男がいつか卒業する街、高円寺 タワマンの存在しない、サラリーマンのネバーランド

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男がいつか卒業する街、高円寺 タワマンの存在しない、サラリーマンのネバーランド
ライター・achicoさんによるアラサーの住処を分析する連載、第2回は高円寺<男編>です。高円寺には、12階建て以上のマンションがほとんどなく、人を「見下ろす」文化がありません。年収や会社のしばりから解放されたアラサー男性は、高円寺に何を思うのでしょうか?(編集部)

【第1回】アラサーOLが住むべき街、高円寺 TSUTAYAもスタバもないけれど、彼氏がいなくても生きていける

初回更新では、高円寺の魅力を女性視点でお伝えしました。後編では、独身男性から見たリアルな高円寺をお伝えします。アラサー独身女性ばかりがクローズアップされる中、同世代の独身男性は何を考えて東京一人暮らしをしているのか? 実情に迫ります。

独身男性に聞いた高円寺とは?

今回語ってくれるのは、広告代理店勤務の29歳男性・Rさん。関西の大学から就職を期に上京し、高円寺生活をスタート。1Kで一人暮らしを経験後、大学時代の後輩と2DKをルームシェアしていたそう。近所で彼女を作り、同棲経験もあるRさんが高円寺を選んだきっかけは?

「大学卒業してから上京したんですけど、右も左もわからない状態で。それでも高円寺と下北沢は知ってたし、中央線カルチャーに触れてみたいなってぼんやり思ったんです。中でも、高円寺は若いうちに住んでおかなきゃいけないと思って」

「生活費が凄く安く済むんですよ。スーパーも商店街もあるし。あんまり自炊とかしないですけど。飲食店も安くて美味いところが沢山ある。あとはいつでも酒が飲めるっていうのはやっぱり強いですね。誰かしら誘えば捕まるんで」

独身男性が平等平和に生きられる街

「高円寺には、年収とか仕事とか、男の格付け合いがないから楽ですね。そういうコンプレックスを抱えたりすることもないんです。まず、高円寺で飲んでいてもあんまり仕事の話にならない。趣味が合うとか、話していて楽しいとか、それだけ。

馴染みの店を媒介とした大人数の飲み会もよくあるんですけど、渋谷とか六本木みたいに異業種交流! と鼻息を荒げている人とか、皆無です。飲みの場で、名刺出す人いないですもん。稼いで、いい暮らしをしたいっていう貪欲な男は高円寺を選ばないと思います。高円寺にはタワーマンションとか、ないですから」

「じゃあみんな自由人なのか、って言うとそんなこともない。サラリーマンばっかりですよ。ライダース着てたりとか、風貌が高円寺っぽい男は”高円寺に来ている人”なんですよ。あと、カルチャーや属性が似ている下北沢と比較されがちだけど、高円寺の男より下北沢の男の方がスマートだと思う。結局下北沢は、世田谷セレブだし。家賃も下北沢の方が高いんじゃないかな」

確かに、独身男性におけるわかりやすい”稼いで、いい暮らし”の指標の一つに、タワーマンション在住というイメージがあります。タワーマンションが無い高円寺には、他人を見下す文化もないのでしょうか。そして気になるサブカル界のライバル・下北沢との家賃を調べてみると、高円寺の平均家賃が7.37万円に対し、下北沢は8.38万円と大きな差がついていました(単身者向け物件の場合・HOME’S調べ)。

高円寺男性の恋愛事情

「高円寺は寂しがり屋が集まる街だと思います。人懐っこい魅力的な女性は多いですね。ただ、高円寺における『飲みに行こうよ!』はデートじゃなくて、そのまま飲みたいというだけだったりもする。男からしても、距離感が難しいです。あと、高円寺に関わらず、中央線によくいる”私、ちょっと変わっているんです”を売りにしている女性は面倒くさいですね、正直」

「飲み屋での出会いもあるんですけど、近所で二股とかかけたら即バレます。歩いてたら知り合いにうっかり会っちゃうんで」

「高円寺の男は、やたら高円寺で飲みたがるけど、家に連れ込もうとかそういう意味じゃなくて。ただ出不精で高円寺から出るのが面倒なだけなので、警戒しないで欲しいですね。あと高円寺以外に飲んでて楽しい街を知らないだけなんですよ」

前回の女性編でもお伝えした通り、街を介しての出会いが多い高円寺。ノリの良い女性が多い故の悩み「距離感がわからない」というのも納得です。

高円寺はいつか卒業する街

「ここは学生ノリが許される街。お陰で同級生よりも若くいられるような気もしているけど、その分成長もしないかも。そこに危機感を覚えるのか、30手前で他のエリアに引っ越す人も多いですね。実は俺も、引っ越しを考えています。

高円寺は、やっぱりいつか卒業しなきゃいけない街なんですよ。経営者で高円寺在住の人とか、いないんじゃないかな? さっき話した通り、ここはみんなが平等平和なんです。でも結局、煽ってもらえる環境の方が、男としてはいいんじゃないかと思って」

年齢を重ねても楽しんでいる方も多いですが……留年したままサークルに顔だしている、大学の気のいい先輩みたいな存在?

高円寺は良くも悪くも、中央線のネバーランドのようです。

関連リンク:achicoさんブログ「TOKYO 3H

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