ネットニュースを鵜呑みにするとバカになる? Web初心者の5つの疑問を「中の人」にぶつけてみた

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ネットニュースを鵜呑みにするとバカになる? Web初心者の5つの疑問を「中の人」にぶつけてみた

「バカ」にならないウェブとの付き合い方

ウェブニュースは、政治、経済をはじめ、グルメなど今が旬の情報を素早くに見ることができ、もはや生活に欠かせないものとなっています。しかし、本来ならばニュースを一本、世に送り出すためには相当な経費がかかるもの。それを無料で提供しているというのは、どういう仕組みがあるのでしょうか。

「なぜウェブニュースは無料なのか。それは広告がついているからだ。スマホで気軽に読んでいる記事が、実はステマ広告かもしれない」と指摘するのは、『ウェブニュース一億総バカ時代』(双葉新書)著者の三田ゾーマさん。

本書では「広告と気づかず記事を鵜呑みにしている=バカ」と位置付けていますが、ユーザーはどのようにウェブニュースと付き合えば「バカ」にならずに済むのでしょうか。ウェブニュースを利用する都内OLの疑問を、三田ゾーマさんにお答えいただきました。

1. ヤフトピくらいしかチェックしてないんだけど……

ニュースサイトはたくさんありすぎて、ヤフトピくらいしか読んでいません。もっと仕事に役に立つ情報を得るには、どのようなウェブニュースを見るのが良いのでしょうか。「バカ」にならないための注意点を教えてください。(20代・事務・女性)

ウェブニュースを読んでバカにならない、すなわちステマに騙されないための第一歩は、「すべての情報を話半分に聞く」姿勢を持つこと。編集部が自発的に書いた記事なのか、企業のお金が入ったステマなのかを正確に見分けることはプロでも困難です。

であれば、すべての情報は「無料で手に入れた情報なのだから」と割り切って、すぐに周囲の人に得意げに言いふらさない、いったん冷静になって複数のソースにあたるなどの措置が必要でしょう。

「またヤフトピしかチェックしていない」というお話ですが、Yahoo!ニュースは様々なニュースサイトがニュース記事を提供することで成り立っています。すなわち、Yahoo!ニュースを見ているだけでも多くの媒体をバランス良く摂取していることになります。

2. アプリやキュレーションサイトを使っていれば大丈夫?

ニュースアプリや、キュレーションサイトを使えば、「バカ」にならないということでしょうか。(20代・メーカー・女性)

ニュースアプリやキュレーションサイトで閲覧できる記事は、源流を辿れば結局はニュースサイトで掲載された記事。しかもツイッターなどでどれだけ話題になったかが掲載基準となる場合が多いニュースアプリや、キュレーターと呼ばれる個人が主観で選択し掲載するキュレーションサイトは、「広告は配信しない」と媒体側と契約で定めているニュースポータルと比較すると、ステマが掲載・転載される可能性は高いと推察できます。

3. 課金サイトなら安心なのかな

新聞社のように課金するサイトならば広告記事に踊らされることはない、と安心してよいのでしょうか。(30代・営業・女性)

ユーザーへの課金があるニュースサイトは、無料のサイトと比べると営業よりも編集の地位が高くなるようです。一昔前に雑誌の編集をしていた知人に聞いた話では、「雑誌では編集の意向で広告が掲載不可となることもあった。編集がステマ的に記事を出すような場合でも、営業や広告主からの赤字(修正の依頼)は絶対に受け入れなかった」と言っていました。なぜなら、「広告主にそっぽを向かれたとしても、読者の方を向いて、読者の信頼をしっかり得ていれば収入がなくなることはない」からです。すなわち、完全に無料のニュースサイトと比較すればステマに踊らされる可能性は低いであろうことが推察できます。

とはいえ「安心してよい」とは言い切れない理由として「タイアップ広告のPR表記の基準が媒体によって異なる」問題が挙げられます。

広告主が媒体に広告料を支払い、「これは広告である」と記事に明記する代わりにサイト内の特定の箇所から一定期間誘導することを約束する記事広告のことを「タイアップ広告」と言いますが、この「これは広告である」と読者に明示する方法や程度(これをPR表記と言います)は各媒体の裁量にゆだねられているという現状があります。

各社のPR表記のバリエーションはさまざまで、「SPECIAL」「コラボ」「編集部オススメ」「特集企画」「編集企画」などになってくると正直、よくわかりませんよね。媒体側からすれば明記しているつもりでも、あなたから見てタイアップ広告であることが分かりにくく、結果としてステマ的な読み方をしてしまい踊らされる可能性はあると思われます。

4. わかっててPR記事をクリックするのは“応援”になる?

知らずに広告を読んでるのが「バカ」ならば、気に入ってるニュースサイトの「PR記事」を積極的にクリックしてあげるのは「バカ」ではなく「応援」になるのでしょうか。(30代・派遣・女性)

おっしゃる通り。応援になります。タイアップ記事はページビューやページ内のバナークリック、コンバージョン、滞在時間、性別比率などの詳細情報が細かく広告主に報告されます。

タイアップ記事は1ページビューでも1クリックでも数字は高い方がクライアントの心証も良く、広告の継続出稿にもつながるので、面白いと思ったタイアップ記事についてはできればSNSでシェアまでしてもらえると飛び上がって喜びます。

5. もういっそ見るのをやめるとか?

情報はテレビや新聞だけにして、ウェブニュースを見ない方が良いのでしょうか。(30代・公務員・女性)

ウェブニュースを見なくなればステマから逃れられるとは言えません。むしろウェブニュースを「メディアリテラシーを高めるための教材」として捉え、自らを訓練するために活用してみてはいかがでしょうか?

(構成・穂島秋桜)

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