「2016年4月、電力自由化スタート」街中やテレビCMでは、さまざまな企業が「電力の販売開始」を謳っています。一見、「この会社は電気とは無関係じゃないの?」という企業も参入。「電気を使うのは平日の夜と土日だけ」という働く女子に最適の料金プランを探してみました。

「電力自由化って何?」と今さら聞けない人のために

真っ先に「おすすめ料金プランはこれ!」と書きたいところですが、その前に電力自由化の基本の「き」からおさらいしておきましょう。

電力自由化とは、これまで発電から家庭供給までの1つの電力会社が担ってきた制度を、「発電」「送配電」「小売」に3分割し、そのうちの小売り部門について新規参入を認めるというものです。発電部門も新規参入が可能と誤解されていますが、こちらは1995年に既に自由化が開始されています。

今さら聞けない「電力自由化って何?」

私たち一般の消費者にとっては、上記図の右端の「小売り」が新規企業に開放されることに、大きなメリットが期待できます。ガス会社や旅行会社、携帯電話会社など、すでに独自のネットワークやビジネススキルを持つ会社が参入することにより、さまざまなビジネス展開が予定されているからです。

消費者にとってのメリットは「電気料金の値引き」だけではありません。新規参入企業が武器としているガスや携帯電話などとのセット割、ポイント制度との連動が組まれます。一方でこれまで国内に電気を供給してきた10社の既存電力会社も、サービスを見直したり、新勢力とタッグを組んだりして、多様な料金プランや新メニューを提案しています。

今回の電力自由化で新規企業に開放される市場には、一般家庭だけではなく商店・事務所も含まれるため、規模でいうと約8500万戸、約8兆円にもおよぶのです。すごいですね! まさに巨大市場。日常生活に最も身近なインフラである「電力」の販売権を認めるのですから、新規参入業者は、当然ながら経済産業省から厳格な審査を受けています。

賃貸に住んでいても電力会社は選べる

「賃貸に住んでいる人に電力自由化は関係ないでしょ?」と考えている、そこのあなた。実はそうとは限りません。貸家や賃貸アパートに住んでいる場合も、電力会社を自分で選べる可能性があります。みなさん、いまの物件にひっこした時に電力会社に連絡して、契約を結びませんでしたか? きっと結んだはずです。このような「個別契約」の場合、電力自由化に際して利用会社の選択権があります。

ただ、一部の賃貸マンションや賃貸アパートでは、管理組合や賃貸オーナーが全戸に対し「一括受電契約」をしているケースがあります。この場合、個別に電力会社を切り替えることはできませんが、管理組合やオーナーに相談のうえ、個別契約に移行することは可能です。

働く女子に最適のプランはこれ!

では、電力自由化についておさらいしたところで、いよいよ働く女子におすすめの料金プランを見ていきましょう。「電力自由化で電気代が安くなるらしいけど、自分で調べるのは面倒くさい!」というみなさんのために、私が生活スタイル別に詳しく調べてみました。

今回の電力会社比較は、以下の条件で比較します。

□ 居住地 東京都内(自由化前は「東京電力」の管轄地域)
□ 従量電灯BC(標準プラン)
□ 40A(アンペア)
□ 月あたり電気代が7,000円

参考サイト:電力比較サイト エネチェンジ

【一人暮らしのあなたにおすすめのプラン】

□ 世帯数1人(大人1人)
□ 自由化前は電力会社とガス会社に契約
□ 夜まで誰もいない
□ 22時以降まで夜更かし
□ 週末や休日もお昼時は外出している

では、まずは独身女子のみなさんにおすすめの料金プランを探してみましょう。朝7時半にベッドから起き出してバタバタと身支度を済ませたら、ジャケットを羽織りながら部屋を飛び出して駅に向けて疾走。朝ごはんはコンビニのサンドイッチと野菜ジュースを職場のデスクで。夜は8時に退社。駅前の大戸屋で定食でも食べて、帰宅後シャワーを浴びたら、あとは1時過ぎまでコンビニに寄り道して買った杏仁豆腐を食べながら、テレビを見てLINEをしてダラダラ。料理をするのは、週に2、3回。そんな毎日を送っているあなたにおすすめの料金プランはこちら!

東京ガスの「ずっともプラン(東京ガストリプル割適用)」です。こちらは1年間に実費を「6,581円」節約することができます。ガス部分の基本プランを選択することで、さらに割引が広がるケースも。また、生活費節約のための自炊には欠かせない料理レシピ検索サイト「クックパッド」の人気順検索も無料になるという特典も。これを機に料理を覚えるのもいいかも。

【パートナーとふたり暮らしのあなたにおすすめのプラン】

□ 世帯数2人(大人2人)
□ 自由化前は電力会社とガス会社に契約
□ 夜まで誰もいない
□ 深夜に洗濯乾燥機などを使う
□ 土日の片方は外出している

恋人と同棲中、または結婚しているけど子どもはいないからふたり暮らしというあなた。朝が弱くてなかなかベッドから起き出せないあなたのためにパートナーが、イギリスの良家に使える執事のように甲斐甲斐しく、かつ馬上から弓を射る王子様のように優雅にフライパンを操り、ふわふわオムレツを作ってくれるかどうかはさておき、ふたりで簡単な朝食を済ませたらそろって出勤。

夜はたいてい近所のベトナム料理屋か、中華料理屋か、惣菜+残り物の3択で。料理するのは週3回ほど。帰宅後は、パートナーがまたも執事のように手際よく風呂を沸かして洗濯まで済ませてくれたらまさに理想的だけれど、いずれにしろ入浴しながら、2日1回は洗いから乾燥まで全自動の洗濯機を回して、12時半に就寝。そんなあなたにおすすめの料金プランはこちら。

「昭和シェルドライバーズプラン」です。車を所有している方は、12,320円を節約することができます。先ほどお伝えした東京ガスの「ずっとも電気(東京ガストリプル割適用)」もおすすめです。都内の東急沿線に居住している方は、「東急パワーサプライ 従量電力B 40Aプラン」も選択肢に含めるといいでしょう。

「夜間のみ在宅している」といっても、家庭ごとに使用電力には大きな差があります。今回のおすすめを「基本」として、さまざまな業者から見積もりをとるようにしましょう。

電気を利用する生活スタイルは多種多様です。とりあえず現在の(電力会社の)ままで、と面倒がらずに、検索サイトを利用して料金比較をしてみましょう。これからは、電気代を節約するにあたり、「いかにして使わないか」だけではなく、「どのようにして電力会社を選ぶか」の選択肢も、あなたの手に委ねられるようになるのです。

電力自由化で今後もいろいろな企業が参入してくるでしょう。ここで紹介したもの以上にお得なプランが発売される可能性もあります。ズボラな人は損しますよ。転居など生活プランの見直しをするタイミングで、あなたの生活にあった電力会社はどこなのかを調べる癖をつけましょう。

工藤崇

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