教えて! ブルボンヌ先生 「ワガママと自由の境界線」 第21回 二世がムカつく

「血縁のコネ、許すまじ」ではブスまっしぐら! 二世の同僚に怒る庶民女の人生相談 vol.21

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「血縁のコネ、許すまじ」ではブスまっしぐら!  二世の同僚に怒る庶民女の人生相談 vol.21

二世の特権が許せない女の人生相談

第21回 二世がムカつく
テレビでは二世タレントが大流行していますが、会社でも、親が社長、親が医者、小学校から有名私大の付属だとか、そういうヤツらが幅を利かせていて、腹が立ちます。私が営業をかけても門前払いなのに、ヤツらは親や同級生のコネで簡単に仕事を取ってきて、大物気取り。私の両親はサラリーマン共働きでした。この気持ちをどう収めたらいいのか教えてください。(31歳・広告代理店)

    パクリ疑惑のアノ人も血縁だって騒がれてるけど

あらやだ。時期的に「夏恋!甲子園、惨敗しました……」みたいなお悩みが来るのかと思ったら、「二世がムカつく」って、斬新! まあ世の中的にも、昔から「七光り」なんて単語があるくらいで、「親の威を借る」ことはずっと揶揄されてきたし、七光らない庶民の皆さんの共通の苛立ちなのは、その通りなんだろうけどさ。わざわざ女装に聞くお悩みにまでなるってのは、「一体、七光り野郎にどんな目にあわされたのよ……」と心配になるわね。

確かに、血筋のシード権ってすごいわよ。政財界も芸能界も、分かりやすく優遇されてる。あなたのお仕事の広告代理店にもつながる旬な話題だと、パクり疑惑な五輪ロゴの佐野研二郎氏も、お兄さんが経産省官僚、親戚が日本スポーツ振興センターの人で、強力な血縁パイプがあったのではと囁かれてたりね。

個人的にはサノケンさんの短髪ヒゲっぷりは嫌いじゃないし(イケるイケないで判断する悪いオカマ)、問題のロゴみたいな円や直線で作るシンプル系グラフィックデザインって似て当然だとは思うのよ。でもこんなご時勢、ネット民の地獄の調査力によって、別仕事のトートバッグデザインでの完全パクリ(安易に他人の素材を流用した部下は、フランスパンで百殴りくらいされてるはず……)を発見された上に、血縁はじめコネの疑惑関係まで晒されまくっちゃったわけ。結局、今回の執拗な追求の一部には、ネット民の「血縁コネで大金をまわし合う上流階級のやつらなど許すまじ」な怒りもどこか含まれていたのかもね。

    二世は「七光り」と言われる屈辱があるはず

でも、そういう血縁コネって、世の中から無くなると思う? むしろ全世界・全時代で、権力者たちはいつだって血縁ネットワークで支配力を強めようとしてきたんじゃないかしら。もちろん、時々は革命とかでひっくり返されることもあるけど、その後はまた革命で権力を得た人たちの血縁が重視されたりするでしょ。結局、親は子どもが無条件に可愛いもんだし、血縁チームは物理的に安心できる。これは時代や民族関係なく人間の本能なんだと思うの。

造形・健康・頭の回転なんかの基本能力も、クジ引きみたいな遺伝子情報なわけで、血筋がいいってのも、その人が生を得た時点でくっついてる能力の一つ。遺伝子クジにはずれた人間が、美人やアスリートや秀才や二世を憎むのは勝手だけど、ずっと「アタシは外れなのに悔しい!」って憎んでても、きっとどんどんひがみっぽいブスになって、ますます差をつけられるだけだと思うわ。ブスパイラル、危険!

あとね、二世って優遇される分、普通の人とは違うストレスや屈辱もどっさりあるはずよ。「親がすごいんだからデキて当然」なプレッシャーとか、自力で何をやっても「七光りだから」と判断される悔しさも半端ないと思うの。まあ実際、得する部分も大きい以上、周囲の辛辣な目線くらいバランスをとるために必要って考え方もあるんだろうけどね。逆に、ローラやゴマキみたいに、ダメ血縁のせいで足を引っ張られちゃう場合もあるしねぇ。

    人生が不公平なら、自分なりに戦うしかない

とにかく、人生ってのはハナから不公平なものなのよ。生まれ持ったパラメータは人によって恐ろしく違うし、トランプの大貧民と同様、運が悪いスタートからのし上がるのは難しい。その冷酷な現実を前に、自分のパラメータと戦法を見極め、自分にとっての幸せを形作らないと。ただ「二世ムカつく~」って言ってるうちは、自分が得られなかったものを愚痴ってるだけ。その苛立ちを解消して、自分は何を得たいのかを考えて。

格差に取り組む社会運動家になるのも一つの立派な答え。そうでなければ、身近のムカつく二世との戦い方を見つけてギャフンと言わせる、もしくはうまく関わりを避けて気持ちを落ち着ける、とかね。優遇される二世に、自分の心が負けないことが大事なんじゃない。

アタシだって、二世がいたら優遇して、女装シード権とか与えたいわよ! って全然うまみがなさそう……。

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