ひとり旅活性化委員会・山田静さんインタビュー(後編)

息が詰まる日常から抜け出すには「修行旅」が効く 2泊3日で元気になれる女ひとり旅【実践編】

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息が詰まる日常から抜け出すには「修行旅」が効く 2泊3日で元気になれる女ひとり旅【実践編】
2泊3日女のひとり旅おすすめスポットは

大分・国東半島の磨崖仏(撮影・山田静さん)

>>【前編はこちら】“みんなと一緒”に疲れた女たち 孤独を楽しむ「女ひとり旅」増加のワケ

「息が詰まる日常から抜け出してひとり旅に出たい」という女性が増えています。今年9月のシルバーウィークは土日を含めると5連休。それ以外でも、1日だけ有給休暇を取って、2泊3日で旅に出ることも可能です。煮詰まっているアラサー女性が、短期間でふらっと旅に出るならどこがいいのでしょうか。

前編より引き続き、「ひとり旅活性委員会」を主宰するフリー編集者・ライターの山田静さんに、ひとり旅実践編として、おすすめのスポット、旅で注意するポイントをうかがいました。

旅先には「やることがある場所」を選ぶべし

――2泊3日でひとり旅に出たいという方におすすめのスポットはありますか。

山田静さん(以下、山田):まず、ひとり旅では「やることがある場所」を旅先に選ぶのがコツです。やることがなくて、1人でぼんやりするのは限界があり、旅の途中で辛くなってしまうんですね。だからリゾート地など、ひたすらゆっくりする場所はおすすめしません。

――では、ひとり温泉はどうでしょうか。

山田:山奥の秘湯は行くことがゴールになってしまうので、現地で入浴以外やることがない可能性もあります。温泉めぐりならいいかもしれません。ひとり旅初心者には、例えば北海道なら小樽など、ある程度見てまわるところがあるシティリゾートの方が楽しめると思います。

日常から離れるには「修行」がおすすめ

――観光地ではなく、ちょっと冒険してみたいという気分のときはどこがいいでしょうか。

山田:奄美大島、屋久島など離島がいいですね。沖縄も石垣島とか。沖縄本島だったら美ら海水族館がある北部は、手つかずの自然もあります。 それから2泊3日で完全にリセットしたいなら、修行がおすすめです。高野山の宿坊に何日か宿泊すると、座禅や写経など修行プログラムがいっぱいあります。高野山には女性のひとり旅がたくさんいますよ。 それから山形の出羽三山で山伏体験。女性も参加できますし、出羽三山は霊山なので、何かに目覚めちゃうかもしれません。近場だと、高尾山で滝行ができます。日帰りができるので参加しやすく、すぐに日常から離れることができます。

――2泊3日で秘境に行ってみたいのですが。

山田:それなら、大分の国東半島がおすすめです。1,000年ぐらい前の磨崖仏がいくつもあって、秘境感が味わえます。といっても、定期観光バスが通ってますし、近くに温泉もあるのでひとり旅初心者も楽しめます。

個人情報、現在地、旅の行程は明かさない

――女性のひとり旅で気を付けたいポイントはどこでしょうか。夜ひとりで出歩かないなどは常識だと思いますが。

山田:日本人は、話かけてくれる人はみんないい人だと思っていますよね。女性のひとり旅なら、バス停でぼーっと待っていると、ご近所の方がお菓子をくれたりしますからね。でも、旅のあいだは、どこかで油断しない気持ちを持っておくべきです。これは国内でも海外でも同じことです。ひとりで旅をしていると、いろんな人に話かけられますし、ゲストハウスに泊まれば他の宿泊客との交流があります。そこでこれからの旅の行程とか、自分の個人情報全てを明かすのはちょっと危険ですよね。

SNSでも、「公開」で、「今、このバス停にいます!」と現在地やこれからの予定を書きこむと、ナンパ師が見ているかもしれないし、「ここに泊まります」と宿泊先を明かすと泥棒が何かしてこないとは限らない。移動してから「昨日はここに行きました」と報告するに留めたほうがいいですね。海外旅行に関して言えば、安否確認用にSNSを使うなら、家族に現在地を知らせる非公開のアカウントをとっておくくらいのことはしてください。

――旅先で気持ちが大きくなっている分、SNSで思いっきり公開してしまいそうですね……。

山田:女性のひとり旅は、何か事件に巻き込まれたら、なぜか「女性側が油断してたんじゃないか」と叩かれてしまうんです。海外で女性が巻き込まれた事件も、どう考えても犯人が悪いのに、なぜか「女性が悪い」と言われがちです。ですから、女性のひとり旅は、何かあったら自分が叩かれるんだと思って用心してください。

――しかし、ひとり旅はそれ以上に得るものが大きいということでしょうか。

山田:たくさん風景をみるだけでも、みんな元気になって帰ってくるんですよ。どこに行きたいのか、何が見たいのか、ひとり旅だと改めて考えるので、自分の興味が研ぎ澄まされるのかもしれません。美術館めぐりが良かったから、次の旅は、同じテーマで周ってみようとか。ぜひ、ひとり旅で元気になってください。

(穂島秋桜)

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