LGBTへの関心が高まった2015年 当事者が語ってきた言葉を振り返る

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LGBTへの関心が高まった2015年 当事者が語ってきた言葉を振り返る

2015年はLGBTへの関心が高まった一年でした。『ウートピ』でも、ビジネスや生活など、さまざまな視点から掘り下げた記事を掲載しました。その一部を振り返ります。

LGBTという言葉だけ独り歩きしている

■LGBTのために、いま企業は何を学ぶべきか―IT業界やエステ業界も参加する、企業研修の必要性

LGBTの人たちの結婚式や人生設計支援、LGBTの受け入れを考えている企業への研修などを手がけるLetibee(レティビー)の代表・外山雄太さんへのインタビュー。LGBTやダイバーシティが盛んに議論される現状について、「ワードだけが独り歩きしていて、肝心の当事者の姿が見えない」「企業においても『今話題になっているから、対策をしないといけない』ということだけが先行している」と問題点を述べました。

職場でカミングアウトする前の気持ちとは?

■LGBTの割合は左利き人口と同じ いま企業が向き合うべき「7.6%」の重み

職場にてLGBTをカミングアウトしている「グッド・エイジング・エールズ」代表の松中権さんへのインタビュー。仕事の場でも、雑談で休日の過ごし方や家族の話題が出たり、業務のなかで「きみの立場だったらどう思うか」と問われたりするシーンがあることから、「セクシュアリティがバレるのではないかと心配」になると、カミングアウト前の気持ちを明かすとともに、企業はLGBTとどう向き合っていくべきかを語りました。

レズビアンマザーなど「新しい家族のカタチ」とは

■LGBT活動家・東小雪が伝える、ニューヨークで出会った4つの新しい家族のカタチ

日本のディズニーで初の同性結婚式をあげたことでも知られる、元タカラジェンヌでLGBT活動家の東小雪さんが、日本ではまだあまり知られていないレズビアンマザーとゲイファザーの家族の実態をレポートしています。

差別がなくならない理由を読み解く

■日本企業はマツコ・デラックス的な人を排除してきた 女性装の東大教授が語る、真の多様性

“男装をやめた東大教授”としてテレビ出演し話題を集めた、安冨歩さんへのインタビュー。安冨さんは著書『ありのままの私』(ぴあ)にて、タレントのマツコ・デラックスについて「差別されているがゆえに自由である」から、踏み込んだ発言をしても叩かれない、むしろ歓迎されていると分析。日本の企業も80年代ごろまではそうした人材を内包していましたが、現在は排除するようになったと指摘しています。後編では、男性同士の関係がパワハラ×同性愛で成り立っていることを歴史を振り返りながら解説し、大きな反響がありました。

同性カップルが子どもを作れるとしたら?

■同性カップルの遺伝子で子どもを作ったら――人間が“命を作る”ことの是非

「同性カップルの遺伝子を採取し、画像で仮想の子どもを作る」という取り組みを紹介したNHKのドキュメンタリーのレポート。フランスにて同性婚をしたタレント・文筆家の牧村朝子さんとその妻・モリガさんが登場。倫理的・社会制度的・法的に、同性同士でも子どもを“作る”ことができるようになったどうするかという問題に踏み込んでいます。

アフリカにおけるLGBTの現状

■「LBGTI同士も対立がある」活動家が語る、アフリカの同性愛と性差別の現状

世界に目を向けると、LGBTに不寛容な国と地域も依然として存在しています。とくにアフリカでは、現在34カ国が同性愛を法律で禁じ、2011年にはLGBTIへのヘイトクライム(憎悪犯罪)の被害者の支援やサポートに心血を注いでいたノクソロ・ノグワザ氏が、レズビアンであることを理由に強姦され、殴り殺された挙げ句、排水溝に遺棄されるという衝撃的な事件も発生しました。南アフリカを拠点にする活動家、ファドツァイ・ミュパルツァ氏が、アフリカのLGBTIたちが直面している同性愛と性差別の実態、そして差別をなくしていくために重要なことを語りました。

LGBTアートで性器が写ると「わいせつ」になる理由

■なぜLGBT作品は「わいせつ」なのか 日本のアート界を取り巻く現状

アートの題材にもなるLGBT。性器が写っているものなどは、ときに「わいせつ」と判断されることもあります。一般の美術作品・写真であれば「アート」として捉えられる性器は、なぜLGBTがテーマだと「わいせつ」とされてしまうのかを、レズビアンという自身のセクシュアリティを題材に作品を発表する若手アーティスト・文筆家のヒノヒロコさんが分析しています。

ブルボンヌ、牧村朝子…連載も人気

■ワガママと自由の境界線

3月からは、女装フォーマー、タレント、コラムニストと多彩な顔持つブルボンヌさんの連載「ワガママと自由の境界線」がスタート。「ワガママに生きていいんですよ。ただ、それをしたことであらわれる他人の評価、金銭的な問題、人生の充実感などの結果は、覚悟しなくちゃいけない」と話すブルボンヌさんが、読者から寄せられた、恋愛や仕事、キャリアなどさまざまなお悩みに回答。柔軟な視点でのアドバイスや優しい励まし、厳しいツッコミが好評でした。

■LGBTsさんといっしょ。

まきむぅこと牧村朝子さんによる連載「LGBTsさんといっしょ。」は、もし身近にLGBTの人がいたらどうするかをテーマにしています。妻・モリガさんとの対話形式で、「好きになった職場の上司にゲイという噂が… 確かめる方法はありますか?」「バイの友人が異性と結婚! もうバイじゃなくなったってこと?」など、当事者に直接は聞けない疑問に答えて人気を博しました。

少しずつではありますが、理解が深まっているLGBT。社会の制度も変わりつつあり、2016年はさらに議論が加速していきそうです。

(編集部)

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