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2015/07/01

セクハラ訴訟で被害者が受け取る金額

ニューヨークの投資会社で働くスウェーデン人女性が、勤務先の上司から性的嫌がらせ(セクハラ)を受けたとして、上司に損害賠償を求めた訴訟で、6月29日、マンハッタンの連邦裁判所の陪審団は、1,800万ドル(約22億円)もの高額の賠償を命じる評決を出しました。

被告は資本金1,200億円の投資会社オーナー

訴えられていたのは、ウォールストリートとアジアに拠点を持つ資本金10億ドル(約1,200億円)の投資会社、ニューヨーク・グローバル・グループのオーナー、ベンジャミン・ウェイ氏。

原告の25歳の女性は、ウェイ氏から性的接触を求められた上、彼女に恋人がいることを知ったウェイ氏によって解雇されたなどと訴え、8億5,000万ドル(約1,040億円)の損害賠償を求めていました。

約76億円の高額賠償も

しかし、アメリカでは、これより賠償額がはるかに高額のセクハラ訴訟がありました。2011年に、20代の女性従業員が上司のセクハラについて、勤務先だった家具販売店に損害賠償を求めた訴訟で、評決で出た賠償金額は9,500万ドル(約76億円)に上りました。

また、2006年には、北米トヨタ自動車の大高英昭社長からセクハラを受けたとして、前社長秘書の女性が、大高氏とトヨタ自動車を提訴した事件がありました。損害賠償請求額は1億9,000万ドル(約212億円)という前代未聞の金額。この事件は、同年8月にトヨタ側と女性とが和解し、和解金の額などは公表されていません。

日本では和解金1,300万円

一方、日本での賠償額は、アメリカと比較すると桁違いに低く、一般的にセクハラ裁判での相場は300万円くらいとされています。しかし、今年1月に報じられた、かつらメーカーのアデランスに勤めていた女性が起こした訴訟が和解したという件では、求めていた損害賠償は約2,700万円、アデランスが支払うことになった解決金の額は1,300万円でした。この破格の金額が世間に衝撃を与え、大きな話題となりました。

日本でも近年、セクハラに対する社会的認識が厳しさを増しており、より重罪化していると指摘する声もあります。それに伴い、損害賠償や和解の金額もますます高額化していくかもしれません。

参考記事:ABC NEWS

(リプトン和子)

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