自殺未遂騒動の女優・田畑智子の発言に見る、“節目”にこだわる女性の一生懸命さ

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自殺未遂騒動の女優・田畑智子の発言に見る、“節目”にこだわる女性の一生懸命さ

11月5日朝、女優の田畑智子が、交際相手の俳優・岡田義徳の自宅で自殺を図り救急搬送されたと報じられた。本人は「カボチャを切っていて手が滑った」と自殺未遂を否定し、切ったのは手首ではなく左手親指付け根だとしている。搬送には救急車だけでなくパトカーも出動し、田畑は泣いて取り乱していたという目撃談も出ていたが、本人は「血がたくさん出てうろたえていたので、搬送時のことは覚えていない」とコメントした。

週刊誌などでは、結婚願望がある田畑と煮え切らない岡田との痴情のもつれが原因による“当てつけ”ではないかと報じられているが、本人が否定している以上、もはや何とも言えない。が、否定しても、「男の部屋で自殺未遂(と疑われるようなこと)をした」というインパクトは強烈で、田畑に“不安定な人”というイメージがついてしまった感は否めない。丸顔の外見のせいか、はたまた出世作となった朝ドラの役柄のせいか、「温厚で明るそう」というこれまでのイメージとのギャップが際立つものとなってしまった。

「自分観察で精いっぱい」と語る

田畑は1980年、祇園の老舗料亭に生まれ、「祖母も母も厳しかったですね。家の名前があるから、親の顔に泥を塗らないようにと、よく言われました」(「主婦の友 臨増」2000年12月20日号)と語るほど、厳しいしつけの中で育った。その料亭を訪れた故相米慎二監督に見いだされ、1992年、12歳で映画『お引っ越し』の主演女優としてデビュー。2000年、NHK連続テレビ小説『私の青空』でヒロインを演じ、知名度を上げた。2011年、30歳でヌード写真集を発表。また同年、舞台『わらいのまち』で岡田義徳と共演し、交際に発展する。2012年の映画『ふがいない僕は空を見た』では、コスプレをして高校生と不倫をする主婦を演じ、激しい濡れ場で話題となった。

『ふがいない僕は空を見た』(TOEI COMPANY)

過去のインタビューを振り返ると、“不安定な人”というよりは、むしろ実直で向上心が強い人のように感じる。その旺盛な向上心がゆえに「自分自身」や「自分の年齢」に真正面からぶつかっていっているような姿が垣間見える。

「まだまだ、自分の演技に満足していない」「やっぱりこのまま終わりたくない。ただ、何事も経験が大切だと思っているので、いろんなことに挑戦していきたいと思っています」(「ピクトアップ」2008年4月号/ピクトアップ)

「30歳の時に、ヌード写真に挑戦したのは、単純に人生の節目だったから。でも、これから女優を続けていくにあたって新しいことに挑戦したい、っていう思いがあったことは事実です」(「女性セブン」2015年7月9・16日号/小学館)

(『ふがいない僕は空を見た』は)「30代になった今だからこそ、挑戦できたこと。同じ台本を読んでも20代では内容の解釈が浅かったと思います。今の私のもとに、来るべくして来た作品なんですね」(「女性自身」2012年12月4日号/光文社)

「まだまだ自分観察で精いっぱいですね。今でもしょっちゅう戸惑うんですよ。“どうして今私はこんなことを考えたんだろう?”とか」「昔は、自分のことが嫌いでした。でも、人に好きになってもらうためには、まず自分を好きにならなくちゃダメなんだって、最近思うようになった」(「週刊朝日」2012年11月23日号/朝日新聞出版)

30代としての自分にこだわる

振り返れば、ヌード写真集発売はあまりの唐突さに「え、なぜ? 田畑智子が!?」と驚く人が多かった。だが、傍目には唐突でも、本人としては30歳の女優に必要な通過儀礼のようなものだったのだろう。自分に対していつも一生懸命。自分をもっと成長させたい。だから、節目にもこだわる。20代はここまで、30代はここまで成長したい、という目標は原動力になるが、目標が達成できなければ足かせとなりもがき苦しむことにもなる。

田畑はもうすぐ35歳になる。30代後半に身体的な変化も含め転換期に差し掛かり、これまでのキャリアを振り返り、今後の人生設計を考える女性は少なくない。理想の35歳と現実の35歳。週刊誌が書き立てるような結婚や恋愛の悩みも、実際に抱えていたのかもしれない。だが、そんな簡単な言葉で片付けられない複雑な感情や不安、焦りもきっとあるはず。もちろん、それが今回の騒動につながったと勝手に推測するつもりはない。だが、暗中模索している同世代の女性にとっては、田畑のこれまでの発言は共感できるものだし、同時に反面教師にもなるのではないか。これから40歳を迎えるまでの5年間、彼女はどのように自分を高めていくのか気になるところである。

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