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2014/03/28

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3月14日にネット上に公開され、すでに470万回も再生されているビデオがネット上で話題になっている。そのビデオはこう始まる。

「将来のママへ、怖がらないで。あなたの子供はたくさんのことができるのだから。あなたに甘えることも、あなたの元に走って行くことも、話すこともできるし、あなたに『大好き!』って言うこともできる」

世界のダウン症の人たちからのメッセージ

このビデオが制作されたのは、今年2月9日に、イタリアのダウン症団体に一通のメールが寄せられたことによる。その送り主は、現在妊娠中の女性だった。

「胎児がダウン症だと分かって怯えています。その子が将来どういう人生を歩むのかわらかない……」

この女性のメールを受け取った団体だけでなく、世界の10近くのダウン症の団体が資金と協力を募り、このメールに答えるべくビデオを作ったのだ。出演者はイタリア、スペイン、イギリス、ドイツ、フランスの ダウン症の人たちで、彼らはこのようなメッセージを寄せている。

「みんなと同じように学校も行ける。お父さんがバイクを修理するのだって手伝える。仕事だってできて、稼いだお金であなたを食事にだって招待できる。アパートを借りて一人で生活することだってできる」

「でも、時には本当に難しいこともある。不可能だ! ってくらい……。でもそれって他の子供のお母さんだって同じように経験することじゃないかな?」

ダウン症の子供を持つ可能性のある両親を励ます

このビデオを制作した団体は、「これをきっかけにしてダウン症の子供を持つ可能性のある全ての両親を励ますことができたら、そしてダウン症の人々の尊厳を改めて考えるきっかけになれば」という。さらに、胎児が出生前診断でダウン症だと知った多くの親が、中絶を選択するという事実にも目を向けてほしいとの意向がある(フランスではその割合は96%にも及ぶ)。

ビデオの結末は「私たちは幸せになれるんです、もちろんあなたも。だよね? ママ!」そう言って、出演者の子供達とママが一緒に幸せそうに抱き合うシーンで終わる。

高齢出産をする女性が日本にも増え、出産のリスク、特に「ダウン症の胎児が産まれる」という可能性に怯える女性も少なくないのではないだろうか? このビデオは私たち日本人女性にも、むやみに恐れることは避け、冷静に考えるきっかけをくれるはずだ。

 

中村綾花