美容整形の第一人者、タカナシクリニック院長・高梨真教さんにインタビュー

多くの現代女性が関心を寄せる美容整形技術ですが、整形した後の長い人生において何が起こるのかについては、あまり情報がないのが現状ではないでしょうか。整形した女性の両親への対応、そして結婚、子どもを産んだらどうなるのか……。美容整形の第一人者、タカナシクリニック院長・高梨真教さんにインタビューしました。

「成功した」整形は本人の親にもバレない

――まず、ソボクな疑問なのですが、整形したことって本人の親にはバレるのでしょうか?

高梨院長(以下、高梨):意外にバレないことが多いです。というのは、当然人の顔は成長や加齢で変わる。それに、写真なんかは第三者的な目で見るから割に気が付きやすいけど、対面で動作とか仕草とか喋り方を見た場合は、そんなに顔の変化は分からない。

HPに載ってるうちの若い看護婦さんで、すごく顔を変えた人がいて、彼女は母親には言ってるけど、父親は成長で顔が変わったと思ってたからね。

――ええ! 男性は鈍感で、女性の方が気が付くんでしょうか?

高梨:女性の方が気付くかっていうとそうでもない。多分、失敗したら気が付きやすい。みんなが割と無意識的に「いい」って感じるような変化については、人間の感覚って非常に甘い。もちろん、ダウンタイムで腫れてるときを見なければね。もう1つは、自分が過去に整形したことがある人は、同じ部位に気が付きやすい。

化粧をずっと落とさない……整形後の親へのごまかし方

――では、親にカミングアウトする人は少ないんですか?

高梨:いないと思う。一緒に住んでいて、僕は不可能に近いんじゃないかと思うような手術でも、そこは上手くごまかすみたい。二重まぶたの手術で腫れていても、化粧をずっと落とさないとか。骨を切って腫れてても、1週間くらい顔を合わせずに、ごまかしたらしいんだ。

とくに若いと、成長したとか、都会に行って垢抜けたとか、色々理由付けができる。しかも、3か月くらいかけてちょっとずつ手術していったからね。

――なるほど。だんだん変えていくことで、脳が補正してくれるんですか?

高梨:多分、良い方への書き換えはすんなりいく。でも、それが上手くいかないのはアルツハイマーの人。アルツハイマーの人って直近の記憶しかないから、何回術後の顔を見ても、術前の顔しか記憶に残ってないの。だから「おばあちゃんに会ったら毎回整形したことを言われる」って人はいた。

板野友美が不自然なのは身長とのバランス

高梨クリニック院長2

――でも、元AKBの板野友美さんとか、「作られた感じ」を指摘する人は多いですよね。どうしてでしょうか?

高梨:良い悪いは別として、あれは小柄な人の顔じゃないんだよね。それは顎の長さ。顎の長さがある人ほど身長が高い人に見られやすい。だから、顎が長いのに背が小さいと違和感がある。鼻も、ごつければごついほど身長が高い人に見られやすい。そういうアンバランスさみたいなものが出てきたりすることはある。

――全体のバランスが、成功する整形のためには大切ということでしょうか?

高梨:そうだね。整形にはトータルの設計図を決める「指揮者」が必要。そういう人が自分以外にもう1人いて、整形の方向性を正確に持っておかないと、不自然な方向へいくってことが起きる。

整形をいっぱいやり過ぎて「何でこんなことしちゃったんだろう」って人、うちの病院によく来るんだよ。話を聞くと「これはあそこでやって、これはあそこでやって……」って整形ジプシーみたいになってる。1個1個の手術は失敗してるわけじゃなくても、出来上がってみたらバラバラだっていう。だから、同じ医者がいつもいて、経過を見られるところに通ったほうがいいと思う。

【後編に続く】「子どもが似ていなくてもどうにでもなる」高梨院長が語る、整形美人が結婚して子供を産んだとき

●髙梨真教(たかなし・まさのり)
タカナシクリニック院長。1986年、国立佐賀医科大学卒業。九州大学病院皮膚科勤務後、東京警察病院形成外科勤務を経て1998年タカナシクリニック開院。患者に安く良質の診療を行い、満足して頂く事を念頭に、他の医院にて行った手術症例の修正なども積極的に受け入れる。患者に、医療関係者、美容関係者、芸能関係者が多く、業界内のプロに大きな信頼を寄せられている。「医療法人社団ソルジェンテ タカナシクリニック新宿

北条かや