女子高生の13%が感染 日本で最も多い性感染症「クラミジア」のワクチンが実現の兆し

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女子高生の13%が感染 日本で最も多い性感染症「クラミジア」のワクチンが実現の兆し

「クラミジア」のワクチンが実現の可能性

性感染症の1つであるクラミジアは、世界的に見ても患者数が最も多いにもかかわらず、感染メカニズムの解明は始まったばかりで、ワクチン開発には時間がかかると言われています。しかし、このほどマウスの実験により、感染を防ぐことのできるワクチンが開発される可能性が示唆されました。

6か月ほど、マウスからクラミジアの感染を守ることができた

アメリカの科学雑誌『Science』に掲載された研究報告によると、研究ではマウスにそれぞれ、生きたクラミジア・トラコマチス(クラミジアの病原菌)と死んだクラミジア・トラコマチスを注入したところ、死んだクラミジア・トラコマチスを注入されていた方のマウスの方がはるかに感染しやすいことがわかりました。

そして、その免疫系を分析したところ、白血球のうちのリンパ球と呼ばれる細胞の一種であるT細胞がクラミジアに反応していたことから、研究者はT細胞の免疫反応を強化するナノ粒子の増強剤を組み込んだワクチンを作成。それをマウスに投与したところ、平均して6か月ほど、クラミジア感染を防ぐことができたそうです。

もちろん、マウスの実験により数か月の感染を防ぐことに成功しただけなので、人間に対するワクチンが完成するまではまだまだ時間がかかると言われていますが、今回の研究報告によって、科学者によるクラミジアとの戦いに少し光が見えてきた、と海外では期待されています。

日本は先進国の中でもクラミジア患者数が多い

日本性教育協会(JASE)が2012年に行った調査によると、男子高校生の6.7%、女子高校生の13.1%がクラミジアに感染していることが判明しました。もちろん、20代、30代の男女も例外ではなく、クラミジアは日本で最も多い性感染症と言われています。

感染して放置すれば、男性の場合は前立腺炎や血精液症、女性の場合は子宮外妊娠、肺炎、不妊を引き起こす可能性があるものの、感染が広がるまでは自覚症状がほとんどないため「沈黙の性感染症」と呼ばれるほど恐ろしい病気です。キス、オーラルを含む性交渉によっても感染するため、「不特定多数の人と関係を持っていてもコンドームはつけている」ことで安心できるわけでもありません。検査を受けていないため発覚していないだけで、実はすでに感染していたという人も少なくないのが現状です。心配な人は一度検査に行ってみることをおすすめします。

参考記事:Jezebel

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