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2015/06/08
「好かれようとするな」作家の演説に称賛

YouTubeより

世界的に有名なナイジェリア出身の作家、チママンダ・アディーチェさんのスピーチが称賛を浴びています。

    若い女性作家に向けたメッセージ

5月19日、13歳から83歳までの女性作家を支援する団体「girls write now」が開催したアワード「2015 Girls Write Now Awards」を受賞したチママンダさんは、ニューヨーク市で行われた授賞式で、若い女性作家に向けてメッセージを送りました。

彼女は、「あなたのストーリーを正直に伝えることは重要だと思います。そして本当に正直でいるというのはとても難しい」と、観客に向かって話し始めました。

その理由として彼女は、「私たちは何かを伝えようとする時には、攻撃的な人々を懸念してしまうため、本当に正直でいるというのは難しいのです」と、好意的に受け止めない人の反応を気にしてしまうのだと説明しました。

    人に好かれようとすると、自分自身を捻じ曲げることになる

チママンダさんは、自分のことを好きな人、嫌いな人、どちらにせよ自分自身の発信するものの価値に影響するべきではないと強く主張しました。

そして、「人に好かれようと考え始めるから、あなたは自分の話を正直には話せない。そうすればあなたのストーリーは台無しになります。そしてあなた自身を捻じ曲げることになるでしょう」と、人から好かれることの不必要性を説きました。

これは若い女性作家に宛てたものですが、すべての女性を応援するメッセージではないでしょうか。「この人に好かれなければいけない」「あの人にこう思われるように振る舞わなければ」といった考えは、自分自身の信念を捻じ曲げ、魅力をなくさせてしまうでしょう。自分の芯をしっかり持つことの大切さを、短いながらも彼女のスピーチは教えてくれます。

    人間や国、文化を「たったひとつの話」を聞くだけでわかった気になるのは危険

チママンダさんは、以前にも「シングルストーリーの危険性」というスピーチが世界的に注目されました。

それは、自分自身の体験をもとに、ひとりの人間や様々な国、文化を「たったひとつの話」を聞くだけでわかった気になる危険性を説いたものです。それは固定観念という不完全なものを作り出し、人間の尊厳を奪うのだと彼女は主張しました。

37歳にして、すでに様々な名誉ある賞を受賞しているチママンダさん。彼女が発する言葉のひとつひとつには、私たちがしっかり考え、受け止めていくべき大切なことが詰まっています。

参考記事:Huffington Post

石狩ジュンコ