料理ブロガー本が本屋に並び続けるワケ

「今日のご飯なににしようかな?」と自炊派の方は、日々のご飯に悩むこともあるのでは? そんな時に書店の料理本コーナーに行くと、栗原はるみやコウケンテツなどテレビにも出演している有名料理家の本のとなりに、『人気ブロガー○○のカフェごはん』『○○の絶品ごはん』といった“料理ブロガー”が出した本を見かけることがここ数年で増えてきました。

このブロガーというのは、日々のごはんを写真とレシピとともに自身のブログで紹介している人たちのこと。人気ブログには毎日のごはんづくりに悩む主婦の人たちから多くのコメントが寄せられ、中には芸能人顔負けのPV数を誇る人もいます。ファンを持つブロガーは、更新頻度が高く、料理の見栄えも抜群。時短料理法を紹介するなど工夫が見られます。

とはいってもしょせんは素人の料理。なぜここまで書籍が出版させるほどブームになったのでしょうか。

厳しい出版業界の経費節減策

それは、現在厳しい状況に置かれる出版業界に理由があります。有名な料理家の本を出すとなると、ギャラは数十万円~百万円近くにものぼります。プラス料理スタジオ代や料理アシスタント代、撮影代など経費がかさみ1冊つくるのに多くのお金がかかることに。有名料理家をつかった本だからといって必ず売れるわけではもちろんなく、赤字になることも……。

そこで料理本の編集者たちは料理ブロガーという素人料理人をつかった本を出すことにしたのです。ブロガーたちは、自身で写真もとれるのでまず撮影代がかかりません。ギャラもほぼゼロででてくれる人も。半分以下の経費で本が出せる割に、人気ブロガーには主婦たちのファンが多くいるためある程度部数がはけるのです。

ちなみに、主な料理ブロガー本は、初版で6,000部出版し、合計10,000部売ればお互いにメリットが出せるそう。中には10万部を売り上げる主婦もいるので、ヒットすればかなりの一攫千金になります。

ブロガーにとっても嬉しいご時世

料理ブロガーの多くはマスコミに出て自分を露出したい人がほとんどなので、本が出せて喜ばない人はまずいません。また出版社側もお金をかけずまぁまぁ売れる本が出来るので両者にとってwinwinな関係なのです。これが書店に多くの料理ブロガー本が並ぶ裏の事情です。

料理家の多くが料理学校を卒業、または料理人の弟子について修行した経験があるのに対し、ブロガーたちはただの料理好きの主婦であることがほとんど。また読者モデルなどのように容姿が人気を左右することもないので料理の腕に自信がある&まめにブログをアップする時間があれば誰でも目指すことができるのです。

自分がつくった料理をネットにアップして、お小遣い稼ぎをするのが主婦のあり方のスタンダードになる日も近いかも!?

(文=編集部)

画像:Original Update bJanine