ジョンという名のCEOよりも女性CEOは少ない 自由の国アメリカではびこる不平等の実態

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ジョンという名のCEOよりも女性CEOは少ない 自由の国アメリカではびこる不平等の実態

アメリカで問題視される不平等の実態

アメリカでは1920年に女性に参政権が与えられたことがきっかけで、8月26日は「Women’s Equality Day(男女平等の日)」とされています。しかし、アメリカ合衆国憲法には男女平等が明記されていないこともあり、実態は男女不平等な点も多いようです。

「ジョン」という名の男性CEOの数よりも、全ての女性CEOの数の方が少ない

アメリカの大手企業における女性CEOの割合は14.2%。ポピュラーな名前とはいえ、CEOでジョンさんという名前の男性の数の方が多いのです。

またアメリカの「CEO」はトップマネジメント担当者を意味するので、日本の「社長」とは厳密には異なりますが、「2014年全国女性社長調査」(東京商工リサーチ)によると、日本の女性社長の数は全体の11.5%にまで達したものの上場企業となるとその割合は1%にも満たさないという結果に。日本でも女性社長が増えてきたとは言われていますが、まだ中小企業における話のようです。

アメリカ合衆国議会における男性議員と女性議員の割合は8:2

上下両院ともに議会における議員の80%は男性で、かつ白人だというアメリカ。多様な人種がいる国の議員において人種が偏ることも問題ですが、性別が偏ることももちろん平等とは言えません。

一方、日本は今年1月1日時点で女性議員の割合は9.5%で、先進国の中でも最低基準。まだまだ女性議員の数が少ないと言われているアメリカに比べても、異常な少なさだとわかります。

女性の方がよりDV、性犯罪、ストーカー被害に遭っている

アメリカでは男性の7人に1人という割合に対して、女性の5人に1人が過去に親密なパートナーからのDVに遭っていると言われています。また、5人に1人の女性が過去にレイプ被害に遭ったことがあると言われており、これは男性の71人に1人の割合に比べるとその差は歴然です。さらには、18人に1人の男性に対して、7人に1人の女性がストーカー被害に遭っているそうです。

男女問わず誰しもがこうした被害に遭わなくなる未来が望ましいわけですが、数字で表れる男女差を理解することも、被害の根絶に向けた一歩になるはずです。

女性がより貧困に陥っており、賃金格差もある

アメリカの貧困層において、成人の6割が女性であり、貧困層の子どもの6割がシングルマザーの家庭で育っています。アメリカでは、特にシングルマザー、黒人、初老で1人暮らしの女性が、貧困に陥りやすくなっているようです。

また賃金格差も深刻です。2014年に行われた調査によると、アメリカでは50の州で賃金格差の問題が指摘されており、男性が1ドル稼ぐ間に女性は約78セントしか稼げないと言われています。さらにアフリカ系アメリカ人である黒人女性になると、白人男性が1ドル稼ぐ間に64セントしか稼ぐことができず、ラテンアメリカ系に関してはその賃金は56セントにまで下がるのだそう。不平等は、男女間だけでなく人種間でお生じています。

アメリカは日本に比べて、リベラルで寛容的な空気があるかと思いがちですが、実際には男女間、人種間でこうした不平等さや格差が存在します。「男女平等の日」など制定しなくても良いくらい、本当に平等だと言える日はまだ遠そうですが、大国であるアメリカの施策や制度などは日本のみならず世界にも影響を与えるはず。その動向に注目していきたいところです。

参考記事:Huffington Post

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