ヘルシー志向がリスクを高める、拒食症でも過食症でもない「新型摂食障害」とは

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ヘルシー志向がリスクを高める、拒食症でも過食症でもない「新型摂食障害」とは

過食・拒食と違う「新型摂食障害」とは

拒食症とも過食症とも違う「新型摂食障害(オルトレキシア)」をご存知でしょうか。見た目も数値も健康的なのに「ヘルシーなものを口にしなければいけない」という強迫観念で食事を摂っている状態のことを言い、欧米で問題になっています。

ヘルシーじゃないと食事が楽しめない

加工食品を買わない、オーガニックを追求する、白砂糖や小麦粉などの精製した食品は避ける……強い健康志向の考え方は、欧米では「クリーンイーティングムーブメント」と呼ばれるひとつの流行になっています。食事へのこだわりは健康維持に繋がりますが、「不健康食品は避ける」から「不健康食品が食べられない」というところまでエスカレートしてしまうと、それは新型摂食障害とみなされます。

例えば、家族や友人とカフェでショートケーキを食べたとしましょう。「甘いものを食べちゃったから、運動しなきゃな」と頭の片隅で思うのは、ダイエット中の女性ならよくあることですが、新型摂食障害だと「ケーキは白砂糖がたっぷり使われている、こんなものを食べてしまって最低だ」などと過剰に自分を責めたり、せっかくの会話も楽しめなかったりなど、メンタル面で障害をもたらす状態になるのだそうです。

悪や罪の意識で栄養失調に陥るケースも

また、新型摂食障害の場合は「不純」「悪い」といった食品の質に、厳格な線引きがあるのだそうです。自分だけでなく、不健康だと思う食品を口にする他人にも怒りや罪の意識を覚えてしまうのだとか。

現段階では、世界保健機関(WHO)は正式な精神疾患とは認定してはいません(2015年10月現在)。しかし、重度になると体重減少や栄養失調に陥るケースも。とくに30代女性の間では急増しているようです。欧米の専門家は「自分が口にする食べ物について、おいしいかおいしくないかではなく、体に良いか悪いかを長い時間考えてしまったり、自分の食事ルールから逸脱したとき強い怒りや罪悪感を覚えたりする場合には、新型摂食障害に陥る危険性がある」とし、管理栄養士のアドバイスやカウンセリング、認知行動療法や薬物療法で治療できるため、兆候がみられたらすぐに専門家に相談することを推奨しています。

欧米だけの問題じゃない

日本でも、ココナッツオイルやチアシードなど、体にいいとされる食品がメディアで紹介されることが日常茶飯時になっています。「モデルも愛用」などの謳い文句に誘われて、次々と手を出している人も多いのではないでしょうか。食生活に気を配ることは決して悪いことではありませんが、楽しく感じられる範囲を心がけたいものです。

参考記事:Daily Mail Online

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