ノーベル賞受賞者「女は研究の邪魔」と発言 世界の科学者からの反撃がクールと話題に

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ノーベル賞受賞者「女は研究の邪魔」と発言 世界の科学者からの反撃がクールと話題に

ノーベル賞科学者のティモシー・ハント博士が、「研究室に“女の子”は邪魔だ」と発言。それに対してツイッター上では、ハント博士へのユーモアたっぷりな反撃が、科学の分野で活躍する女性たちの姿とともに続々投稿されています。

「“女の子”は批判すると泣いちゃうからね!」

問題の発言は、6月8日、韓国での国際会議でのことでした。女性参加者もいる中、「自分は男性至上主義者扱いされることがあるのですが」と前置きした上で、男性参加者たちへこんなふうに呼びかけたのです。

私と女の子たちとの間でのトラブルについてお話しましょう。女の子たちが研究室にいると、次の3つのことが起こるのです:皆さんが女の子に恋してしまう。女の子たちが皆さんに恋してしまう。そして皆さんが女の子たちを批判すると、彼女たちは泣いてしまうのです。(出典:The Guardian

こんな発言をしたその国際会議が、よりにもよって世界科学ジャーナリスト会議だったから大変です。発言はあっという間に記事になり、その日のうちに世界中へ広まってしまいました。

“女の子たち”呼ばわりに、女性科学者たちがクールな反撃

博士の発言を受け、ツイッター上では「気が散るほどセクシー(#distractinglysexy)」とのネタ投稿が大流行。ハント博士の問題発言から5日経った6月13日でも、1日数万件ペースで投稿されています(hashtags.org調べ)。続いて、一部の投稿をご紹介しましょう。

生化学者・アメリアさん「危険な化学物質をブロックし、私が女々しく泣いているのも隠してくれるマスクよ……一石二鳥でしょ!」

生態学研究者・ヴィオラさん「私、気が散るほどセクシーだったのよ。生態学の博士課程で、ボイラースーツに身を包み、海鳥のフンまみれになっていたあの時はね……」

 

ウイルス学者・エリザベッタさん「私は、エボラ出血熱患者さんが亡くなった時や、回復した時には涙を流します。私には感情があり、またそのことと向き合っています。あなただってそうでしょう」

男性科学者たちもネタ投稿に参戦

「がんの研究って、とってもホットな気分になる~」

 

「俺たちがラボにいたら、ハントさんは俺たちに恋しちゃうかな?」

7歳の女の子も疑問「なぜ働く女の子の人形がないの?」

「科学は男のモノ」という考え方に疑問を持つのは、大人たちばかりではありません。2014年7月には、7歳の女の子がおもちゃ会社にこんな手紙を書きました。

「なぜ冒険したり、働いたり、人を救ったりしているのは男の子の人形ばかりなの? 女の子の人形は家にいたり、お買い物したりで、仕事がないのに」(出典:The Guardian

そこでその会社は、女性科学者の人形や研究室のセットを発売したのだそうです。

女性研究者の割合、世界平均の半分以下……日本の課題は?

UNESCOの調査によれば、世界における女性研究者の割合は30%。その中でも日本は、ロシア(41%)・イラク(34%)・カンボジア(21%)・韓国(17%)といった国々を下回り、わずか14%と世界最低ランクに属しています。 またハント博士の発言についても、日本の一部マスコミは「リケジョ侮辱」「反『理系女子』発言」などといったタイトルで報じており、有名メディアですら科学界における女性を特別な用語で呼んで“例外”扱いするような空気がうかがい知れます。 そんな一連の騒動を、ハント博士の所属する英国王立協会は、こんなコメントで締めくくったのでした。 「科学は、女性を必要としています」

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