のカメラは売れ筋

それだけではなく、ドローンに装着したり、実験に使用されたりと、用途は多種多様です。鷹匠のお客様が、「鷹の視点で見たい」とUSB型の小型カメラを購入して行かれたこともあります。最近のイチオシは、コーヒーカップの蓋を模したカメラです。飲み口の部分の正面に小型カメラが内蔵されていますね。

飲み口の部分にカメラが。普通のカップにもつけられる

飲み口の部分にカメラが。普通のカップにもつけられる

――ビジネスシーンでも使われているということにびっくりしました。

戸矢:商談では、ペン型の小型カメラが頻繁に利用されています。ジャケットのポケットに挟むと、ちょうどカメラが正面を向く形になるんですね。人と対峙して話をするような業種の方に重宝されています。大きな取引の場合は、言った言わないのトラブルが命取りになりますから。

――新年度に入って引っ越しの機会が多くなると、防犯意識の高まる女性も多いと思います。そういう女性に対して、何かアドバイスはありますか?

戸矢:言い方は悪いですが、「春になるとおかしい人が湧く」というのは事実です。

防犯・護身グッズの機材の中には、揃えようとすると一万円を超すものもザラにあります。しかし、準備しておけば安心です。たいてい、何かあってから、事後的に相談にいらっしゃるお客様が多いですから。そうではなく、身に危険が迫る前に、あらかじめ備えておいていただきたいなと思っています。

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