やりたいことを実現しよう! 運営者に聞く、女子の夢を叶えるクラウドファンディング入門

最近なにかと目にする機会が多くなってきた“クラウドファンディング”という言葉。簡単に言うと「ある目的のために不特定多数の人から資金を集める」というもので、「映画を作りたい」「出版したい」など様々なプロジェクトを行うために、リターンと呼ばれるモノやサービスによるお返しを用意して、ネットでサポーターを募る仕組みのこと。

今回取材したのは、モール型クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」を運営する株式会社ワンモア代表・沼田健彦さん。クラウドファンディングの仕組みを企業向けに提供する一方で、直営サイト「GREEN FUNDING Lab」では単発のプロジェクトに対し、資金を集めるクラウドファンディングのプロジェクトを数多くサポートしています。「やりたいことがあるけどお金が足りない」「クラウドファンディングに興味があるけど詳しいことはよくわからない」という女性のために、クラウドファンディングの入門知識を教えていただきました。

人の共感を呼ぶプロジェクトだからお金が集まる

――クラウドファンディングって簡単に言うと、「コレがしたいからスポンサーになってください」ってことだと思うのですが、どういう見せ方をすれば、支援金が集まりやすいのですか?

沼田健彦さん(以下、沼田):これはクラウドファンディングに限らずですが、人の気持ちを動かすプレゼンテーションでは、「誰が、なぜ、どうやって、何をしたい」というストーリーテリングが大切だと考えています。誰が、どんな理由でそのプロジェクトを行いたいと思っているか、そしてその想いは本物で大義のあるプロジェクトなのか。人間が納得するのって、結局その“ストーリーの説得力”なんだと思います。

――これまでに集まった支援金の最高金額を教えてください。

沼田:GREEN FUNDINGのモール内での最高金額は1,700万円弱。映画の配給宣伝費を集めたいというもので、映画のプロデューサーが起案者でした。起案者が団体や組織の場合、当然クラウドファンディングのプロジェクトに関わる人も多く、コンテンツパワーも強いため、達成の金額も大きい。

――では、個人ではそんなに集まらないんですか?

沼田:まだファンがついていない個人ベースのプロジェクトはもちろん規模は小さくなる場合も多いです。しかし、クラウドファンディングの本質は集まったお金の多寡ではないと考えています。結局は支援者の方に納得いただけて、かつ世の中にインパクトを与えられるクリエイションを生み出せるか、という点だと信じています。

短期的にお金が集まりやすいのは社会貢献サービス

やりたいことを実現しよう! 運営者に聞く、女子の夢を叶えるクラウドファンディング入門

――クラウドファンディングで支援が集まりやすいジャンルはありますか?

沼田
:全世界的に見ると、クラウドファンディングの2大トピックになっているのが「コンテンツ」分野と、「社会的貢献=ソーシャルグッド」という分野です。日本は震災の直後のタイミングで各社のサービスが始まったこともあり、これまではソーシャルグッド分野のプロジェクトが多いです。クラウドファンディング黎明期において、世の中にとって良いことを呼びかけるというのは、「誰がなぜやりたいのか」という大義も比較的コミュニケーションしやすいですから、クラウドファンディングが成立しやすかったということがあるかと思います。

一方で、最近は映画や音楽、出版など、コンテンツ制作のためにクラウドファンディングを活用する、クリエイティビティ系のプロジェクトが増えてきています。

そして、僕はリターンが支援者に与える満足感が大事だと思っています。支援額に対して、クラウドファンディングに参加して本当によかったと思われるものが支援者に返ってきてほしいと思うんですよね。例えば好きなアーティストの作品づくりに携われたり、先行して商品がもらえたり、特別なパーティーに参加できたり。そういう意味ではクリエイティビティ系のプロジェクトはリターン内容も創意工夫しやすいので、これからまだまだ広がると思います。

実績を積んでからトライするのがおすすめ

――「GREEN FUNDING」ではクリエイティブ系のプロジェクトが充実していますが、無名の女性でも、クラウドファンディングで作品の制作費などを集められますか?

沼田
:クラウドファンディングの活用は、活動を始めたての人には実はあまりお勧めしていないんです。クラウドファンディングをやると身近な人が支援をしてくれますが、実は身近な人が支援をしてもいいと思える状態がないと、逆に資金も集まらないと思います。着実に活動を続け、実績があれば信頼をしてもらえますが、0からスタートするプロジェクトは起案者のまわりですら、支持を得ることにハードルがあるケースが多いです。もちろん圧倒的な熱意があれば0から始めるプロジェクトでも支援は集まることも多いですが。

――たしかに身近なまわりからのサポートは大切そうですね。

沼田
:はい、ですので、いきなり個人でやるよりも、先に実績を作ることと、周りの仲間を巻き込んで、起案した方が良いと勧めています。

――どういうタイプの人が、クラウドファンディングで成功できるんですか?

沼田
:「熱意があってとにかく一生懸命やる人」「仕組みを理解しプロモーションなど綿密に計画してやる人」は成功しやすいと思います。これはクラウドファンディングに限らず、政治家でもスポーツ選手でも、支持を得るために必要な姿勢かもしれません。

女性は共感を呼ぶ力が高いので、クラウドファンディングには向いていると思いますが、特に支援して欲しいというような、自らお金が関わる話を発信することには苦手意識があると思うので、クラウドファンディングを起案する前に、「GREEN FUNDING」含めて、発案段階から親身になってサポートしてくれるサイトに相談をしてみるのが良いかと思います。

クラウドファンディングをやるにあたっては、周りが良いって言っているけど、自分はこれが世の中に受ける物なのかよくわからないとか、不安もあると思います。直接サポートすることはもちろん、プロジェクトの内容によってはGREEN FUNDINGのパートナーさんを紹介することもできますので、クラウドファンディングの活用に興味がある方はまずは気軽に相談に来てみてください。

●沼田健彦(ぬまた・たけひこ)
GREEN FUNDING代表。クラウドファンディングの仕組みを、TV局やラジオ局、出版社、百貨店などの企業向けに提供し、共にポータルサイトをつくる『モール型クラウドファンディングサイト』という新しいビジネスモデルを展開する。
モール型クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」