「胸をさらしたいならヌードビーチを買え」 公共の場での授乳、政治を巻き込み議論に

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「胸をさらしたいならヌードビーチを買え」 公共の場での授乳、政治を巻き込み議論に

公共の場での授乳問題について、ウートピではたびたび取り上げてきました。

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など、そんな中、今年11月に大統領選を控えるアメリカでは、このトピックについて政党も巻き込んだ議論がなされています。

「公共の場で授乳する権利をなくせ」法案提出

アメリカのニューハンプシャー州では、先日、公共の場で女性が授乳をすることは公然わいせつに相応するという法案が数名の共和党男性議員により議会に提出されました。

アメリカの多くの州がそうであるように、ハンプシャー州もまた、男女ともに必要な状況であれば胸をさらすことが法律で認められています。つまり、女性には「公共の場で授乳する権利」があるのですが、彼らはそれをなくすべきだという主張なのです。そしてこの考えを持つ議員は決して少なくありません。

同じ党の女性議員が「性差別だ」と厳しく批判

ニューハンプシャー州のアマンダ・ボールディン共和党議員は、同州の共和党が掲げる基本政策が「自由」と「小さな政府」(政府による規制を緩和し、民間の活力を引き出す考え方)であるにも関わらず、この動きは国家権力である警察が民間女性の体に躊躇なく介入してくる事態だとして激怒。彼女は自身のFacebookに「彼らは性差別的だ。共和党の根本原理への裏切りでもある」と同じ党の議員たちを厳しく批判しました。

するとそのアマンダ議員の投稿に対し、ジョシュ・ムーア共和党議員が「もし公共の場で乳首を出すことが女性の自然な傾向であるならば、他の男性がそれをじっと見つめ、その女性の胸を掴むことも自然な傾向だ。これが相対的で自然なことだろう?」と発言。

一般の女性から批判が続出

さらにアル・バルダサロ共和党議員もアマンダ議員への批判に加わり、「アマンダ、失礼を承知で言うが、あなたの乳首は私が最後に見たいもののひとつだ。もしあなたが自分の乳首をさらしたいのであれば、あなたが自分のお金でヌードビーチを買えば良い」と、アマンダ議員に対するいやがらせのような意見を発信したのです。

こうしたアマンダ議員に対する他の男性共産党議員たちのコメントに対し、ネットでは一般女性から批判が続出。「授乳を性的にしか捉えられないジョシュ議員を、私たちは外に出させてはいけない」「ジョシュ議員が言っていることは、女性は授乳をするだけで性的暴行を受けることを容認しなくてはいけないということ」といった意見がありました。

アマンダ議員もまた、「男性の乳首は卑猥ではないから男性だけが露出してもいいという考えは明らかにおかしい」とコメントしています。

政党も大きく巻き込んだ議論に

今年11月に大統領選が行われるアメリカでは、共和党候補のドナルド・トランプ氏が「メキシコ人は強姦犯だ」「全てのイスラム教徒のアメリカ入国を禁止すべき」など、差別発言を繰り返していることがたびたび話題に。しかし、彼に対しては各界だけでなく、ジェブ・ブッシュ氏をはじめとした同じ共和党候補内からも多くの批判が集まっています。

欧米では絶えず取り沙汰され、ついには政党も大きく巻き込んだ議論にまでなっている公共の場での授乳問題。今回の2人の議員のように、人種や性別で差別をし、特定の人の権利を奪うような発言を堂々と行う政治家が果たして支持されるのか、注目していきたいところです。

参照記事:STYLISTThe Slatest

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