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2015/10/13

山口もえ×爆笑・田中は“信念婚”へ

10月4日、爆笑問題の田中裕二(50歳)と山口もえ(38歳)が、2年半の交際を経て結婚を発表した。初デートはイタリアンレストラン。山口の子ども2人も含めて4人での食事だったという。その後のデートも「子どもがいちばん大切だったので、デートというよりも彼がお仕事を終えてから、私の手料理で家族4人で食べることが多かった」ととのことで、「子どものことがいちばん大切だったので、何もご報告できなかった」「そこ(子どもを最優先すること)だけを考えて今日まできた」と、とにかく子ども中心に考えていたことを強調した(TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」10月8日放送より)。

田中の結婚会見でも、結婚の決め手について「子どもがすごくなついているので、そこがいちばん結婚する大きな決め手になったと、彼女は言ってました」と語り、田中自身も「家の中で4人で遊んでいたり、リアルな家族っぽい瞬間に(結婚したいと)思いましたね」とコメントした。

初婚での相手選びは……

山口、田中ともバツイチ。山口の元夫は実業家である。セレブを紹介するテレビ番組で知り合った。元夫は、ITビジネスから始まり自己啓発セミナーを主宰し、沖縄でのビジネスに入れ込んで家に帰らなくなり、あげく無許可でキャバクラを経営したことで逮捕され、離婚に至ったと言われている。

いくら金持ちとはいえ、なぜそんな胡散臭そうな人と結婚するのか……と思うが、実業家と女性タレントの似たようなパターンは珍しくない。上原さくらの最初の夫でファッションプロデューサーは暴行容疑で逮捕され、2番目の夫の会社社長は1億7千万円の所得隠しが発覚した。加護亜依の元夫の実業家は恐喝未遂、出資法違反と2度の逮捕歴があり、加護への傷害容疑でも逮捕され不起訴処分になった。細川ふみえの元夫で不動産会社社長は、暴行、恐喝容疑で逮捕。他にも、逮捕までいかずとも、関東連合などの人脈を持つ実業家と結婚し離婚した女性タレントは少なくない。

そういう人と出会う機会が多い、遊び方が派手で芸能人と気が合う、カネを持っていて人脈も広く自分の格が上がったような気になる、など理由はいろいろあろうが、単純に「TENCAを取ってみせるよ〜♪」といったデッカイ夢を語るワルが好き、という点も大きいだろう。そもそもが自分自身がタレントという山っけのある職業を営んでいるのである。同業者すら芸能界の一駒にしか見えず、TENCA系(TENGA系ではない)の男に刺激を求めても不思議はない。

山口が実業家と結婚したのは、2005年、28歳のことである。2003年に六本木ヒルズが開業しヒルズ族が登場、小泉景気で世の中が少しだけ浮ついた時代。当時の写真を見ると、山口は今よりも眉が細くつり上がり、頬がふっくらしてギラついている。彼を捕まえて「これはイケる!」とガッツポーズをしているさまが目に浮かぶようである。しかし、時代も人も変わる。2011年、東日本大震災直後の3月23日に第2子を出産し、同年6月に元夫が逮捕され、8月に離婚した。山口の心に劇的な変化があったことは想像に難くない。

母親として子どもを第一に考えた相手選びは……

一方、田中は、相方・太田光の暴走を止める女房役を務め、視聴者からは“いい人”と見られがちだが、関係者からは「短気で頑固」「変人」とも言われており、所属事務所タイタンの太田光代社長は、過去に「田中裕二と夫婦として20年以上暮らせる女性は絶対に存在しない」と語っている。冷静と情熱のあいだ、暴走とブレーキのあいだ、凡人と変人のあいだ、どちらにも転べるポジションに立っている。要するに、かつて山口が望んだアブない香りも数%含みつつ、自己啓発セミナーを開いたり逮捕されたりといったマジでアブない道は絶対に歩かない。絶妙な男選びである。

田中の前妻は事務所ビルの1階の花屋に勤務する女性で、2000年に結婚し、二世帯住宅まで建てたが、2009年に離婚。離婚原因は明らかにしていないが、光代社長は「タレントの妻であること、つまり芸能界になじめなかったんです」と語っている。芸人としての自分をバックアップしてもらう生活を望んでいた田中。セレブ社長とのイケイケな生活を望んでいた山口。双方とも1度目の結婚では互いを選ぶことはなかったはず。

山口は田中について「本当に誠実でまじめで、本当に温かい方だなと思います。私にはもったいないくらい素敵な方だなと。本当に選んでいただいてよかったなと思います」と涙していた(前出「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」)。「選んだ」ではなく「選んでいただいた」とは、2人の子どもとともに再婚する母親としての正直な気持ちだろう。

確かに、男女の関係でいえば「選んでいただいた」のかもしれない。だが、それも含めてやはり山口が「選んだ」結婚である。過去の経験を糧に、自分が大切にしたい子どもという存在を守り抜いた。そこに一切ブレは見られなかった。大人の結婚ならではの、いわば“信念婚”である。

本来なら最初の結婚でここまで達観して相手を選ぶことができればいいのだが、なかなか難しいのが現実だ。山口にはシングルマザーであっても暮らせる経済力と、実家の両親の手助けがあった。だからこそ離婚できたし、焦ることなく男を選び、時間をかけて再婚準備を整えることができた。結婚にどれが正しいということはない。山口の生き方もあくまで一例にすぎないが、とりあえずTENCA系の男に弱い女性は参考にすべきである。

亀井百合子