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2000年初めごろ、小・中学校に配布された性教育の教材が、「度をこして生々しい」「子供の成長・発達段階を無視した不適切な情報」などの批判を浴び、「行き過ぎた学校の性教育」が問題視されました。文部科学省や国会でも教科書の内容や性教育の方向性について審議が行われ、問題となった教材は回収されるに至りました。

それまで性教育についての議論はあまり目立っていませんでしたが、この大々的な性教育批判をきっかけに社会的関心が高まり、性教育の必要性やその内容について見直しが行われるようになっています。果たして性教育は学校がすべきなのか、親がすべきなのか? ウートピ読者の意見をみていきましょう。

【アンケート】子どもへの性教育は学校がすべき?親がすべき?

※サンプル数:568人(10月16日現在)
※ウートピ世論調査結果より(投票結果はコチラ

性教育をやるのは学校?親?

「学校」・・・・・50%
「親」・・・・・50%

親だと気まずいので学校の方がいい

※回答はわかりやすいよう一部表記を変更しています/すべてのコメントはウートピ世論をチェック

まずは「学校」と回答した人の意見を紹介しましょう。

・親とは大人になった今でもそういう話はしたいと思わない。中学生ならなおさら。学校で先生に教えてもらった方がいい!
・ひとり親家庭だと、同性の親がいないこともあるので、学校で性教育が無くなったら困ると思う

デリケートな問題であるだけに、親とは話をしづらいという気持ちも分かります。思春期ならなおさらのことではないでしょうか。

学校なら性教育の機会が平等

・必要な事は学校が教えるべき。親に任せていたらどうなるか。性教育を親が軽視、蔑視していたり多忙だったり誤った知識を信じていたりわざと誤った知識を教えたりして大変な事になるのではないか
・個人的には、親には性的事柄について茶化された経験があるので、親が性教育を子どもに教えるに値するのか疑っている
・本来は両方が行うべきだが、最低限学校は必須。親任せにしていると、教え(られ)ない親の子どもは性教育を受けることができない

一対一の関係よりも、集団で教わる学校の方が、話を客観的に受け止められるのかもしれません。また、すべての子どもたちに偏りなく必要な知識を伝えられるという点でも、学校の方が適していると言えるでしょう。

友人と知識や思いを共有できる

・私は高校で、産婦人科の先生の外部講師に、中学生で妊娠して出産した男女の講演を聞きました。割と深いところまで話をしてくださったので、当時、聞き始めは照れくさかったですが、最後には感動で泣いていたり、皆とても真面目に聞き、考えていました
・同世代の仲間と話しを一緒に聞くのは、友達同士で後で話せたりしやすいから、いいと思う。情報の偏りがない

学校での性教育は、知識や思いを仲間で共有する機会にもなっているようです。心の成長が著しい青年期は、人間関係の重点を親から友人へシフトする傾向にあるので、こうした機会を得ることは子どもにとってメリットになるのではないでしょうか。

親がすべきの意見「何かあったときは親に頼るしかないから」

一方、親がすべきという意見でも、様々なコメントが寄せられました。

・自分自身が比較的早い段階で親に教わっていたおかげで、性犯罪被害を回避する事ができた経験があるので
・娘だから自分の経験上のことを話せるから。でも男の子だったり性同一性障害だったりしたら難しいと思う

見過ごされがちな男の子や、性的マイノリティなど、まだまだ行き届いていない性教育の現状も指摘されるところですが、こうした問題に対応するためにも親のサポートは欠かせないのかもしれません。

・確かに学校教育において均一な教育が行われることは望ましいが、それだけを頼りにして学校に押し付けるようになってはいけない。親だって子どもの性教育の当事者なんだから
・大勢の前で言うことではないのかなーと思う。何かあったときに未成年では親に頼るしかないのだから、幼い頃から親とそういうことを話す環境を作っておくべきだと思う

性に関することは親子で話しにくいという部分があるかもしれませんが、「何かあったとき子どもが頼るのは親」ということを考えると、家庭での性教育も重要だと感じます。学校での性教育をきっかけに家庭でも話し合うなど、両方からのアプローチが必要なのではないでしょうか。

内野チエ

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