ブルボンヌ連載「ワガママと自由の境界線」第39回

「嫌われてるかも」は自意識過剰 人に好かれたいと思ったら考えること

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「嫌われてるかも」は自意識過剰 人に好かれたいと思ったら考えること

■第39回 人に嫌われやすい気がする

昔から人にあまり好かれません。いじめられるというより、影が薄いというか。どんくさくてあまり仕事ができるほうでもないし、笑顔を心がけていますが愛想がないと言われて、職場ではちょっと嫌われている気すらします。よそよそしいというか、同僚たちも、私を除いて飲み会に行っていたり。学生時代は4人グループだったので、4人ではたまに会いますが、ふたりきりで誘われたりというのも私はないです。人に好かれる、せめて嫌われないコツ、気をつけるべきことってなんでしょうか。(開発 31歳)

「たいして好かれていない」のほうが近いのでは

好きと嫌いって難しいわよね。

大嫌い…大嫌い…大嫌い…大好き! 嗚呼〜、ってどっちやねん!的な表裏一体の感情があったりして。実際、タレントさんの好感度ランキングとワーストランキングって、両方の上位に入る人も多いもの。好き・嫌いどちらの感覚で認識されるかはともかく、何にせよ他人の心に存在できるパワーってのがある。

そういう意味でいえば、あなたは積極的に「嫌われてる」んじゃないと思うの。

いやな言い方だけど、「たいして好かれていない」ってほうが近いのでは。とくに重きを置かれていないから、グループの集まりでも、呼んでもいいけど、いなくてもいいくらいの扱いなんじゃない。

でも、そっちのほうが辛かったりもするわね。

マザー・テレサも「愛の反対は憎しみではなく無関心」だと言ってるし、画家マリー・ローランサンの訳詞で夏木マリ姐さんも「(いろんな哀れな女がいるけど一番)哀れなのは、忘れられた女です」と唄ってる。

一緒にいてもプラスになる人じゃないという判断

SNSはじめメディアの多様化のおかげでプチタレント意識の蔓延する時代。(ここにも、ちょっとメディア仕事いただいてるくらいでタレント気取りの女装おじさんがな)

いわゆる承認欲求に飢えた人だらけになってますが、「まわりのみんなから好かれる自分でいたい」と思うほどに、むしろ足りなさばかりが感じられていくもの。みんながみんな、他人からの「好意」と「賞賛」を欲しがり合ってるんだから、そりゃ足りなくなるわよ。

多分、あなたが気にしているほど、まわりは「あなたを好きか嫌いか」にこだわってるわけじゃない。どんくさくて仕事ができない、影が薄い、というあなたを軽視して、「別に一緒にいてもプラスになる人じゃない」と思って、積極的に近寄ったり誘ったりする対象じゃないと判断してるだけだと思うわ。冷たい気もするけど、こういう判断って、学生から社会人まで全てのコミュニティでやられてることだもん。

強みを持てば人は寄ってくる。でも…

ここで問題なのは、そういうタイプのあなたが、職場のまわりの人間にどれくらい、好かれる必要があるのかってことなのよね。彼らと心から打ち解けて一緒に遊べるようになることを望んでるのかしら。

「普通に冷たい人たち」相手に関係を変えるとしたら、相手にメリットをもたらす人間にならないと難しいのよね。仕事ができるか、話がおもしろいか、情報に精通してるとか、そういう「強み」を持つと、その光に人は寄ってくる。ただ、あなたの場合はそもそもこういう「強さ」で人を惹きつけるやり方が向いてないのかも。

“受け身”の魅力を出す手もあるわね

だとすると、今度は癒しを他人に与えること。一緒にいると落ち着く、場が和む、信頼できる、みたいな受け身の魅力。(アタシみたいな出しゃばりクソババアは、こういう人に近寄りたくなるー。)

ただそのタイプの人たちは、生まれ持った才能なのか、育ての教えが素晴らしかったのか、たいてい根っからのメンタル美人なのよね。「嫌われたくない」なんてそもそもしょっぱい負け意識を持ってない。そういう心の強さを後から意識的に備えるのは、仕事の技能を磨くよりも難しいかも。

現時点で、すでに卑屈になっちゃってるあなたが出す雰囲気を、周囲の「普通に冷たい人たち」にとっての心地よい存在にまで変えるのもタイヘンだろうなと思うの。

今のところまず言えるのは、もう「嫌われないようにしたい」といちいち思わないほうがいいってことね。

どんくさい地味な子がそういうオーラを出すのって、残酷な話だけど、むしろ敬遠やいじめの感情を誘発することのほうが多いと思うから。

自分なりの楽しさ、ウリを高めて

怯えた姿でますます魅力を無くすくらいなら、今は無関心になられても仕方ない、他人にとってメリットの薄い存在だもんなーって割り切って考える。はいはい一人で強く生きていきますよー、くらいにまず腹をくくる。

捨て身になってから、いろんなことを「自分のために」できるかぎり前向きに吸収して、「仕事はできないけど、わが街のスイーツ穴場情報はピカイチ」「美容法には詳しい」とか、自分なりの楽しさ、ウリを高めるの。

まずは自分の魅力を底上げしないと、いつまでたっても「自分には何もない→嫌われるかもと卑屈に→その気持ちが伝わる」の悪循環だから、自分自身に「自信もって好きだと言える部分」を感じて足がかりにしないと、なかなか上には這い上がれないわよ。

根拠なんてなくてもいいんだから、自分なりの自信を持って堂々としていけば、逆の循環が動き出すかもよ。

会社のどの同僚よりも、一番あなたのことを気にして、その態度を嫌ってるのは、あなた自身ってこと。

好きは好きを呼ぶ。嫌いは嫌いを呼ぶものよ。

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