今月初旬、夫婦別姓を選択できる自由と、離婚後の女性に半年間再婚を禁止する民法の改正を求めた裁判が最高裁で行われました。原告側は「女性に対する性差別」を主張しており、今後、最高裁がどのような判決を下すのかが注目されています。

ウートピ世論は「夫婦別姓」について、76%の人が賛成と回答。法務省が過去に実施した調査でも賛成派が多数を占めるという結果が出ていましたが、反対派の意見も根強い様子です。夫婦別姓を巡ってどんなことが問題となっているのか、ウートピ読者の意見をみていきましょう。

夫婦別姓に7割が賛成

【アンケート】夫婦別姓についてどう思う?
※サンプル数:451人(11月9日現在)
※ウートピ世論調査結果より(投票結果はコチラ

夫婦別姓に7割が賛成

<アンケート結果>
「賛成」・・・・・76%
「反対」・・・・・24%

なぜ男性に合わせるのかに疑問

※回答はわかりやすいよう一部表記を変更しています/すべてのコメントはウートピ世論をチェック

結婚すれば夫婦はどちらかの苗字に変更するというのが民法の決まりです。しかし、ほとんどの場合、苗字を変えるのは女性側。選択権があるようで認められていない風習や社会通念に、疑問符を投げかける意見が目立ちました。

・男の姓を名乗ることは普通でない。婚姻で強制的に一方の姓にするなど自由がない
・慣れ親しみのある苗字を変えるのがイヤ。ほぼ男の苗字に合わせるという日本の風習があり、どちらかの姓に合わせるといいながら、やっぱり男の姓にならざるを得ない
・苗字を男側に合わせることで、嫁に入ったと考え違いする人がまだ多いと思う。旦那と結婚しただけで、旦那親と養子縁組したわけではないのに。親戚の集まりでは、旦那が飲み食いし、手伝わなくても普通だが、嫁の立場で旦那と同じ振舞いだと、何という嫁だと評価が下がるため、世の嫁は盆、正月、親戚の集まりに行くのが憂鬱

    100年前の民法と現代社会のズレ

100年前の社会に合わせて制定された民法の規定は、今の時代にそぐわない部分もあるはずです。

・お互い別姓を望んでいるのにどちらかの苗字が使えなくなるなんておかしいと思います。そして、時代に合わせて社会のシステムも変えるべきだと私は思います
・少子化の時代、一人っ子同士の結婚や女兄弟しか居ない場合に、跡取り問題で結婚を反対されたり出来なくなってしまう現実がある。今の私達がそうです。夫婦別姓を望む人には選択する権利を与えて欲しい

ウートピの夫婦別姓を求めて事実婚を選択した水口氏、橘氏へのインタビューでは、持って生まれた「氏」を大切にしたいという思いと、法的権限がなく「赤の他人」扱いとなる事実婚の大変さが語られました。「どちらかが姓を変えたくないのであれば、その想いを尊重する方法を考えるべき」と水口氏は述べましたが、法律がその方法を制限している状態にあるようです。

関連記事:なぜ「夫婦別姓」は認められないのか? 事実婚夫婦に聞く、賛成派と反対派の対立

反対派の意見「夫婦の絆を感じる」

一方、反対派からはこんな意見が寄せました。

・親はお嫁に行ってもいいように下の名前はしっかりつけているのよ。私も親ですが、下の名前だけ大切にしてくれれば上なんてどうなっても構いません
・同じ苗字を名乗る事で夫婦になった実感が涌いて幸せな気持ちでいっぱいになりました。別姓が良い人は事実婚でいいんじゃないですか?

「子どもへの影響は?」賛成派と反対派で意見が対立

また、子どもへの影響を心配するこんな声も。

・個人の自由を優先した場合、自分が歳をとった時子供たちは親に対してまるで繋がりは感じなくなるでしょうね
・自分個人のことばかりを考えるのではなく、夫婦同姓が社会システムや家族のありかたにどういう効果をもたらしているのかを一度考えてみてほしい。

しかし、賛成派からは、

・子連れ再婚を考えていて、子供も結婚自体には賛成してくれているけど、名前が変わるのは嫌だと。子供だけ別姓というのも嫌と。子供からしたら当たり前の感情だと思う。夫婦別姓制度があれば、再婚に踏み切れるのになと思う
・子供への影響とか言ってる人心配過剰。同姓仮面夫婦より、仲の良い別姓夫婦の方がいいに決まってる。「家族の絆」は作るものであって、同姓にしたからといって自動的に保証されるものではない

という意見があがりました。夫婦別姓が認められたら、子どもをどちらの姓にするのか考える必要が生じる反面、離婚や再婚による苗字の変更がいらなくなり、子どもへの負担の軽減にも繋がります。家族の在り方についてや、氏への誇り、先祖を大切にする文化とどう折り合いをつけていくのかが焦点となりそうです。

内野チエ

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