木原友見の「食いっぱぐれない仕事道の歩み方」第4回

責任のある仕事から逃げてはダメ 女性が10年後の自分のために管理職を目指すべき理由

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責任のある仕事から逃げてはダメ 女性が10年後の自分のために管理職を目指すべき理由

管理職は10年後の仕事につながるスキル

安倍首相が推進する「女性活用」の一環として、2020年までに課長職以上の管理職で、女性の割合を30%という政府目標を掲げている。これに対しては、当の女性たちからは「管理職になりたくない」という反発も出ている。確かに管理職になると、責任を負わされ、ストレスは何倍も増えるのに、給与はさほど増えない。そういう日本のシステムの中で管理職になりたい女性が少ないのは当たり前だ。しかし、人気がないポジションにはメリットも多いものだ。そこで今回はみんなが嫌がる管理職の”食いっぱぐれない度”について、転職コンサルタントに訊いてみた。

    10年後のことを考えると管理職のスキルは必要

Q: 30歳前後になると主任やリーダーといった「プチ管理職」に登用されます。めんどくさいから嫌だなあと感じる人も多いわけですが。

A: 主任職は、今までやってきた仕事に加えて、“後輩や新人のマネージングもしろ”というものです。管理職見習いといっていいでしょう。その後、課長、部長……と中間管理職になっていくための下積みなんです。しかし、女性の場合は、将来的に管理職を希望しないので、この見習い仕事の大変さに耐えられず、辞めてしまうケースも目立ちますね。

でも、それは実にもったいないんですよ。30歳前後で、管理職のスキルは身につけておくと、“食いっぱぐれない度”はあがります。管理職は目指してください。10年後のことを考えたら絶対に管理職のスキルは身につけた方がいいです。だいたい専門職でもない限りは、40歳以降で管理職経験がないとそうそう転職はできません。今いる会社にずっと勤務できるとは限りませんし、食いっぱぐれないためには管理職から逃げない方がいいです。

    部下に働かせるスキル

Q: 仕事はできるけれど、人を使うのが苦手という悩みをもつ女性は実は多いと聞きますが。

A: 女性の管理職で、ありがちなダメパターンは、部下の仕事を手伝っちゃうことです。たとえば、新人にエクセルでデータをまとめろと指示したけれど、その新人がエクセルの使い方がよく分かってない。ついイライラして、自分でその仕事をやってしまう。一番ダメなパターンです。

管理職の役割は、部下が自分でちゃんと仕事をこなせるように導くことです。「ネットで検索して解決方法を探したら?」と声をかけるだけで全然違ってきます。この時に、部下がやる気を出すように声をかけることができると、管理職の第一歩を踏み出したことになります。仕事ができる人ほど、部下の無能さに対して不寛容で、「どうしてこんな簡単なこともできないの!」とキレちゃって、部下から怖がられるわけです。同じように怒鳴っても、男性だと許されても、女性だと“ヒステリック”と言われてしまいますからね。男性以上に忍耐力が必要です。

    部下を傷つけないために理屈で叱る

Q: 男性のように怒鳴ってはダメなんですね。では、どうやって叱ればいいのでしょうか。今の新人世代はとにかく打たれ弱くて、ストレートに注意するとすぐに傷ついてしまいます。

A: 優秀な女性ほど、腰が低くて気さくです。彼女たちは普段は部下や同僚に優しく接します。そうしていると、いざという時に、態度を変えると効果がでますよね。部下がミスをした時には、静かな口調で、論理的に叱っていきます。「ミスの原因はなんだと思う?」「再発防止のためにはどうしたい?」と訊いていきます。叱るというよりも、コーチングするわけですね。

ただ、この時に普段と同じようにフレンドリーに接してはダメです。あくまでも“今、あなたは反省しないといけない時間”と分からせないといけません。今の20代前半の新人はとにかく打たれ弱いので、怒られると辞めてしまいます。そういう人たちにどう叱るかというと、論理や理屈しかないと思います。

かつての体育会系の縦社会なら上司が“馬鹿野郎”と怒鳴れば、部下は反省しましたが、それがもう通じないわけですからね。そういう時代の流れがあるからこそ、女性が管理職になることが求められているのです。女性は男性よりもコミュニケーション能力や他人をケアする能力が高いですからね。

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