日本に上陸する前に知っておきたいMERSの基礎知識 医師が教える症状、治療法、予防法とは?

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日本に上陸する前に知っておきたいMERSの基礎知識 医師が教える症状、治療法、予防法とは?

韓国で流行中のMERS予防法とは?

韓国で広がっているMERS(マーズ)。日々、感染者や死亡者の増加が伝えられており、日本上陸への懸念も深まっていますが、いったいどのような病気なのか、症状や治療法、予防法についてまとめました。

主に中東地域で患者が報告されている感染症

MERS(中東呼吸器症候群)とは2012年に発見された「Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus(MERSコロナウイルス) 」という新種のウイルスによる感染症です。2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因となった病原体もコロナウイルスの仲間ですがSARSとMERSは異なる病気です。

感染経路はヒトコブラクダが感染源のひとつであると推定されていますが、正確にはわかっていません。人から人への感染報告もあり、くしゃみや咳などを通じて飛沫感染するとされています。

主として中東地域(アラビア半島またはその周辺諸国)で患者が報告されていますが、中東地域で感染した人が他地域に渡りそこで発病したり、その人と接触した人が発病した例も報告されています。

38℃以上の発熱及び咳や息切れ

MERSが疑われるのは以下のような場合です。

1.38度以上の発熱及び咳や息切れなどがあり、発症前14日以内に対象地域(アラビア半島又はその周辺諸国)に渡航又は居住していた

2.発熱及び咳や息切れなどがあり、発症前14日以内に対象地域(アラビア半島又はその周辺諸国)で病院に行った。あるいは、MERSであることが確定した人との接触歴がある、又はヒトコブラクダとの濃厚接触歴がある

3.発熱又は咳や息切れなどがあり、発症前14日以内に対象地域か否かを問わずMERSが疑われる患者を診察、看護若しくは介護していた。あるいは、MERSが疑われる患者と同居(当該患者が入院する病室又は病棟に滞在した場合を含む)していた

「MERSかも?」と疑った場合、空港であればそのまま検疫所へ。帰国後であれば病院受診前に必ず病院に電話し指示を仰いでください。他者との接触は最小限におさえ、必ずマスクをしてください。

MERSと疑われた時点で完全隔離

MERSの症状としては、発熱、咳などから始まり、多くの場合、肺炎を発症します。下痢などの消化器症状のほか,多臓器不全(特に腎不全)や敗血症性ショックを伴う場合もあります。

なお、治療法は特別なものはなく、対症療法となります。患者は基本的に、MERSと疑われた時点で完全隔離になります。呼吸管理(症状に応じて酸素投与、挿管して人工呼吸器管理など)、輸液、細菌感染が併発すれば抗生剤投与などが行われます。重症例ではICUで全身管理をしながらの治療が必要になる場合もあります。

人混みでのマスク着用は基本

これから中東地域や韓国に行かれる方の予防法は以下の通りです。

1.糖尿病、腎不全、慢性肺疾患、免疫不全などの持病(基礎疾患)がある方は、一般の人よりも感染しやすいと考えられているので注意してください。2.ラクダとの接触はできる限り避けてください。

3.加熱していない肉、不衛生な食品の摂取は避けてください。

4.石鹸と水でこまめに手を洗ってください。水がない時は消毒用ジェルの利用も有効です。

5.人混みに行く際はマスクを着用してください。

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日本に上陸する前に知っておきたいMERSの基礎知識 医師が教える症状、治療法、予防法とは?

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