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2015/10/07
男尊女卑のイラン 男性が平等を訴え話題

BBCより

伝統的なイスラム法に則っているイランでは、「女性の命の価値は男性の命の価値の半分」と刑法が定めているほど、男性に優越した地位を与え、女性の人権は無視されています。

結婚して妻になると、さらに低くなる女性の人権

“女性は未熟で保護を要する存在”だとしているイランのイスラム法では、結婚をすると妻はさらに不自由になります。例えば、労働や海外渡航に夫の許可が必要になります。妻から離婚を切り出すのは最近になって許されるようになりましたが、それでも最終決定権は夫にあります。離婚しても子どもがいた場合には、よほどの例外が無い限り子どもの親権は夫のものになります。さらに相続法では、女性の相続額は男性の半分であり、子孫を残さずに夫が亡くなった場合には、彼の遺産は彼の両親に相続されるのです。

深刻な男尊女卑社会であるイランで今、妻に正当な権利を求める“夫たち”の活動が注目を集めています。

「妻の権利は妻のもの」男性が主張

女性サッカーイラン代表のキャプテン・Niloufar Ardalan選手が、夫から海外渡航を許されなかったため、マレーシアで行われる代表試合に出場できなかった……という出来事がありました。夫は「子どもの学校が始まる日だったため、自分の代わりに学校に行ってほしかった」と公に弁明。このニュースが、イラン中の男性たちを動かすきっかけになりました。

まず、イランの女性ジャーナリストであるMasih Alinejadさんが、女性の人権を訴えるページをFacebookに開設。ムスリム女性が被るヒジャブを脱いだイラン人女性たちは、女性を厳格なイランの法律から自由にさせたい、勇気づけたいという意思で、自ら写真とメッセージを投稿していました。

するとそのページに、先の出来事を知ったイラン人男性が書き込みを投稿するようになりました。それは、「妻の権利は妻のものである」「パスポートに関する法律自体を恥ずかしく思う。僕の妻よ!君は自由だ」「僕と妻の関係は、金銭のやり取りにおける結びつきじゃない。2人の自由、個々の平等な暮らし、一緒に働いて人生を繁栄させるために結婚した」といったイランの法律に反対するメッセージを掲げた自身の写真でした。多くのイラン人男性がSNS上で団結して書き込んだ投稿は、トータルで10万回以上シェアされています。

イランの法律に反対する男性はとても多い

ページを開設したMasih Alinejadさんは当初、Niloufar Ardalan選手のようなことを二度と起こさないでほしいという思いを、イラン人男性たちに問いかけていました。しかし、多くの男性たちから、妻の権利は妻に取り戻されるべきだと主張している写真とメッセージを毎日のように受け取っており、彼女は最近のこのムーブメントについて驚いているとのこと。

女性差別的で厳格な法律とは反対に、イラン人男性の多くが女性の権利をサポートしたいという優しさに満ちていることが伝わるこの動き。世界中に発信するSNSの力で、イランの法律が変わる日もそう遠くはないのかもしれません。

参考記事:Yahoo!SPORTS,BBC,STYLIST

石狩ジュンコ

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