成果報酬型妊活サイト「ファミワン」石川勇介さんインタビュー

妊活補助が企業の福利厚生になる日が来る ベンチャー企業が考える未来の妊活

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妊活補助が企業の福利厚生になる日が来る ベンチャー企業が考える未来の妊活

日本初の“成果報酬型”妊活サービスとして11月15日の「家族の日」にリリースされたファミワン。10ヶ月で妊娠できなければ全額返金という謳い文句とともに話題になりました。後編では、代表の石川勇介さんにファミワンが変えていきたいこれからの妊活について語っていただきました。

【前編はこちら】10ヶ月で妊娠できなければ全額返金 日本初の“成果報酬型”妊活サービス創業者に聞く

「1階が職場、2階がミニセミナーもできるスペースになっています」と、温かみのある戸建てタイプのオフィスを案内してくれる石川さん。

「1階が職場、2階がミニセミナーもできるスペースになっています」と、温かみのある戸建てタイプのオフィスを案内してくれる石川さん

実態と理想のギャップを縮めるサイトを目指して

ーー不妊治療にトライした先輩からの意見を聞けるのは、貴重な気がします。

石川勇介(以下、石川):そうですね。ただ、実はみなさんの友人にも、体外受精で子どもを授かった夫婦がいるかも知れません。というのも、約24人に1人が体外受精で生まれていると言われており、これは小学校のクラスに1人にあたる計算になります。(※日本産婦人科学会が2015年に公表した2013年のデータより)

しかし、その経験を声高に発表する人はほとんどいません。不妊治療をされた夫婦の中には、この経験を同じように悩む夫婦に伝えたいと考えている方も多くいますが、この話題を出すきっかけもなくどう伝えていいか分からないという現実があります。まだ周囲の目もあるので、公表するのにはかなりの勇気が必要です。

だからこそ、ファミワンがその伝える場所を作り、匿名であってもいいので本気で悩む夫婦に自分の悩みや経験をシェアできるきっかけになればいいなと思っています。色々なアドバイスを受けながら進むことで”妊活は夫婦だけで辛く苦しく大変な経験をするもの”という固定概念を打ち破っていきたいんです。妊活は夫婦で将来の家族について考える大切な貴重な活動です。

ーー妊活のベースとなるものはなんでしょうか?

中村文(以下、中村):色々とありますが、妊娠しやすい身体づくりと夫婦のコミュニケーション、絆の深さも重要ですね。身体づくりの面では、多くの女性が悩みがちな冷えを解消したり、適度な運動を行うことはとても有効です。男女ともにしっかり栄養を摂ることももちろん大切。

ネックになりがちな夫婦仲も、ファミワンという言いづらいことを相談できる場があることで、心の余裕が大きく変わってくると思っています。夫婦それぞれがコンシェルジュに個別に相談できることで、パートナーへの接し方や声のかけ方を見つめ直すことができます。妊活カウンセラーとして活動してきた中で、セックスレスや男性不妊の相談も数多くありました。

石川:身体づくりも夫婦仲も、僕自身が色々と誤解していることも多かったです。例えば女性の冷えに関しては、「カイロやブランケットで外から身体を温めればいいんだろうな」なんて考えていました。でもライフスタイルや食生活、そして筋肉や血流のことも意識したり、基礎体温を作る女性ホルモンバランスを整えることこそ大切なんだと知り、理解できていないことが山のようにあると痛感しました。

妊活中は、「次の生理はいつ?」なんていう他愛もない会話から夫婦仲がギクシャクすることもありました。男性に悪気がなくても、女性にはプレッシャーになってしまう言葉や態度は多くあります。もちろん、その逆で男性にプレッシャーがかかることも。

妊活に「これは絶対」はない

石川:ただ、一点注意していただきたいのは、「これだけやれば確実に妊娠できる」という方法は決して存在しないということです。ファミワンも「成果報酬」や「返金制度」としていますが、「妊娠保証」という意味でありませんので、そこは意図が誤解されないようにしたいですね。

世の中にはそのような表現をしている商品やサービスはいくつかありますが、妊活には様々な要素が関わってきますので、決して断言することはできません。夫婦それぞれで身体の状況も異なってきますので、医療機関でちゃんと検査や治療を行うことが非常に重要です。

ファミワンのサービスも、正解を提示するスタンスではなく、様々な情報を出して話し合っていくスタンスで進むことが、大きな価値になると考えています。夫婦が判断できるような情報を提示し、同じように本気で妊活を行う夫婦と一緒に取り組み、身体作りや夫婦コミュニケーションを改善しながら、ちゃんと期間を区切って背中を押してあげること。それがとても重要で、難しいのです。今後開催していくイベントも、医療に関する情報と共に、夫婦で考えていくべき事項を幅広く扱っていく予定です。

「ファミワンは、家族のあり方を考えるきっかけでもあります」と笑顔で語る中村さん。

「ファミワンは、家族のあり方を考えるきっかけでもあります」と笑顔で語る中村さん

会社の福利厚生としてのファミワン

——お話を伺っていると、現在って、本当に妊活・妊娠・出産について話し合う場所が少ないんだと気付かされました。

石川:そうですね。特に日本では性的なことをタブー視する傾向が強いため、妊活を行う夫婦が孤立しがちです。どんなに仲の良い友達でも、立ち入った問題までは話しにくい人も多いと思います。

僕は、そんな世の中の流れが妊活を行う人たちの大きな悩みの根源になっていると考えています。もっと、広い意味でオープンに妊活を取り組む文化を根付かせたいです。

具体的にいうと、現在、いくつかの大手企業で会社の福利厚生としてファミワンのサービス導入を検討してもらう交渉が進んでいます。
家賃補助、交通費支給などと同じように、ファミワンの費用補助として妊活サポートの姿勢を出していくことが、既存社員だけでなく、求職者が就職先を選ぶ際のメリットにもなり、今後の企業のブランド強化にも繋がっていくと思います。

実際、今は産休や育休の取得率もかなり高くなっていますが、ほんの数十年前まで「女性は結婚や妊娠したら会社を辞めること」が当たり前の世の中でした。マタハラが問題視されるようになったこと自体も、昔と比べて大きく前進している証だと思います。しかも、社内託児所や男性の育休など、子供が生まれた後のケアは近年どんどん手厚くなっていっていますよね。そこに妊活という、妊娠前からのサポートをする姿勢を示すことで、社員からの信頼感はどんどん高まっていくと考えます。

大切なのは、まず自分の体を知ること

ーー最後に、アラサー女性にアドバイスをお願いします!

中村:後から振り返って、「もっと早くに卵子の減少や卵巣の衰えを知っていたら、働き方やライフスタイルについて真剣に考えたのに!」と後悔する女性をひとりでも減らすのがファミワンの使命の一つです!

是非今からでも、食事・運動を意識して、自分の状態を知るようにしておきましょう。アラサー世代の女性でしたら、卵巣年齢のチェックをうけてみることも、自分の体を知る手段のひとつです。

石川:「妊活」は「妊娠するための活動」ですので、子供を持つほぼ全ての夫婦が取り組んでいることになります。妊活をしなければ子供は生まれません。妊活を特別なことと考えるのではなく、夫婦で妊娠したいと願う気持ちを大切にして、ちゃんと向き合いながら前向きに取り組んで欲しいと思います。

アラサー女性の方々であれば、ヨガや英会話などの習い事、趣味、娯楽に時間やお金をかけていらっしゃることも多いと思います。それと同じように、夫婦や家族の未来に向け、返金制度もあるファミワン等を活用しながら妊活を行なってもらえれば嬉しいです!

代表の石川さんと、0歳の息子さん

代表の石川さんと、0歳の息子さん

関連リンク:「ファミワン」公式サイト
公式SNS:Facebook Twitter

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(パツワルド敬子)

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