川崎貴子の“自立という幸福”第一回

アラサ―女性たちよ、先人の屍をこえていけ! 川崎貴子が若き黒歴史を語る

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アラサ―女性たちよ、先人の屍をこえていけ! 川崎貴子が若き黒歴史を語る

アラサー時代の私。その黒歴史。

仕事上、アラサーの女性達と話す機会の多い私は、彼女達が結婚や出産、キャリアや人間関係で悩みながら日々頑張っていらっしゃることを、多少なりとも存じ上げております。しかし、現在43歳の私からすると、「なんて若々しく、可能性にあふれた時期!」と、思わず目を細めてしまう程、アラサーのお嬢さん方は皆まるで光物のベールを被っているようにキラキラして見えます。果たして、私にもこんな頃があったのだろうかと振り返り、当時の事を思い出してみたら、まあ、びっくり。気分が一気に曇天。

25歳で起業してしまった私は、アラサーという括り(当時は無かったけど)に突入する頃にはもう、完全無欠に「中小企業の社長*おっさん」でした。一日中考えていることがそれ(おっさん)なもので、口を突く単語も「成長」「成功」「資本政策」「資金繰り」などなど、キラキラどころか始終ギラギラしていた始末。

当然、男性になんかモテる筈もありません。結果焦って友人経営者と結婚するも、中小企業の社長VS中小企業の社長は、家庭内で仁義なき戦いを繰り広げ、2年で破綻してシングルマザーに。一歳児を小脇に抱え、荒野で途方にくれていた当時の心象風景が未だ脳裏にべったりと残っていたことを、今再確認してしまいました。過去なんて不用意に振り返るもんじゃありませんな。

そう、私にとってアラサー時代とは、一番戻りたくない暗黒時代なのです。それもこれも全て若い頃の私が、「そっちは行っちゃならねぇ!」と、先輩や友人に止められるのも聞かずに、全馬力を傾けて間違った方向に突進していったからなのです。

馬鹿(先人)の振り見て我がふり直せ

アラサーのお嬢さん方に、私と同じ轍は踏んでほしくない。私がやらかした馬鹿は次世代に引き継ぎたくない。ついでに、諸先輩方の「華麗なる成功事例」からも学んで欲しいという思いでこの連載を始める事になりました。

私の「アラサー暗黒時代」、その敗因の筆頭は、あまりにもシングルタスクな仕事ぶりです。どんなに起業していると言ったって、本来女性は、電話で話しながらパソコンに入力し、社内に戻ってきた人にアイコンタクトで「おかえりなさい。」ができて、その向こうで不倫してる課長と同期の会話に聞き耳立てられるぐらいマルチタスクな能力を保持している筈です。

「中小企業の社長養成ギブス」を装着していた

ところが私は、会社を大きくする事への執着と重圧に完全に足を取られ、「社長ならこうあるべき」「会社を一番で考えるべき」と、周囲を見渡せない、視野の狭い自分を良しとしてしまいました。結果、十分なマーケティングリサーチを行わないまま、結婚と言う人生の一大事を「そういうものかもしれない。」とか「ノリ」みたいな流れで決定してしまいます。それは多分、結婚の優先順位が、自分の会社を大きくする事よりも確実に低かったから、なのです。

思えば、がっつり働きながら、女性としてのお洒落もできた筈。資金繰りに追われながらも、自分のパートナーにはどういう男性がいいのか物色できた筈なんです。

それが女性の生まれ持った能力にもかかわらず私は完全に無視を決め込みます。そして、「中小企業の社長養成ギブス」を勝手に製造し、がっつり着こんで、「これぞ我が人生!」と酔いしれておりました。ああ、もう、思い出すだけで赤面が止まらない!!!

女性はマルチタスクができる生き物

アラサー女性の皆さんは、仕事も面白くなるころで、昇進やキャリアアップのチャンスも舞い込むお年頃です。当然ですが、仕事は皆さんの幸せな未来を助ける武器になりますので、是非セーブすることなくチャレンジして、どしどし結果を出していただきたい。ただ、将来結婚したい、すぐに彼氏が欲しいという人に関しましては、ハンターの視点で、横目での男性チェックは怠らないようにしてください。

大丈夫。我々女性は、変なギブスを着こまなければ、仕事するその手は止まりません。また、ハンターのその眼光がどんなに鋭かろうが、仕事中の男性なんてまさにシングルタスク。気づきやしませんから「シートン動物記」のシートン並みに観察のし放題です。

その観察記録と、自分の欲望が反映されたビジョンをすり合わせる事で、幸せな結婚や自分にぴったりなパートナーはじわじわと引き寄せられます。

仕事を頑張っていたら5年が経っていた・・・なんて、女子一生の不覚。本能を鍛え、マーケティングを怠らず、キャリアもプライベートの幸せも、しらーっと掴み取る。そんな握力の強いアラサー女性達を応援育成するために、これから執筆がんばります。
どうぞよろしく。

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