教えて!ブルボンヌ先生「ワガママと自由の境界線」
仕事も遊びもノリにノッてるアラサー女性。しかし人生の分岐点にさしかかると、「この自由を謳歌してもいいの? これってワガママ?」と不安になることも……。たくさんのオトコとオンナを見てきた女装パフォーマーのブルボンヌさんに、揺れる心を相談しましょう。
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■第33回 給料の話をしてくる同僚が嫌です

細かい話でゴメンナサイ。給料の話をいちいちしてくる同僚男性が嫌いです。「○○さんは、多分あれくらいもらってるはずだな」「同じ役職に昇進したのに、△△さんのほうが昇級率よかった」「ぶっちゃけ、前の職場から給料下がった? つうか俺よりもらってるんじゃね?」など……。私は正直、そんなにお金に執着がないというか、そんなに細かいことは気にしたくありません。同じ会社にいるのだから、差といってもたかが知れていると思うし、どうでもいいです。そんな話をしている同僚のことを下品だなと思ったりします。いまのところ、適当に返しているのですが、なにかうまい対処法はありますか?(大手メーカー/33歳)

あからさまに器の小さい男ね

「口を開けばお金の話ばっかりしてくる同僚」かぁ。そら確かにウザいかも。また、「お金の話」ってのが、すごく儲かりそうなアイデアだとか、昨今の経済をジャーナリストばりに斬るとかの、夢があったり情報として有益だったりするんならまだ聞いてて面白がれるかもしれないけど、ひたすら他人との給料比較って。これ言っちゃ男は傷付くらしいけど、割とあからさまに器が小さいわよねー。

まあ、彼は普段からとにかく、お金のことで頭がいっぱいなんでしょうね。ご自身の経済事情がカツカツだからか何なのか知らないけど、小さい次元での他人の持ち金や給料が気になってしかたない目線で生きてる。一般的には、品も良くないし、イタい価値観よね。

でも実はお金に限らず、こういう「思考のほとんどが、あるテーマに引きずられている人」ってのは、けっこういるんじゃない。

私もシモの話が多いのよね…

かく言うアタシもその一人。今までに何度もヒキぎみの真顔で「全部、シモの話ですね…」とか「四六時中、そんな(エロい)ことばっかり考えてるの?」と言われたことのある、「口を開けば性の話ばっかりしてくるオカマ」なわけですよ。これ、お金の話ばっかりするより悪質かも…。

ほかにも、好きなアーティストやタレントを中心に全てを思考してそうな人もいるし、婚活とか昇進とか、頭の中は「その話ばっかり」って状態そのものは珍しいことじゃない。ある意味、人生で取り組んでるテーマが絞られてる分、わかりやすくてキャラも立ってるとも言えるんじゃない。

「ウケるわー」って処理しちゃっていい

そういう人に対しては、「自分と同じ人間なのに、自分には興味のない価値観を押し付けてくる」と不快さを覚えるよりは、「自分とは全く違う」マンガ的なキャラとして「ウケるわー」「すごいわー」って処理していったほうがいいんじゃない。

ふなっしーが、ナシナシばっか言ってて当たり前なように、その人は金金うるさい銭ゲバキャラなんだなと。

その上で、こっちもあんまり素直な感想を溜め込む必要はないのよ。

「まーたお金の話ですかぁ」「本当に給料ネタ大好きですよねぇ」くらいに、けろっと返して、お金の話ばかりしてくるキャラであるってことを本人に自覚してもらっていいのよ。

ここで、自分の金金思考がダダ漏れになってることを恥ずかしいと思ったら、「そんなことねえよ!」なんて言いながらも、前よりは減るんじゃないかしら。

でも、「まーたシモネタ?」って言われても、「クワッ! それがアタシのウリなんだよ!」と逆ギレぎみに返してきたアタシみたいなタイプなら、負けずに金トークが続くかもね。

それでも、「お金の話好きですねー」というツッコミを素直に返しながら聞き流すだけで、「興味ない話に興味あるように対応してあげる」ストレスはずいぶん軽減するんじゃないかしら。

ストレスが溜まるのは「いい顔」しようとするから

セコい男だと内心軽蔑をしながら、そんなセコい男にすら「いい顔」をしておこうとしてるからストレスが溜まる。これが「そんな男にさえ、しれっといい顔を演じちゃえる私、フフフ」という自己満足のほうまで持っていけるなら、それもアリなんだけどね。

演じ切れないんだったら、中途半端にいい人を装ってないで、「またお金の話ですかー」って気持ちを正直にツッコんでったほうが気持ちも関係性もほぐれるんじゃない。

あ、でも「器が小さいですねー」は言っちゃダメよ!男が言われて傷付く言葉のトップクラスだから。

ま、アタシはそう言われたら「そうなのーけっこう締まりイイのー」って喜んどくけどな。(やっぱりなんでもシモ!)

●ブルボンヌ
女装パフォーマー、エッセイスト、タレント。新宿二丁目のゲイミックスバー「Campy! bar」をプロデュースするなと多方面で活躍。『週刊ニュース深読み』(NHK総合)『ハートネットTV』(NHK Eテレ)『ペケ×ポン』(フジテレビ)、『オンナnoミカタ』(NHKラジオ第一)などに出演するほか、関西テレビ『ゆうがたLIVEワンダー』水曜日コメンテーター、山梨放送 はみだし しゃべくり ラジオ『キックス』金曜日メインパーソナリティー、LaLaTV『LaLaネェのオススメ』ではMCを務める。『シティリビング』『ケトル』『LDK』『週刊金曜日』でも連載中。
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