タグ
2015/07/23
長続きカップルに学ぶ共同生活のくふう 大泉りかの「ふたり暮らしリアル」
よく聞く離婚理由のひとつに“性格の不一致”が挙げられますが、共に暮らす生活の些細なシーンで、ようやく露見する“性格”というものがあることも確か。自分とパートナーの両者がストレスを感じずに、一緒に仲良く暮らしていくにはどうすればいいのかを、官能小説や女性向けポルノノベルで活躍中の人気作家・大泉りかが探っていきます。
連載一覧へ

生理を同性中の相手に理解してもらうには

第5回 生理中であることを伝えるか問題

以前付き合っていた男性に言われて、衝撃を受けたセリフのひとつに「生理中ってアソコが痛いんでしょ、大変だね」というものがありました。確かに、生理中に膣口の辺りが痛むという女性も存在するようですが、その男性は決して「お腹が痛いだけではなく、アソコが痛む女性もいる」ということを知っていて発言をしたわけではありません。ただただ素直に、「生理=女性器に何か起きる=アソコが痛い」と素直に連想して思い込んでいただけでした。

    男性はどれくらいの経血が出るのか知らない

PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)といった言葉が知られるようになった今、男性でも「女の人って、生理前になるとイライラするんでしょ」というくらいの知識は持ってはいても、そのイライラがどういうものか……ストレスによる自律神経の乱れからくるイライラと、ホルモンバランスの変化によるイライラの違いを、知らないでいる人が多いと思います。

また、生理中にセックスをしたことがある場合に、経血を目にしたことのある男性もいると思いますが、その血が一日にどれくらいの量、どれくらいの頻度で、どれくらい出続けるのか、というと、「わからない」「知らない」という人がほとんどではないでしょうか。

しかし、生活を共にするということは、月に一度訪れる生理日を、共に遣り過ごすことになるということ。「イライラしてしまうのは、ホルモンバランスで仕方がないことだし、気を使って欲しい」と女性が思う一方で、「こっちだって仕事でイライラしていることもある。それを我慢して、機嫌よくするように努めているんだから、気を使って欲しい」という男性の声も聞きます。「それができないのが生理なんです」としか言いようがないのですが、しかし、男性が実際に身を持って経験できない以上、なんとか態度や言葉で持って、どのようなものなのかを理解してもらうしかありません。

    寝込むほど睾丸と竿が痛いと想像して

では、共に暮らしている相手と自分とが、どのようにして生理中を快適に過ごすか……というと、まずは「自分は生理であるということを伝える」べきか、それとも、「自分ひとりで抱え込む」かという選択肢が生じます。わたしは割と生理の時の痛みがないほうなので、言わないまま最終日を迎えることも、多々ありますが、それでも時折、PMSの影響で、自分でも理不尽とわかっている怒りに駆られることもあります。

以前は「パートナーには関係のないことだから」となるべく抑えるようにしていましたが、今ではむしろ、「イライラしているから、理不尽に怒るかもしれないけど、生理だから気にしないで」と積極的に伝えるようにしています。「何もしていないのに当たられる」という理不尽さを理解するのは難しいことですが、そこに“生理”という理由があると、男性はわからないからこそ、「なら仕方がない」と納得ができるようです。

ちなみに冒頭で紹介した「アソコが痛い」の男性は「俺なんて、自分のアソコが痛いって想像もしたくないよ」と言っていたので、わたしはそれ以来、生理のツラさを男性に説明する際「寝込むほど、睾丸と竿が痛いと想像して」と伝えるようにしています。ちょっと大げさかもしれませんが(そして痛みの種類が違う気もしますが)、それくらい具体的に痛みを想像させたほうが、「それならば、いたわらないといけないな」と思ってくれるようです。

月の4分の1、年にして3か月の間は生理もしくは生理前であることを考えると、恥ずかしくとも、言いづらくとも、パートナーには伝えたほうが、ぐっと生活がしやすくなりますよ。

大泉りか

この記事を読んだ人は答えてね!
人が回答しています