「卒論」「センテンススプリング」などのLINE流出で話題をさらい、いまだ爆走しつづける不倫カップル、ベッキーと川谷絵音。しかし、芸能界の不倫カップルはこの2人だけにとどまらない。古くは、おしどり夫婦と言われたうつみ宮土里と愛川欽也。既婚者だった愛川をうつみが略奪して結婚した過去がある。今井美樹と布袋寅泰夫妻も同じく略奪婚だ。逆に不倫が原因で破局したカップルといえば、矢口真里と中村昌也が記憶に新しい。

そもそも、なぜ不倫に手を染めるのか? 数々の不倫の背景を基に、恋愛専門カウンセラーに深層心理を分析してもらったところ、意外な落とし穴が見えてきた。

ずっといい子ちゃんだったベッキーが抱えていた闇

――世間を騒がせているベッキーと川谷絵音さんの不倫についてですが、この2人の不倫には、どんな心理が隠れていると思われますか?

大野愛子さん(以下、大野):まず、ベッキーさんのタイプから分析すると、好感度を大切に考える芸能界に若くして身を置いてきた彼女は、普通の女の子が恋愛を優先する20代は、おそらく仕事に夢中だったんだろうと想像します。そのため、31歳の大人の女性にしては、恋愛経験知不足の一面があったのではないでしょうか。だからこそ、川谷さんとのLINEのやりとりやお正月の実家帰省など一連の行動に、幼さが垣間見えると思います。

もうひとつは、いわゆる「優等生タイプのいい子ちゃんがダメな恋愛にハマる」という典型的な恋愛パターンとも言えます。彼女は明るく清純派のイメージが強く、プライベートにおいても長女ですし、芸能界のお仕事をバリバリこなしながらも、学業もしっかり両立されていたそうです。仕事でも家庭でも学校でも、ポジティブに振る舞うよう努めていたんだんと思います。

――私の周囲でも、なぜか美人で仕事もデキるステキな女性ばかりが不倫に走る傾向があります。これって、なぜなんでしょう?

大野:がんばりやで「人に好かれよう」と明るく振る舞っていても、ネガティブな部分は誰しもが持っているものです。どんな場面でも周囲の期待に応えて「いい子」や「優等生」をつづけていると、ダメなところや弱いところを表現できなくなってしまうんですよね。それは、とてもストレスが溜まることなんです。だから、ワガママな私とか本当は泣き虫の私とか、裏の顔を出せるような場所を求めていて、それが不倫になってしまうことは、ベッキーさんに限らず多いです。

「冴えない自分から卒業したい」男の野心が川谷を突き動かした

――なるほど、そう言われると腑に落ちますね。では、川谷さん側の心理は、いかがでしょう?

大野:川谷さんの背景から察するに、2つの要素が思い当たりました。ひとつは、「義務感で結婚した可能性がある」という点。売れない時代に付き合っていたということで、「成功したら結婚しようね」と約束していたかもしれませんし、それが2人の励みだったんだろうと思います。ただこの場合、男性は「成功」を夢見ているのに対し、女性は「結婚」を夢見ている。2人の方向性が少しズレてしまっているんですよね。売れないバンドマンと彼を支える女性のカップルにありがちな心理です。

川谷さんは、実際バンドが成功して結婚にいたったんでしょうけど、結婚したくて結婚したというよりは、「今まで支えてくれたのだから結婚しなければ」という義務感を少なからず感じていた可能性はあります。恩は非常にあるんですが、そこにときめきがあるかと言ったら別の話。おそらく結婚したときは、「本当に幸せにしてあげたい」と思っていたんだと思いますが、後々になって「本心から結婚したかったわけじゃなかった」という気持ちが起こりやすいんです。

「糟糠の妻」を捨てるバンドマン

――バンドマンやお笑い芸人を目指す男性と付き合って、結局結婚にいたらず別れた女性をたくさん見てきましたが、そういった心理が働いていたのかもしれませんね。

大野:もうひとつは、男の向上心や野心のような心理が考えられます。古い言葉で「糟糠(そうこう)の妻」という言葉があって、これは「酒糟や米糠のような粗末な食事をともにして、苦労を重ねて夫を肋け、家庭を守り連れ添ってきた妻」のことを言います。芸能人や歌手がブレイクした際に、この糟糠の妻を捨てるケースはたびたび起きていますよね。糟糠の妻は、献身的に男性を支えてきた、非の打ち所がない女性であることがほとんどです。

妻は夫が名誉を手にしてからも、なにも変わらず夫を支えつづけるんですが、男性心理からすると、「苦労したときとなにも変わらない」ということこそが問題になってしまう場合があるんです。仕事で成功することにより、当然収入が上がり、周りからの扱われ方もガラっと変わってきます。レベルアップして手に入れられるものが変化したのに、妻だけが「売れない時代と同じ」であることが、なんだか色褪せたように見えて、気持ちが離れてしまうんです。

――「妻と畳は新しいほうがいい」って言いますが、まさにそういう心理ですよね。あと、トロフィーワイフ※的な心理もあるんでしょうか?

大野:あると思います。外国人だと、若い奥さんとかモデルの奥さんをもらうみたいなことが多いですよね。企業の社長とかもそうですが、自分のランクが上がると、わかりやすくみんなに威張れるような女性を選びがちだったりしますね。女性からすると、すごく身勝手だしいやらしいんですが、時計とか車とかと同じく、女性も成功した自分に見合うものを欲するのが男性心理かもしれません。ですので皮肉っぽくなってしまいますが、「売れなかった頃の自分から卒業して、自分の殻を打ち破ってみたい」という思いが、離婚届を「卒論」と呼んだ川谷さんの本心だったのではないでしょうか。

※トロフィーワイフ…優勝者が手にする ‟トロフィー”のような妻の意。男性が勝ち組であることを示すために、若く美しい妻を迎えて見せびらかすこと。

不倫における「ロミオとジュリエット効果」は絶大

――ベッキーさんと川谷さんをはじめ、不倫カップルの恋が盛り上がりやすいのは、「不倫だからこそ」という心理背景が絡んでくるんでしょうか?

大野
:そうですね。不倫には「ロミオとジュリエット効果」が働くと言われていますが、障害があることで、それを乗り越えようと、より2人の気持ちが高まるんですね。ベッキーさんと川谷さんを見ていると、非常にうかつな行動が多い気がしますが、これもまさにロミジュリ効果の渦中にいたからではないかと推測します。恋が盛り上がってくると、障害こそが“愛の証”のように思えてしまうんですね。

ただし、今回のように2人の関係がバレて大事になってしまった場合、意外と女性のほうが気持ちの切り替えが早く、あっさりと目が覚めてしまうようなところがあります。ベッキーさんと川谷さんが今後どうなるかはなんとも言えませんが、不倫の末にうまくいくカップルは、ほんの一握りであることは確かです。

【後編はこちら】「夫とうまくやるための不倫」が流行中 若い男に走る妻たちの本音を分析

小林香織

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