池袋愛好家で、アラサーOLライターのachicoさんの新シリーズがスタートです。東京にあまた存在する駅には、それぞれ人格やイメージがあります。最寄駅の選択は、短いアラサー生活に大きな影響を及ぼすもの。私たちは、いったいどこに住めば幸せになれるのか? 初回は、「高円寺」に住む女性に話を聞いてきました。

独身女性の一人暮らしに理想的な街とは?

毎日、暇さえあれば不動産情報サイトを眺めてしまいます。都内の単身者向け家賃相場が大体頭に入っているくらいです。いろんな土地の間取りを眺めながら、頭の中で家具を配置したり、「この部屋住んだら生活スタイルも変わりそう」とか、思いを巡らせるのが好きなのです。

いくつかの街で一人暮らしをしてきましたが、その中でも一番気に入っていた池袋について寄稿したところ、編集さんから「もっと色んな街について書いてください」と嬉しいお話を頂きました。住んだことのない土地について憶測で書くことはしたくないと思ったので、その街に住んでいる友人に話を聞いてみることにしました。初回は、私も若い頃に住んでみたかった街・高円寺がテーマです。まずは、アラサー女性目線で見た高円寺を紹介します。

外の人から見た高円寺の魅力

不動産情報サイトHOME’Sによると、高円寺のマンション家賃相場は1Kで7.88万円、1DKで9.55万円。他の街と比較しても、決して安くはありません。それでも多くの若者が集まる高円寺の魅力は、一体どこにあるのでしょうか。

客観的なメリットとしては、駅から居住区が近いこと。「住みたい街ランキング」上位に君臨している吉祥寺は、駅前が栄えているだけに、とにかく物件が離れがち。吉祥寺と銘打ちながらも、実際はほぼ三鷹……なんて物件もザラです。対して高円寺は駅近物件が潤沢。単身者向けの物件も多いため、築年数さえ妥協すれば安く住むことが出来ます。

他にも終電が遅くまである(平日渋谷発最終:00:52 / 新宿発最終:01:01 ※2016年2月現在)とか、商店街があったりとか、外から見ても気になるポイントは多いです。

アルコールと密接な街、高円寺

実際に住んでいる友人に聞いてみると、高円寺の魅力には3つの軸がありました。

1.毎日どこかしらでお酒が飲める
2.住めば自然と友達が増えていく
3.若さに嫉妬しなければアラサーでも快適

今回高円寺を語ってくれるのは、女性ファッション誌ライターのAさん(30歳女性)。関西から上京し、家賃6.5万円の木造アパートから高円寺ライフをスタートした彼女。高円寺の王道・夢追いパターンかと思いきや、「カルチャーの街だなんて、全く知らなかった!」とのこと。彼女は仕事が軌道に乗った今も、高円寺のマンションに住んでいます。

「本当は阿佐ヶ谷か荻窪がいいなって思って探したんだけど、当時のお給料からすると家賃が高かったの。妥協して高円寺に住んでみたら、ハマっちゃったんだよね。24時間365日、どこかしらでお酒が飲めるし、友達が誰かしら捕まる。仕事や恋愛で行き詰まった時にも、家から出れば救いがあるのは本当に助かる」

「いい店見つけた! って誘いあったりとか、今友達と飲んでるから来なよってLINEが来たり。飲んでる途中も人が増えていく。高円寺に住んでいるだけで、自然と友達が増えていったから、気がつけば出られなくなっちゃった」

どうやら高円寺は他の街より、アルコールと密接な関係にあるようです。人懐っこいタイプが多く、初めての一人暮らしでも、いつの間にか友達がどんどん増えていくそう。土日も気がつけば、高円寺から出ない生活になるんだとか。

TSUTAYAもスタバもないけれど

「とにかく、高円寺で出会った友人はみんな独身を楽しんでる。結婚願望を前に出す人もいなくって、『縛られないのが最高だよね!』というテンション。お陰で、30代でも焦りはないかな。あとは、街全体に『ま、いっか!』というおおらかな空気が流れてる。明日仕事だけど朝まで飲んじゃえ! みたいな。大学のサークルの部室みたいな感じ」

「奢り奢られ論もなく、割り勘文化。男女問わず、安い店が好きな人が多いかな。いっぱい稼いでる子はあんまりいないと思うけど(笑)、他人の財布に甘えるタイプはいないよ」

「”高円寺の人=ヤバい・地に足ついてない・夢追い人”なんてイメージもあるけど、一応安くはない家賃が払えるくらいなので、みんな根はしっかりしてると思う」

「高円寺の主力世代は20代半ばだから、飲み屋で出会う子も年下ばっかり。ちゃんと自分の立ち位置を受け入れて、若さにさえ嫉妬しなければ居心地は最高! みんな自然に話しかけてくれる」

これだけ有名な街なのに、実は高円寺にはTSUTAYAもスタバもありません。個人店が圧倒的に強い証拠です。狭い飲み屋も多く、お客さん同士の距離も自然と近くなるのかもしれません。

高円寺女性の、次の行き先は?

「高円寺は本当に居心地がいいけど、30歳くらいで出て行っちゃう人が多いかも。高円寺カップルは、結婚のタイミングで武蔵境あたりに下がりがち。ちょっと余裕があるカップルは吉祥寺とか。目黒区とか港区に行く人は聞いたことがない。多分、高円寺からVERY妻になる女はまずいないと思う(笑)」

高円寺=若者の街というイメージが強く、アラサーにとってはなかなか選び辛い街かと思いきや、随分と楽しそう。友達が高円寺にいるうちは、彼氏がいなくても踏ん張れそうです。近日公開する後編では、”男性から見た高円寺”をテーマにご紹介します。

小沢あや

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