NHKスペシャル「従軍看護婦」に大反響 傷ついた兵士を慰め続けた女性の視点から考える戦争とは

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NHKスペシャル「従軍看護婦」に大反響 傷ついた兵士を慰め続けた女性の視点から考える戦争とは

8月13日に放送されたNHKスペシャル『女たちの太平洋戦争 ~従軍看護婦 激戦地の記録~』に、ネットでは様々な意見があがり話題になっています。

従軍看護婦とは?

従軍看護婦とは軍と共に戦地に赴き、兵士たちの医療活動を行う女性のこと。日本では日本赤十字社が軍の求めに応じて多くの従軍看護婦を送り出し、日中戦争から太平洋戦争までに戦地で勤務した女性は約5万人と言われています。

多くは「お国のため」と自ら望んで従軍看護婦になったといい、その大半は20代前半までの若い女性たちでした。番組では、長く非公開とされてきた日赤本社に残る業務報告書をもとに、現在80歳代後半~90歳代の元従軍看護婦たちへの取材を中心にしてその全貌を明らかにしました。

十分な治療ができずただ兵士を励ますことしかできなかった

元従軍看護婦の女性たちは涙を流しながら、切々と語りました。戦場から病院に戻ってきた兵士たちに抱き付かれ、日本人女性を見ると肉親を思い出すと泣かれたことや、医薬品不足のため負傷した兵士への治療が十分にできず、ただ励まし見守ることしかできなかった状況……。

さらには戦況が厳しくなり死にゆく兵士が増えていくにつれ、死への感覚がマヒしていったこと、敵軍の捕虜になりそうなときに刀での自害も覚悟したことなど、戦争の悍ましさを生々しく語る彼女たちの声は、哀しみや怒り、絶望を通り越し、こちらに伝わってくるものがありました。

番組を観た人から様々な反響

番組終了後、ツイッター上では

・従軍看護婦って知らなかった。ちょっと衝撃的すぎて言葉にならない
・当時、世界中のいろんな場所でこういうことが起こっていたんだろう
・本当に、人の尊厳や感情を否定しないと務まらないのが戦場なんだということが伝わった
・彼女たちが口を開けたのも、やっと70年経った今だからなのかもしれない
・彼女たちは16万人の日本兵が命を落とした玉砕戦「インパール作戦」にも行っていたのか。よくぞ生還された。もう涙しかない
・最後に「戦争は…バカですね。バカのすること」と言った女性の泣き笑いのような表情。これまで70年間思ってきた悔しさ、悲しさは私たちの想像を絶する

といった様々な意見が溢れました。

戦争を女性の視点から考えることの意味

おびただしい死と向き合ってきた元従軍看護婦たちの証言は、戦場にいる兵士や戦況を左右する政治家ともまた違う“戦争”を現代の私たちに伝えてくれました。戦時中の女性というと兵士として戦地に行った夫や父の帰りを待つ姿が想像されますが、戦地で戦わずに兵士たちをひたすら慰めつづけた彼女たちは後世にも語り次ぐべき存在だと感じさせました。今回放送された「従軍看護婦から見た戦争」という視点は、現代の私たちが戦争を考える時に決して見過ごしてはいけないものを伝えていました。

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