海外では下着でプレイするアメフトも 日テレ動画炎上に見る、スポーツを性的消費する問題点

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海外では下着でプレイするアメフトも 日テレ動画炎上に見る、スポーツを性的消費する問題点

先日、来月開幕するラグビーW杯イングランド大会の中継放送局である日本テレビが、ラグビーのルールを解説するという名目でグラビアアイドルの胸やお尻を強調させた動画を作成。動画が公開されるや否や、ラグビー元日本代表の平尾剛氏をはじめとして多くの人達から「ラグビーをバカにしている」「下品なセクハラ」といった批判が集まったことで、日本テレビは謝罪をし、動画自体を削除する事態になりました。

この動画には、来年から五輪正式種目になる女子ラグビーに対しても失礼だとする見方が噴出しました。一方で、アメリカには下着姿で女性たちが戦うアメリカンフットボールのリーグがあるのをご存知でしょうか。

ユニフォームがブラジャーとパンティー

以前は「ランジェリー・フットボール・リーグ」と呼ばれ、2013年に「レジェンズ・フットボール・リーグ」に改名したこのリーグ。もともとは2004年に、セレブや有名アーティストが登場することで話題になるスーパーボウルのハーフタイムショーに対抗するために他局が始めたものがリーグ化しました。

インドアで7人制によって行われるこのフットボール、選手たちは頭に防具と、いくつかのパッドをつけているだけでユニフォームはブラジャーとパンティー。しかし、鍛え抜かれたたくましい肉体をフルにぶつけ合うその激しい試合は男子に全く引けを取りません。それもそのはず、選手たちは陸上競技やソフトボール、サッカー、ボディビルディングなど、セミプロレベルの競技経験者たちなのです。プロリーグではないため、選手たちは普段別の仕事で生計を立てていますが、中には子供を持つ女性もいるのだそう。

批判されても「れっきとしたスポーツである」と主張

アメリカ合衆国を含めて、全世界45か国で中継されるほど大人気となっているこのリーグですが、当初はお色気モノ扱いで「スポーツを性的に扱っている」という批判も少なからずあったそうです。しかし当の選手たちはこの格好自体をユニフォームだとしか捉えておらず、そうした批判にも「私たちはアメフトを真剣にやっている」と、自分たちのスポーツ精神を貫いてきました。

もちろん格好自体はセクシーですが、テレビ中継の際もボールそっちのけで胸やお尻だけ追うといったことはしておらず普通のアメフトと同じ。メディアや国民の目線も、「レジェンズ・フットボール・リーグ」を1つのれっきとしたスポーツとして見る意識なのです。

今回の動画は女性スポーツ選手たちにも失礼な行為

女性スポーツのユニフォームで言えば、ビーチバレーボールの水着やバレーボールのピタっと肌に張り付くような短いタンクトップとショートパンツなど、動きやすさや機能を第一に考えたが故に肌の露出が高くなることは当然あります。しかし、彼女たちにとってそれはコスチュームに過ぎず、見てほしいのは体ではなくプレーです。そうした格好をすべて性的に見ることは女性だけではなく、そのスポーツに関わる全ての人への尊厳を失わせる姿勢でしょう。

今回のように、明らかにスポーツを建前にした性的消費を目的としたような動画が出てきたことは多くの女性スポーツ選手にとっても心外だったはず。この「レジェンズ・フットボール・リーグ」や選手の精神から学ぶべきことはたくさんあるのではないでしょうか。

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